こんにちは、名古屋の上野です。

ようやく、ようやく咲きました!
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【2月19日筆者撮影】

何の花かというと、ウメの花です。

早春を告げるウメの開花は、名古屋で2月15日に発表され、平年より18日遅い開花となりました。
写真のウメの花は、名古屋市の鶴舞公園のウメなのですが、この公園での開花は、2月16日で、こちらも例年より10日~2週間程度遅かったそうです。

ツバキやロウバイは咲いたものの、ウメがなかなか咲きませんでした。

鶴舞公園の植物担当の方に伺うと、寒波もそうですが、冬の雨の少なさも要因の一つではないか、ということでした。

名古屋の今シーズンの冬の降水量はというと…
名古屋の今シーズンの冬の降水量

実は、名古屋は去年(2024年)の12月は降水量1ミリと平年比2%でした。
晴れていても雨が少なければ、花を咲かそうにも咲かすことができなかったかもしれませんね。

この冬は、西高東低の冬型の気圧配置が続く日が多く、その分日本海側では雪が続き、太平洋側の名古屋では晴れる日が続きました。

例年、2月になると低気圧が日本付近にやってきて気温が上昇する日もいくつか出てくるのですが、今年に関しては連日にわたり冬型の気圧配置が続き寒気が居座る日が多くなりました。低気圧がなかなか日本付近に近づけないという状況が続き、太平洋側で空気が乾燥する状況がたびたびありました。



この先の週間予報を見ると、 
20250227週間予報
【2月27日午前11時 気象庁発表】
低気圧や前線の影響で、北陸から北では雪や雨が続き、寒の戻りで気温が低下する見込み、寒暖差に注意が必要です。
雨の少なかった太平洋側、東海から西の地域では雨の日が続く予想で、植物にとっては恵みの雨となりそうです。

東京は雨マークですが、寒気の流れ込み次第で気温が下がり、みぞれや雪の可能性がありますので、最新の情報には注意してください。

愛知県では去年のウメは、3月の寒の戻りで花の咲きが悪く、実の収穫が激減する状況となりました。
今年に関しては、開花自体が遅くなったため、品種間での受粉がうまくいくかどうか心配です。
今年のウメは、量も例年並みに戻り、美味しく実ることを祈りたいです。
 
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【去年5月筆者撮影】

取材協力:鶴舞公園


気象予報士
上野高明

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