こんにちは。
村木祐輔です。

時が経つのも早いもので、
まもなく2014年も半分が終ろうとしています。

さて、そんな6月下旬ですが、
東京では1年の中で一番日照時間が短く、
私の大好きな「くもりの日」が7月上旬についで多いのです。

今月18日、くもりの日に遭遇した雲がこちら。
イメージ 1
2014/6/18 神奈川県川崎市

いわゆる、「いわし雲」や「さば雲」と言われるもの。
層積雲の変種「波状層積雲」ってとこでしょうか。

虹などの光学現象ほど珍しいものではありませんが、
空一面に広がる波状雲は圧巻です。


そして私が一番好きなのは、そのでき方。
雲ができる対流圏では空気が性質の異なった層となって、
色々な向きや速度で流れています。
イメージ 2
これらの空気の層の境界には目に見えない“空気の波”が発生しています。
この波のてっぺんにできるのが「波状雲」です。
波が上昇する所では、空気塊の温度が下がるので雲ができます。
そして、下降する所では温度が上がるので、雲ができず、
波打ったような形状になるのです。
イメージ 3
つまり、普段見ることができない“風”を可視化した雲というわけです。

また、波状雲は上空の風と直角方向に伸びることが多いため、
上空の風の向きも教えてくれます。

そしてもう一つ。
天気下り坂のときに現れやすいとも言われています。
言い換えると、低気圧や前線の進行方向前面にできやすい雲なんです。
この日の天気図を見ても、低気圧の前面にあたります。

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2014/6/18 午前9時の天気図


風を見せてくれて、今後の天気まで教えてくれる雲。
毎日目が話せませんね。





さて、そんな雲ですが、
現在、活発な梅雨前線や低気圧による雨雲が日本列島を覆っていて、
広い範囲で雨を降らせています。
イメージ 4
2014/6/22 8:30 衛星画像 気象庁HPより

特に九州南部ではこれまでの大雨で地盤の緩んでいる所があります。
土砂災害や低い土地の浸水、川の増水やはん濫に警戒してください。



村木祐輔

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