2019年04月

河津です。
ついに平成最後の日を迎えました。明日から令和が始まります。
これから新たな時代を生きていくことになりますが、気象に携わる者としては、平成に起こった災害を令和に伝えていくのも役割のひとつだと考えています。

特に近年は災害が激化しているようにも感じます。去年ですと、1府10県に特別警報が出された「平成30年7月豪雨」や大阪で過去最高の潮位を観測した「台風21号」が強く印象に残っているでしょう。

しかしながら、こういった災害も時間が経つにつれて記憶から薄れてしまうのは避けられません。我々はこの経験を生かすためにも、これらの災害を「平成に起こった昔のこと」にしてはならないのです。

そのためには、災害が起こった現象に対して、形式的でない名前を付けることが必要ではないでしょうか。
平成3年の台風19号は青森県の収穫前のりんごに大きな被害が出たことから「りんご台風」とも呼ばれますが、公式な名称ではなく、それ以降は広く一般に通じる呼称がつけられることもないようです。

前述した去年の台風21号の際には「第2室戸台風に匹敵する高潮が起こるおそれ」と警戒が呼びかけられていました。
もしまた10年後に同じような台風が近づいてきた場合に、「平成30年の台風21号に匹敵する~」と例えられたとして、すぐに思い出すのは困難でしょう。

「第3室戸台風」でも「大阪湾台風」でも「関空台風」でも構いませんが、何年経ってもすぐに特定できるような名前があるのは大切なことだと思います。
あるいは、台風には号数以外にも各国が出しあった名前がそれぞれに付けられているのですから、ハリケーン・カトリーナのように名前を語り継いでいくのもよいでしょう。

令和になっても災害が起こることは避けられません。ただ、平成に起こった災害から学んで、災害から身を守ることはできるはずです。
そのために何ができるのかを、時代が変わっても考え続けていかなければなりません。


平成最後の夏。

平成最後の竜巻。

平成最後の曇り。

平成最後の平日。

平成最後の飲み会。

 

「“平成最後”狂騒曲」が鳴り響いた一年が終わります。

 
 

そして今日は、

『平成最後の昭和の日』

ややこしい。

 

念のために間違えないように整理しておきましょう。

今日:昭和の日

明日:平成最後

明後日:令和

 

そして明後日から一年間、今度は「“令和初”旋風」が吹き荒れるのでしょうか。

 

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街には気の早い人の姿も(撮影・赤坂)



明日は“平成最後”の雨が降ります。

そしてそれは24時を過ぎればそのまま“令和初”の雨となります。

同じ低気圧や前線から降る雨なのに・・・

平成最後”や“令和初”にどれだけの意味があるのだろうか。

時間は絶えず同じように流れ、平成が令和になっても急に何かが変わるわけでもないのに。

 

『去年今年(こぞことし) 貫く棒の 如きもの』(高浜虚子)

 
 
 

令和になってしばらくすると平成をなつかしく思うのでしょうか。

そして昭和はさらにはるか彼方に過ぎ去っていく。

間に平成という一つの時代を挟むことによって、昭和がなんだかすごく遠く感じられるようになる気がします。

 

その時思うのでしょうか。

『昭和は遠くなりにけり』と。

 

ねえ、中村さん!

 

こんにちは。石上沙織です。

この時季、街中でよく見る花といえば…

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そう、ツツジです。

東京都心では、見かけない日はないんじゃないか、というくらい
至る所で見ることができます。

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濃淡さまざまなピンク色が、初夏の街並みを彩ってくれています。


ところで、なぜこんなにもツツジは多いのでしょうか?

国土交通省のデータによりますと、
日本全国に植えられている「中・低木」は約660種類あり、
その中で最も多く植えられているのがツツジなんだそうです。
(ちなみに「高木」は、イチョウ、サクラ、ヒノキなどがあります)

ツツジが選ばれる理由は、
◆排気ガスの多い車道でも生き抜いていける丈夫さ
◆剪定しても次から次に花が咲くこと
◆花が美しく、都市景観に華やかさを増す
ということが挙げられるそう。

「他にもなにか理由はないのかな?」と思いながら歩いていると、
表参道の交差点近くでこんな看板を発見。


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最後の一文を読むと
「回りにはツツジを植えてケヤキの根元を保護しています」
とのこと。

調べてみると、ケヤキは根っこを広く伸ばすため
歩行者に踏まれて、傷んでしまう危険があるそう。
まわりにツツジを植えることで、人はケヤキのすぐ近くにまでは立ち入れず、根っこを踏んでしまうことを避ける効果があるようです。


たしかに、ケヤキのような高い木とセットで植えられていることが多いですね。

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鮮やか、華やか、美しいだけでなく
ほかの植物を守るような強さも併せ持つ、ツツジ。

連休にかけても、見頃は続きそうです。

こんにちは。鳥取の熊澤です。

鳥取では3月26日に桜が開花し、4月4日に満開になりました。
その他にも、先日は「のだふじ」が開花し、そろそろ「やまつつじ」も開花を迎える頃です。

これらは気象台で行なっている「生物季節観測」のうち、主に春に観測する植物の項目です。

春に観測する植物はいくつかありますが、中には意外に思えるものがあります。
それが「いちょう」です。

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(いちょうの標本木、鳥取市沢井手公園、4月17日撮影)

いちょうは秋~冬に「黄葉」と「落葉」を観測していますが、実は春も「発芽」を観測しています。

ことしの鳥取のいちょうの発芽日は4月5日。
2週間ほど経つと、既に緑色の葉っぱが沢山ついていました。

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(いちょうの標本木、鳥取市沢井手公園、4月17日撮影)


生物季節観測では、桜は「開花」と「満開」、かえでは「紅葉」と「落葉」というように、2回観測する植物はいくつかあります。しかし3回も観測を行なう植物はいちょうだけです。

それだけ季節の進み具合を見るのに適した植物なのでしょうか。

ちなみに鳥取では今年2月に、いちょうの標本木が新しくなりました。
以前の標本木は秋に立派な黄葉を見せてくれましたが、新しい標本木でも綺麗な黄葉が見られることを期待してしまいます。


熊澤里枝

こんにちは。藤枝知行です。

平成も残すところあと1週間となりました。
先週のブログで森戸予報士も書いていますが、
最近は色々な場所で「平成最後の〜」という言葉を見かけます。
天気でいえば「平成最後の日」はという所が多くなりそうです。
では、「平成最初の日」の天気はどうだったのでしょうか。

東京の天気を振り返ってみると、やはりでした。
しかも、ただの雨ではありません。

東京など関東は昭和の終わりに記録的少雨に見舞われました。
平成は1989年1月8日からスタートしましたが、
前月にあたる1988年12月の東京の月降水量はなんと0㎜。
そのほか、前橋や横浜、甲府も0㎜。
埼玉県の熊谷にいたっては一カ月間、一滴の雨も観測していませんでした。

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【観測史上ランキング(東京) 気象庁HPより】
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【1988年12月の気象データ(熊谷) 気象庁HPより】
 

平成最初の日の雨は、乾いた空気を潤すまさに恵みの雨だったわけです。
当時の新聞記事を振り返ってみると
「カラカラ関東、やっと湿った 東京40日ぶり、ぐずつく」
などのタイトルが並んでいました。


では、令和最初の天気は・・・
今のところ晴れ間の広がる所が多い予想です。

気象予報士制度が始まった平成は、
豪雨や豪雪、体温を超える猛暑が相次ぐなど気象現象が極端化した時代でした。
令和は災害のない時代であることを願うばかりです。

藤枝知行

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