2017年09月

こんにちは、長谷部です。

さて、秋の味覚がいろいろと楽しめる時季になってきました。
その中でも個人的にとても楽しみにしているのが「いちじく」です。

いちじくは、「無花果」と書きますが、
花が無いように見えることからで、他の果物のように木に花が咲きません。

イメージ 1家のイチジクのスケッチ。

花はこの実の中にあるつぶつぶ一つ一つです。
つぶつぶをよ~く見てみると花のつぼみのようにみえる時もあるんです。

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原産地はアラビア地方。旧約聖書にも登場していて、エデンの園で禁断の果実を食べて楽園から追放されたアダムとイブが体を隠すのに使ったのは、いちじくの葉です。

その後ヨーロッパからペルシャ、そして中国から日本に江戸時代に入ってきたと言われています。

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サウジアラビアの中でも降水があり温暖なAL-BAHAと東京の月平均気温や最低気温を比べるとこれだけ違うことがわかります。日本では秋から初冬に旬を迎えますが、寒さにはあまり強くない果物です。

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日本の生産地では、1位が愛知県、2位が和歌山県、以下西日本が中心となっていて、北限があります。

秋田県でも作られていますが、こちらは甘露煮にする品種だそうで、こちらのブログでもおなじみの村木予報士に聞いた所、生で食べたことがなく、秋田では砂糖や水あめを加えた甘露煮が普通だということです!

西日本を中心に栽培が盛んな品種はまた違い、私が栃木県に住んでいた頃は栃木市が北限だと聞いたこともあります。気温の変化とともに北限も変化しているかとは思います。

ちょっと不思議でおいしい旬の味覚。皆さんも味わってみて下さい。

こんにちは、片山美紀です。
けさは、この秋一番に気温の下がった所が多く、
北海道・帯広からは「初霜」、利尻山からは「初冠雪」の便りが届きました。

これからは、空気が澄んで、晴れるとすっきりとした青空が広がりますが、
夜空も、より一層綺麗な季節です。

来週、10月4日(水)は「中秋の名月」。
東京・江東区にある日本科学未来館では、
月周回衛星「かぐや」が捉えた月面のデータの展示を行っています。(10月6日までの開催)
肉眼では見えにくい月の姿を昼間からじっくり楽しめます。

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ところで、月にはいくつもの「」があることはご存知でしょうか?
「海」といっても、本当に水のある海ではありません。
よく餅つきをするうさぎに例えられる、月の薄暗い模様、これが月にある「海」です。

黒っぽい玄武岩質の溶岩が、地下から流れ出た部分で、
太陽からの光の反射が少ないため、影のように見えています。

月の海には、気象に関する名前が付けられているものが多く、
晴の海(写真の赤丸1)」「雨の海(2)」「雲の海(3)」などがあります。

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月にも、本物の海があれば、ひょっとすると生き物が生まれるのかもしれませんね。

さて、今年の「中秋の名月」は綺麗に見られるのでしょうか?

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今週末は広い範囲で秋晴れとなりますが、週明けは次第に雲が広がってきます。
3日(火)~4日(水)は前線が通過し、全国的に雨の降りやすい天気に。
ただ、6日(金)が満月にあたるため、中秋の名月を逃しても、
まん丸な月を綺麗に見られるチャンスはまだまだあるでしょう。

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また、来週は今週よりもう一段階強い寒気が流れ込むため、
朝晩の冷え込みも強まります。お月見をする時は、上着と温かい飲み物、そしてお団子が必須アイテムです。



こんにちは、福岡良子です。


先日、新聞を読んでいて初めて「防災専門図書館」の存在を知りました。
言わずもがな、災害や防災を専門に扱う図書館です。
しかも「カスリーン台風から70年」という企画展もやっている!これは行かなくては!
ということで、早速行ってきました。


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場所は東京のど真ん中・永田町。
「本当にこんなところにあるの?」というようなビルの中に防災専門図書館はありました。


エレベーターを降りるとすぐに目に飛び込んできたのは壁に貼られた東京23区のハザードマップ。
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その奥にはカスリーン台風の展示がずらりと並んでいました。
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70年前の9月、どのように関東平野を水没させ、1100人(※国土交通省より)もの命を奪ったのか。
あまりのスケールになかなか想像が追いつきませんでしたが
司書さんの丁寧な解説で少し当時の様子がイメージできました。



特に司書さんの説明で印象的だったのは江戸川堤防爆破のお話。
堤防を爆破して、水を江戸川に流すことで、東京への被害を食い止めようとしたというのです。
いかに切迫した状況だったかがわかります。
しかし排水は間に合わず、9時間持ちこたえた後ついに破堤。
葛飾区の全域および江戸川区・足立区のほぼ半分の地域が浸水しました。
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過去の災害を知ることが防災の第一歩。
自分で足を運んでみて改めてそう感じました。
企画展は12月28日(木)まで開催されているので、ぜひ立ち寄ってみてください。


福岡良子

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仙台の平野です。

全国的にもそうだと思いますが、
宮城県は、今、稲刈りシーズン真っ只中となっています。

今年は、8月の天候不順の影響で、
例年以上に稲の生育に関するニュースが大きく取り上げられました。
1993年の大凶作が頭をよぎった方も、少なからずいたと思います。
(私も当時、タイ米とカリフォルニア米を食べた一人です)

宮城県がきのう発表した、県内の水稲の刈取状況によると、
刈取始期(水稲作付面積の5%で刈取終了)は平年に比べて4日遅くなっています。

幸いにも、7月と9月の天候がよかったことから、93年のようなことは免れましたが、
手放しでは喜べない部分はあります。

実際に農家を取材してみると、本音を聞くことができます。
「平年並みということはない」「穂が不揃い」「2割くらい減収になるかも」。
公式的な調査結果よりも状態を悪く捉えている方も見受けられます。
もう何十年も稲作を専門としている農家のお話ですから、実際そうなのだと思います。

これは、実際に現場を知って初めてわかることです。

気象の世界でも、実際にその土地に住んで肌で感じることで、
ようやく理解できる感覚というものが数多くあるのではないかと思います。

例えば、宮城県の西風の強さ。
数字は全国どこでも見られますが、
それによってどんな影響が出るのか、現地の人にとっては強いのかそうでもないのか。
なかなか数字だけではわからない部分があります。

資料からはわからない肌感覚というものも、
もっと大切にしていく必要があるのではないかと、今回の取材を通して思った次第です。


平野 貴久

こんにちは。
秋田っこ村木です。

先日20日に秋田の横手市で突風被害が発生しました。
気象庁による調査の結果は以下のとおり。
 ・ダウンバースト(発達した積乱雲から吹き降りる強い下降気流)の可能性が高い
 ・突風の風速は約65m/s
 ・日本版改良藤田スケールJEF2

ダウンバーストによるJEF2は
全国的にみても2例目(旧藤田スケール含む)です。

わりと珍しいと言える今回の事例。
被害が出てから3日後の先週土曜日に現地へ行ってきました。
3日も経つと家屋の被害はおおむね片付けられていましたが、
まだ残る倒木の状況からダウンバーストのすごさを感じられました。

当日は上空5500m付近に、平年より気温4℃も低い寒気が入り、
大気の状態が非常に不安定となっていました。
 
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ダウンバーストの特徴は、
竜巻に比べて被害範囲が広くなる傾向があること。
今回の被害範囲は東西に5km、南北に3kmにも及び、
竜巻ではなくダウンバーストと判断する決め手のひとつになりました。
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 今回は特に被害の集中した赤枠で囲った地域の様子を見てきました。

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(矢印は突風が吹いたとみられる方向)


① 小学校脇の4本の倒木
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② 遊歩道を塞ぐ倒木
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③ 屋根が飛ばされた家
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④屋根がはがれた書店
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雨雲の動きから見ても発達した積乱雲は西から来たと見られ、
倒木被害を受けた木は軒並み東に向かって倒れていました。
(建物被害は一部揃っていないものも)
被害の方向がそろわない竜巻に比べて
ほぼ同じ方向に倒れるのもダウンバーストの特徴です。

さらに上から力が加わったと見られる幹の途中から折れた木もあり、
強烈な下降気流が吹き降りたことが読み取れます。


竜巻もダウンバーストも発達した積乱雲に伴うもの。
前兆と対策は基本的には竜巻と一緒です。
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大雨などに比べて決して多くはない竜巻やダウンバーストの事例。
ただ、竜巻は9月・10月が最も多い時期なので、
この機会に竜巻やダウンバーストに対する防災意識を
一段と持つようにしてください。




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