こんにちは、高橋です。
11月も後半、都内でもイチョウの黄葉が進んできました。
 
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▲11月17日(日) 東京都千代田区

この時季になると、私は空気の乾燥がとても気になります。手肌が乾燥しやすいので、洗面所、バッグの中、書斎のデスクにハンドクリームを置いて気が付いた時に塗っています。

そもそも、なぜ秋冬は空気が乾燥するのでしょうか?

気温が下がると、空気中に含むことのできる水分量が減るためです。同じ湿度でも冬の方が空気中の水分量が少ないので、より乾燥を感じやすくなります。

空気中の水分量
 

さらに、晩秋や冬になると一段と空気が乾燥しやすくなるのが太平洋側の地域です。

下表は47都道府県の県庁所在地の直近3年の11~2月の平均湿度です。湿度が低い上位10地点は全て太平洋側ですが、38位~47位の湿度が高い10地点の多くが日本海側です。

秋冬のカラカラ度
 
この差を生み出すのは、冬特有の気圧配置日本の地形です。

冬の天気図には、西側で気圧が高く、東側で気圧が低い西高東低の気圧配置がよく現れます。いわゆる冬型の気圧配置です。きょう18日(月)の予想天気図もまさにこの冬型です。

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冬型になると、大陸から吹き出した寒気が、水蒸気を大量に供給されながら日本海を渡ってきます。この時にできる雪雲が日本海側に雨や雪を降らせます。この雨雲・雪雲は背が低いため、日本海側と太平洋側を隔てる山々を越えることができません。太平洋側には水分を失って乾いた風が吹き降ります。このため冬の太平洋側は日本海側より空気が乾燥しやすいのです。
 
冬型のメカニズム
▲札幌管区気象台HPより

さらに同じ太平洋側でも乾燥度合いに違いがあります。特に空気がカラカラになるのが関東です。

寒気が強い時は太平洋側にも湿り気を帯びた空気や雪雲が流れてくることがあります。しかし、関東平野を囲う関東山地や越後山脈の山々は2000メートル級で、まさに鉄壁の防御。多くの場合は、冷たく乾いた空っ風が吹くだけです。

関東平野と雪雲
▲関東の雪雲ブロック

冬型の気圧配置となっているきょう18日(月)は、夜にかけて北日本日本海側を中心に雪の範囲が広がる見込みです。
18日(月)夜の天気分布


シーズン初めですので、雪道の運転はいつも以上に慎重にお願いします。太平洋側は空気の乾燥が進みそうです。お肌や喉の乾燥、また火の元の管理にも気をつけてお過ごしください。

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