2016年05月

こんにちは、宮城の小杉です。
 
ここ1週間ほど宮城県内では毎日のようにクマ目撃のニュースが流れています。宮城県によると、今年は5月までの目撃数が例年と比べて多くなっているそうです。

そのハッキリした原因は分からないそうですが、春の気温が平年より高かったことが関係している可能性があるそうです。

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(宮城県内の5月までのクマ目撃数と仙台の3~5月の平均気温)

つまり 
 
・平年より早く山に春が訪れたことによって、クマの食糧となる山菜が平年より早く成長
⇒クマが早くも山菜を食べつくしてしまい、山の中に食べるものがなくなった
⇒食糧を求めて人里に下りてきている

とのことです。

クマは元来臆病な性格なので、人間の存在に早くから気付けば襲われる可能性は低くなるそうです。宮城県は山に入る際は大きな音を出すなどして、人間の存在を気付かせるよう呼びかけています。


そしてきょうの北日本はクマだけではなくヒョウにも注意が必要です。

 と言ってもこちらは動物のヒョウではなく、空から降ってくる雹です。


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(きょう夕方の発雷確率)

きょうは北日本の上空に強い寒気が流れ込むため大気の状態が不安定になります。内陸部を中心に雨雲が発達する予想ですので、山に入る際はクマだけでなく急な強い雨や落雷、ヒョウなどに十分ご注意ください。


小杉浩史

こんにちは。仙台の平野です。

先日、私が担当する番組宛に、栗駒山の雪形の写真が届きました。
馬の形をした雪形で、これが現れるようになる頃には、田植えが真っ盛りになると言われています。

ということで、そろそろ田植えも終わり。
これからの時季、農家の方々にとって気がかりなのは、「梅雨寒」ではないでしょうか。

宮城県の米といえば、かつては「ササニシキ」でした。
しかし、冷害に弱いことから、
今では「ひとめぼれ」が生産量の大半を占めるようになっています。

ただ、梅雨寒も毎年あるかといわれれば、そうでもなく、
オホーツク海高気圧次第となります。

ここ最近では、2012年6月中旬と、2013年7月下旬。
オホーツク海高気圧が現れ、何日も梅雨寒が続き、
農作物への影響が心配された時季がありました。

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<2012年6月下旬の海面気圧と平年偏差>
オホーツク海付近が正偏差になっている
(※出典:気象庁ホームページ)


さて、今年はどうかというと、
先日発表された3か月予報に気になる記述がありました。

「インド洋熱帯域の海面水温が高いとき、
(オホーツク海高気圧が)やや出現しやすい傾向がある」

現在、インド洋熱帯域の海面水温は、基準値より高い状態で、
今後、夏にかけて高い状態が続くと予想されます。

また、その他の3か月予報資料では、
オホーツク海高気圧指数が正のほうに偏っていて、
オホーツク海付近の気圧が高くなることを示唆する資料もあります。

3か月トータルでは、全国的に気温が高めの傾向が出ていますが、
東北の太平洋側に関しては、低温が続く時季もあることを念頭に、
農作物の管理などをする必要がありそうです。


平野 貴久

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こんにちは。河津です。
きょうは前線や低気圧の影響で、西日本中心に雨が降っています。
そろそろ九州南部でも梅雨入りか、という所ですがまだ発表はされていない状況です。

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(週間アンサンブル予報 気象庁資料を加工)

次に九州南部で雨が降りそうなのは6月1日(水)ごろと見られます。
九州南部の梅雨入り平年は5月31日なので、このタイミングに合わせて発表があるかも知れません。

しかし、その後週の後半から週末にかけては高気圧に覆われ、前線は南の海上に離れます。
梅雨入りを発表した後すぐ晴れてしまうと、何となく拍子抜けしてしまう所があります。
そう考えると、梅雨入り発表は6月第2週まで持ち越される可能性もあります。

梅雨入りの発表は、「~日間連続して~ミリの雨が降った時に発表する」といった
数字での明確な定義があるわけではないので、「空気を読む」必要があります。
早すぎてもダメ、遅すぎてもダメ、実際の天気に即していなくてはダメ、なのですが、
天気というのははっきり分かれているわけではなくて、グラデーションなので見極めが難しい所です。

天気予報にはこの見極めるという作業が数多くあり、そこに難しさややりがいがあるのだと思いますが、
今後その作業が人からコンピュータに置き換わっていくのかなと、梅雨時に憂うものであります。




こんにちは高知の岡田良昭です。
きのうは愛媛の杉澤さんが、愛媛の素晴らしい自然を紹介されていましたが、
高知も負けてはいません!

先日、高知が誇る室戸岬に行ってきました。
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さて、室戸岬で見つけたこちらの植物をご存じでしょうか?

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「アコウ」と言う海岸近くの岩の上に生息する亜熱帯植物です。
岩や地面に張りめぐらされた根が特徴的です。

アコウが広がる一帯は、熱帯地域に迷い込んでしまったのではないか、と思うくらい異国の空間。
上を見上げると、風で揺られている葉と葉の間から差し込む日差しがとても美しく、足元を見ると太い根には、力強さを感じました。
 

この植物が根を岩にからませ、地面に大きく張りめぐらせているのには、
きちんとした理由があります。
 


それは台風などの風の被害を最小限にとどめるためです。



 
常時、風が強い室戸岬。
1961年の「第2室戸台風」が上陸した時には、室戸岬では最大瞬間風速84.5メートルというとんでもない風速を観測しました。
この記録は全国の歴代3位の記録です。(歴代1位は富士山で91.0メートル)

最大瞬間風速 (気象庁 歴代全国ランキング)
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台風の被害を受けることが多い室戸岬では、強い風に対する備えがないと生き延びることができません。
アコウは根をしっかりと張りめぐらせることで、
自力で台風の備えをしています。
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室戸岬はアコウ以外にも神秘的な植物がたくさん生息しており、
さらに、タービダイトの地層やヤッコカンザシの巣なども見ることができます。
(大学では地質を学んでいたので、懐かしくてテンションが上がりました、、、)

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(タービダイト層





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ヤッコカンザシの巣)



一部写真がきちんと貼り付けられてませんでした。
修正いたしました。
 

岡田良昭


こんにちは、愛媛の杉澤綾華です。
先日、愛媛が誇る西日本最高峰、石鎚山(標高1982m)に初めて登ってきました。
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尖っているのが石鎚山の最も高いところ、天狗岳です。

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天気にも恵まれて、最高の登山になりました。

ところで上の写真を見ると、遠くまで山々が連なっているのが分かりますでしょうか?
四国地方には石鎚山をはじめ、標高の高い切り立った山々が東西に連なっていて(四国山地と言います)、
この四国山地が四国の天気を左右しています。

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(国土地理院ホームページより引用、一部加工。
愛媛、香川、徳島、高知の県境付近を東西に横切るのが四国山地)

ご存知かと思いますが、太平洋側の高知県や徳島県南部は降水量の多い地域、瀬戸内側の愛媛県や香川県は降水量が少ない地域となっています。
これは南からやってくる雨雲や湿った気流が標高の高い四国山地を越えられず、太平洋側で雨を落とすからです。
太平洋側の高知県や徳島県では、平野部でも年間2500ミリほどの雨が降りますが、瀬戸内側の愛媛県松山市は約1300ミリ、香川県高松市は約1100ミリで国内でも雨が少ない地域です。(東京は年間約1500ミリ)
低気圧や台風などの影響で南風が吹きやすい春~秋にかけては瀬戸内側は雨も少なく、穏やかな気候となります。(四国の南に台風が近づいても、松山では雨がほとんど降らないことも…)。

しかし、冬はその逆です。
関門海峡や中国山地を越えてやってくる日本海側の寒気の影響を受けて、瀬戸内側は低い雲が広がり青空はあまり見られません。
これらの雲が瀬戸内側の山沿いで雪を落とすため、太平洋側はカラッと乾いて雲一つない青空が広がります。
冬に車で愛媛から高知に向かうと、たった2時間の道のりで、空がみるみる変わっていって非常に面白いのです。

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(左:冬の愛媛  右:冬の高知)

いかがでしょうか?
私も頭では分かっていましたが、石鎚山に登って改めて「この山が四国の天気を左右するんだ」と思ったら、自然ってすごい!雄大だなぁ!と思わずにいられませんでした。

こんなところにも、四国の魅力が詰まっているような気がしています。


杉澤綾華



<参考>
■四国地方の主な山の高さ(国土交通省 国土地理院ホームページ)



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