図②:高気圧に覆われて広がる青空と赤信号のイメージ(どちらも香川県高松市内で筆者撮影)
あす27日(火)は引き続き高気圧に覆われて青空の所が多くなりそうですが、28日(水)から29日(木)は前線や低気圧の影響で、雨の降る所が多いでしょう。
こんにちは。
香川県の鈴木悠です。
約1年前に「そばい」という香川県に伝わる雨の言葉についてブログでご紹介しました。
香川県西部では「すばい」と言うこともあるようです。
そばい・すばいとは、讃岐弁でにわか雨やにわか雪のことを指しています。
日本付近が、きょうのような西高東低の冬型の気圧配置になるとき、日本海側では雨や雪が降りやすく、太平洋側では乾燥した晴れになることが多くなります。
図1:令和2年11月30日午前9時の気圧配置と雲の様子(ウェザーマップ提供)私が住む香川県は瀬戸内側になり、西高東低のときは瀬戸内海で再び雲が発達して、晴れ間があっても思わぬ弱い雨や雪が降ることがあります。
これを讃岐弁で「そばい」または「すばい」と言うそうです。
1年前はその語源までは行きつけなかったのですが、調査を進めると語源が分かってきました。
どうやら、にわか雨を表す意味の「そばえ」がなまった言葉なようです。
そばえ、そばえ、…そばいというように!
そばえという言葉は全国的に使われるようで、雨のことば辞典によると「日が照っているのに降る雨」で、漢字で書くと「日照雨」です。
そして「そばえ」の語源は「そばえる」で、漢字で書くと「戯える」です。
つまり、ふげることを意味していて、まさに日が照っていたのに空がふざけて雨を降らすというような様子を表しています。
これを昔の人はキツネに化かされたと思って、にわか雨のことを「キツネの嫁入り」と言ったりしているのかもしれませんね。
今週の日本付近は西高東低の気圧配置になる日が多くなりそうですから、一部の地域では「そばい」や「そばえ」の所があるかもしれません。
鈴木悠
【参考資料】
『さぬきのおもしろ四季ごよみ』香川県方言研究同好会(松林社)
『雨のことば辞典』倉嶋厚・原田稔(講談社)
基本的には、例年通りの熱中症対策と大きくは変わらないようです。
(基本的な熱中症対策については冨永気象予報士の記事もどうぞ)
■今週は全国的に蒸し暑い日が多い予想
きょうからしばらくは、西日本を中心に最高気温は25度以上の夏日になる日が多いでしょう。
マスクをしていると自分が思っている以上に、熱中症のリスクが高まります。
ことしは例年以上に、熱中症対策を徹底してくださいね。
鈴木悠
【参考】
教えて!『かくれ脱水』委員会ホームページ
NHK特設サイト 新型コロナウイルス 感染予防と熱中症
厚生労働省 新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針