2016年06月

こんにちは、福岡良子です。


豪雨に狙い撃ちされた九州。
きのうまでの1か月に降った雨の量は、宮崎・えびの高原や熊本・阿蘇山では1000ミリ超。
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しかもその雨のほとんどが6月下旬に降っています。
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大雨の峠はようやく越えつつありますが、雨がやんでも土砂災害への予断を許さない状況が続いています。
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きのうの伊藤さんの記事にもありましたが
大雨警報は、大雨による重大な災害(土砂災害・浸水害)が発生するおそれがあると予想したときに発表されます。

でも、さらに危険が差し迫った場合にはワンランク上の土砂災害警戒情報が発表されます。
これは、重大な土砂災害が起こる危険性が高まっている、
崖の近くなど危険が予想される所では早めの避難が必要、というレベルです。


2013年からは、土砂災害警戒判定メッシュ情報なんていうものまで発表されるようになりました。
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これは、土砂災害警戒情報を補足する内容で、危険度の高い地域をより細かく知ることが出来るとても優れたツールです。

●5キロメッシュ毎に表示
●危険度を5段階表示
●10分毎に更新

さらに先月から新機能が追加。
市町村名・道路・鉄道・河川の地理情報も重ねて表示できるようになりました。

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(ツールで、市町村名・道路・鉄道・河川などを選択すれば表示できます)
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土砂災害警戒判定メッシュ情報は、地理的にも時間的にもより細かく、しかも自分がいるところだけではなく、面的に災害の危険性を知ることができます。
情報がたくさんあって使いこなすのは難しいかもしれませんが、逆に使い方さえ知っていれば命を守れるかもしれません。



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現在も熊本・宮崎・鹿児島には土砂災害警戒情報が発表されています。
土砂災害警戒判定メッシュ情報も活用して、身の安全を確保していただければと思います。




◆最新の気象警報・注意報: http://www.jma.go.jp/jp/warn/
◆最新の土砂災害警戒情報: http://www.jma.go.jp/jp/dosha/
◆最新の土砂災害警戒判定メッシュ情報:http://www.jma.go.jp/jp/doshamesh/




(画像は気象庁HPより引用)




福岡良子

こんにちは。
広島の伊藤麻衣です。
 
梅雨入りしてから雨の日が多くなっています。
「もうそろそろ梅雨明けしないの?」と聞かれることもありますが、平年の梅雨明けは720日前後のところが多いです。ようやく折り返し地点です。
そこできょうは、これまでの雨を振り返ってみようと思います。
 
628日までの30日間に降った雨の量を平年と比べたものです。
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西日本と北海道で緑色の表示、例年より多くの雨が降りました。
 
広島県でも沿岸部は平年の2倍、3倍の雨が降りました。特に福山市では6月に入ってからきのうまでの雨の量は487ミリと、6月の降水量の多さが観測史上1位になりました。通年でも歴代2位になっています。通年の1位は496ミリですから、きょう、あすの雨で1位になる可能性があります。

 
これだけの雨が降りましたから大雨警報が何度も出ましたが、この大雨警報、内容が2種類あります。
 
1つは、強い雨による浸水に警戒してくださいという意味で出されるものです。
 
もう1つは土砂災害に警戒が必要な場合。その時降る雨の強さや、それまで降った雨によって土砂災害に警戒が必要になった場合に出されます。
土に含まれた水分はすぐには出ていかないので、雨がやんだのに警報が解除されない場合があります。
 
どちらに警戒が必要なのか、はたまた両方に警戒が必要なのか、知っていると対策も変わってくるかと思います。
今日も九州には大雨警報がでているので、チェックしてみてください。
気象庁のHPで確認することができます。
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※画像はすべて気象庁HPより 
 
伊藤麻衣

こんにちは、宮城の小杉です。
 
おとといの河津さんの記事の、追記部分にあるように「フィリピンの東にある熱帯低気圧が発達して台風になる」という情報が先日気象庁から発表されました。

が、こちらも結局台風にまでは発達しない予想に変わりました。これで2つ続けて熱帯低気圧が台風になり損ねています。

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現在のフィリピン付近の海面水温は約30℃。台風に発達するには十分過ぎる暖かさですが、台風の発生や発達は海面水温だけで決められるものではありません。

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(気象庁HPより 6月27日現在の北西太平洋の海面水温)
 
上空と地上の風の流れや、海面の少し下の水温など様々な要因が絡み合うため、この「台風発生か?→やっぱりなし」という状態が続いてしまっています。

 
この熱帯低気圧の予想ほどではないものの、今週は日々の予報も安定しません。

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(気象庁HPより引用・加工 東京の週間予報)
 
気象庁の発表する週間予報には信頼度がA~Cで付されていて、今週は信頼度C=予報が変わる可能性のある日が多くなっています。
 
今日も九州では大雨になっている所がありますが、「この前の天気予報ではこんなこと言ってなかった!」ということがないように小まめに気象情報をご確認ください。


こんにちは。千種ゆり子です。

突然ですが、皆さんが「空飛ぶ魔女」と言われて思い浮かべるのは何ですか?

「魔女の宅急便」が一番メジャーだと思うのですが
私が最近イチオシなのは、マンガ・アニメ「ふらいんぐうぃっち」です。

「ふらいんぐうぃっち」は
青森県弘前市で魔女の女の子が一人前を目指すお話。
第一話の幕開けはまだ雪の残る春先のシーンから始まり。
弘前のさくらまつりの様子やフキノトウ、りんごの花が描かれるなど
四季や自然が丁寧に表現されています。
とても癒されるアニメなんです。

このアニメの癒されポイントは、主人公の魔女・木幡真琴は
魔女なのにほとんど魔法を使わないところ…なのですが
そんな中真琴がよく使うのが「ほうきで空を飛ぶ」魔法。
真琴はゆったりと空を飛んでいて、とても気持ちよさそうです。
こんな風に空を飛べたらいいなぁ…

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©石塚千尋・講談社/「ふらいんぐうぃっち」製作委員会


しかし、この様子を見ていて気象予報士として気になったことが…

「真琴は、どれくらいの高さを飛んでいて
どれくらいの強さの風が吹いているのか?」

アニメを見ていても天気のことが気になってしまう…職業病です。



さて、風についての一般論を整理すると…
・上空にいけばいくほど風は強くなる
・上空1500m付近(青森県で最も高い山、八甲田や岩木山と同じくらい)で地上の2倍
・飛行機が飛ぶ10000mは地上の10倍近い風
・真琴が飛んでいる高さはだいたい200~300メートルと推測
  →この高度の風速は地上の1.5倍ほど




実際のイラストからわかることは…

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©石塚千尋・講談社/「ふらいんぐうぃっち」製作委員会
・真琴の髪が風になびいている
 →風速は2~3メートルと推測


地上でもこの位の風が吹けば、無風でもなく強風でもないので
心地いい風に感じられます。

⇒このような風速の日を「空を快適に飛べる日」と定義します。

では、「空を快適に飛べる日」が、弘前市では月に何回あるのか?
弘前市の風速のデータから計算すると…

なんと、弘前市では空を快適に飛べる日は1か月に23日!

一方青森市の場合、なんと1か月に4日しかありませんでした…!
これは、青森市が海に面していて風が強まりやすい地形なため。

青森県は海に面した市町村が多いのですが
弘前市は、海に面しておらず内陸なので、
風が強まりにくい場所なんです。
(もちろん雪や雨が降ったりすれば飛びにくくなってしまいますが)

「真琴が弘前で魔女をしているのは、ほうきで飛びやすいから!」
そんな理由があったのかもしれません。




※実際の気象観測データに即して記述はしておりますが、あくまで筆者の勝手な妄想です。




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こんにちは。河津です。
先日の杉澤気象予報士の記事にもあった、台風1号になるかも知れない熱帯低気圧は、
あまり勢力が強まらず、台風にまで発達する事はありませんでした。

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また、フィリピンの東海上にはそれとは別の熱帯低気圧があるものの、
こちらも台風になるまでには至らないと予想されています。

気象庁の資料やヨーロッパの予報モデルなどを見ても、
まだこの先もしばらくは台風を示唆するような予報は見当たりません。
台風1号の発生が7月までずれ込む可能性が高くなってきました。

2週間前にも台風に関しての記事を書きましたが、台風1号の発生が7月になるのは、
1951年からの統計開始以来、1998年と1973年の2年のみ。
台風シーズンの区切りを3月からとしても、1975年を加えて3年のみです。

西日本では梅雨前線が停滞している影響で大雨となっている所もあり、
台風が発生、接近しないのは幸いな事ではありますが、反面不気味でもあります。

とは言え、もう十分に熱帯域の海面水温は高くなってきていますし、1号が発生するのも時間の問題でしょう。
梅雨も後半戦ですし、今後の雨の降り方にはご注意ください。

※16:30追記
上記のフィリピン東海上の熱低が、24時間以内に台風になる見込みとの情報が出ました。
今後の情報に注目です。
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