2013年09月

こんにちは。仙台の平野です。
 
これまで、隔週で月曜日を担当してきましたが、
今回から毎週月曜日を担当することになりました。
引き続きよろしくお願いします。
 
さて、きょうで9月も終わりです。
今年の夏は、西日本などで、「異常気象」と位置付けられるほどの記録的猛暑となり、
連日、暑さの話題で持ちきりとなりましたが、
最近はすっかりその話題も減り、本格的な秋に突入しつつある感じを受けます。
 
東北・宮城は、すでに朝の気温は1ケタの日も。
ただ一方で、日中は20℃を超え、一日の中での気温差が顕著になってきています。
 
 
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蔵王エコーライン 9月26日の様子
(写真提供:蔵王町観光協会)
 
 
この“寒暖差”を特に敏感に感じ取っているのが、山の木々たちです。
宮城県内の標高の少し高い山では、すでに紅葉が始まっています。
今年は、ここ最近冷え込んだせいか、かなり色付きが早いとのこと。
 
蔵王町観光協会の方にお話を聞いたところ、
去年よりも10日くらい早いペースだということです。
 
それは気温のデータにも表れています。
宮城県内で最も高所にある(※気温観測地点で)アメダス「駒ノ湯」(525m)の9月の最低気温を、
去年と今年で比べてみると、確かに今年は冷え込むペースが早くなっています。
 
 
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植物は、本当に気温に忠実。
人間には感じ取れないような、わずかな気温の違いでも敏感に感じ取って、その姿を変え、
私たちに知らせてくれています。
 
かなり性能のいい温度計を備えているようで、
自然はよくできていると、改めて感心させられます。
 
 
しかし、今後は北よりも南がやや優勢に。
今週後半からは、東北も含め、全国的に平年より気温は高めで推移する予想。
大急ぎで紅葉を進めてきた木々も、一息つけそうな気配です。
 
また、南といえば台風です。
きょう午前9時に、小笠原近海で台風22号が発生しました。
今のところ、それほど発達する傾向はみられませんが、今後の動向に十分ご注意ください。
 
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     (※気象庁ホームページより)
 
 
最後に、1つ余談ではありますが、
今、仙台の街は、一足早く紅葉のように赤く染まっています。
スポーツ、特に野球が好きな方は、もうおわかりですよね。
 
こちらの“紅葉”は、いつ頃まで続いてくれるでしょうか・・・。
 
 
平野 貴久

大野です。

この秋から冬の予報をみると、

10月は暑かった夏の延長で、気温は平年を上回りますが、
11月は平年並みになって、12月からは平年より低い予報になっています。
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上空の気温は、日本の南には夏の空気がありますが、
雲によって仕切られた北側には、秋から冬の空気が控えています。
南の空気の中に入れば、ムシムシしますが、北側の空気の中に入ると一気に涼しくなります。
今年は、冬が近くなれば、寒気が押し寄せてあっという間に寒くなる、といった
短く感じる秋になる見込みです。
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IPCC(国連気候変動に関する政府間パネル)は、
地球が温暖化については疑う余地がない、
夏は暑く、中でも極度に暑くなることが多くなると発表しています。

しかし、南の夏の空気がどんなに頑張っていても、
冬になれば北極には確実に太陽の光が当たらなくなります。
ある程度の寒気がたまり、日本付近に吹き出すと、
そこそこ寒くなる。という事は起こりますし、
また、温暖化に逆行するかのようにもみえますが、
ここ数年は、日本付近に寒気が集中して吹き出すことも多くなっています。

今度の冬も、寒い冬を覚悟しておいた方がいいかもしれません。 

大野治夫

こんにちは、福岡良子です。
 
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先日、関西に帰省した際に
大先輩であり、かつ、関西のお天気キャスターの顔でもある片平さんにお会いしてきました。
 
 
片平さんは関西テレビのスーパーニュースアンカーでお天気を担当されています。
http://www.ktv.jp/anchor/profile/

 
 
この日は、片平さんに大阪城公園ツアーを開催していただきました。
大阪城公園近くはアメダスを始め
生物季節観測の対象となっている標本木もたくさんあり
お天気マニアにはたまらないスポットであります。

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写真1、2枚目 大阪のアメダス
写真3枚目   さるすべりの標本木
写真4枚目   うめの標本木  
(この他にもサクラやイチョウの標本木もあります) 
 
 
片平さんと2人で歩いていると
すれ違う人すれ違う人みんなが片平さんに気付く様子を見て
「生物季節観測デート!?」なんて週刊誌に載ったらどうしようと
しょうもない妄想を一人でしていました(笑)
 
 
 
 

その後、少し真面目なお話も。
「気象予報士とは?」「天気予報とは?」という話になりました。
 
 
私は気象に携わる仕事に就いて今年で4年目になりますが
丸々3年経験して、自分の好きな分野・苦手な分野
また、できること・できないことが少しずつわかってきました。
 
 

人それぞれ解釈があるかと思いますが
テレビで天気を伝える気象予報士に必要なのは
1予報力
(天気図や様々な資料、過去のパターンから未来を予想する、いわゆる予報技術)
2解説力
(わかりやすく伝える力)
3構成力
(話の展開方法やCG画面を考える力)
の3つの力だと私は考えています。
 

天気予報のスタイルもこの3つの総合バランスによって決まっていて
どの要素が強いかがその人の個性につながるのだと思います。
 

例えば、予報に力を入れている人の天気予報は
なぜその現象が起こるのか、といった解説が手厚くなるだろうし
構成を考えるのが得意な人の天気予報は
見ていて楽しい画面構成になっていたりします。
 
 

天気なんてどれも一緒と思ってる方は多いと思いますが
この違いに注目して見てみると
それぞれ個性があって面白いかもしれませんよ。
 
 

どの力を伸ばすのも、正解があるわけではない分、本当に難しくて
私自身もまだまだできていないことは多いですが
3年やってみて、私は予報力を伸ばすのが一番根気がいることだと感じています。
 
 
 
「お天気オタクですから」と胸を張って言える片平さんとお話して
私ももっともっと天気のオタクになって
3つの力のバランスがうまく取れた天気予報をやりたい!と強く思いました。
 
 
 
まだまだ勉強することは絶えませんが
悩んでる暇があれば少しでも知識を蓄えていきたいと思います。
 
 
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こんにちは 三ヶ尻 知子です。
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台風20号は、今朝、東海上で温帯低気圧に
変わりました。
台風が来ると、流れが変わって、
季節が進んだり、戻ったりしますが、
今回は、台風が本州の南海上を通過し、
北の冷気を引っ張りこむ
「秋が深まるコース」。
(日本海を通過するコースだと夏復活コース)
 
 
今朝は今季一番のヒンヤリした空気に包まれ今季、全国初の冬日になった所も。
北海道の朱鞠内で氷点下1.5度まで下がったのをはじめ、
長野県開田高原でも氷点下0.2度を観測、
北海道と長野県の合計18地点で冬日になりました。
去年より11日も早い、全国初の冬日の便りです。
 
この秋涼爽快の空気に、28日(土)にかけて覆われますが、
29日(日)には西日本から湿った空気に入れ替わって、
来週前半は秋雨の所が多そうです。
このまま秋が深まるわけではなく、
まだ夏の湿潤空気と、秋の乾燥空気のせめぎ合いは続き、
季節は行きつ戻りつ…です。
すっかり衣替えせず、秋物は少しずつ出すといいかもです。 
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台風シーズンは終わったのか?
 
今年は、日本近海の海水温が高く、 
台風のエネルギーになる水蒸気が多かったため、
18号は、日本に接近しても衰えるどころか、
最盛期で上陸した珍しい台風となりました。
 
ただ、その18号、今回の20号の通過により、
海の水がかきまぜられ、日本近海の南海上の海面水温は下がり、
ほぼ平年並みか低い位に。イメージ 2
(反対に、水深50m付近の水温は上昇)
でも、台風が勢力を維持できる海面水温27度以上の海域はまだ日本近海に広がっていて、              
さらに、台風が発生する海域のフィリピン近海からマリアナ諸島近海は、
10月も平年より海水温が高く、
対流活動が活発になる予想→台風が発生しやすい状況はまだ続きそうです。
 
 
 
 
 
 
ちなみに、10月の台風の上陸は、平年で0.2個(5年に1個の割合で上陸)、
接近は、平年で1.5個ですから
太平洋高気圧の強まるタイミングなど、
時期が重なると、来襲の可能性は10月になってもありそうです。
 
ところで、きょうは6年ぶりにIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の
第5次評価報告書が発表されます。
最新の温暖化の状況や予測についての報告書で、
温暖化が台風に及ぼす影響など
最新の研究結果がどうなっているか注目しています

こんにちは。國本未華です。
先日の連休に、紀伊半島を旅してきました。

おととし2011年の台風12号による被害の爪痕が、今もなお、いたるところに見受けられました。
国道はきれいに舗装されていましたが、国道から眺める景色は衝撃的・・・。

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国道は山に囲まれているので、見渡す限り緑色・・・のはずが、
あっちこっちに黄土色、つまり土砂崩れが起きたと思われる箇所がありました。

土砂災害には、表層崩壊と深層崩壊があります。
表層崩壊は表土層の土砂が崩れ落ちること。
深層崩壊は表土層だけでなくさらに深い部分である地盤までもが崩れ落ちることです。
深層崩壊のほうが、崩れ落ちる土砂量は大きく、被害範囲は広くなります。

この深層崩壊が、台風12号によって紀伊半島では多く発生し、崩れ落ちた土砂量はトータルで約1億㎥という規模になりました。これは東京ドーム80個分に相当し、豪雨によるものとしては戦後最大の土砂量です。

深層崩壊の発生原因は大雨や融雪、地震などがありますが、なかでも大雨によるものが多いのが現状です。
どのくらいの強さの雨がどのくらい降ると、深層崩壊が起きるのか?
これについては総雨量が400ミリを超えると発生件数が増えるという見方があるようですが、まだまだ事例が少なく、研究段階にあるようです。
国土交通省では深層崩壊推定頻度マップ(http://www.mlit.go.jp/common/000121614.pdf)というのを作成していて、今後も調査を続け順次公開、そして警戒避難対策を検討してくとのことです。

非常に激しい雨や猛烈な雨の降る頻度が、数十年前と比べて増えている今、そして今後もその頻度は増加すると考えられていますし、土砂災害の発生頻度は増えていくおそれはあると思います。


こちらは那智の滝。下流部分は、復旧工事の最中にあります。
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滝のすぐそばには、このように記してありました。
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「自然の恵みは神の恵み、神の恵みは自然の恵み、自然を恨むことなく、試練を与えられても感謝の気持ちを忘れず~(中略)~工事の着手を行なっております」

被害をうけた地域の方々が、このような気持ちで復旧工事をなさっているとは
この場所を訪れなければ、知ることができませんでした。

紀伊半島は、日本全国の中でも、もともと雨が多く降る地域です。
これまでにも幾度か大雨に遭い、防ぐことのできない自然災害を目の当たりにしてきたからこそ
「試練」という言葉が出てくるのかなと感じました。
土砂災害そのものを防ぐことは無理でも、その災害による人的被害を減らすことは
情報の伝え方次第で可能であると思います。
切迫した事態の時にどのような情報が「減災」につながるのか、改めて考える機会となりました。

國本未華
http://www.weathermap.co.jp/casters/kunimoto.php

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