2006年10月28日

調整場面近し!!


大豆、とうもろこし   小麦相場が暗示するもの!!

先週のシカゴとうもろこしは、04年4月に付けた335セントとほぼ同値となる334セントまで買われています。チャート上はきれいなWトップを構成しています。また、今回の上昇のリード役となった小麦相場が、ここ3週間に渡り完全に上値閊えになっています。現在ファンドは小麦、とうもろこし、大豆3品の比価から割安感の強くなった大豆を中心に買っており、とうもろこしは大豆に連れて買われた格好となっているようです。大豆買いが一巡すると小麦同様、テクニカル面から高値調整場面
に入っていくと考えられます。12日の農務省発表を契機に一気に3ドル台に乗せてきたシカゴとうもろこしですが、先週辺りは農家からの現物売りも出始めているようで、需給面からも高値警戒感が強くなっています。国内市場も週末には売り方の買い戻しが入り、先週の高値であった先限23310円の高値を更新し23340円のストップ高で引けています。シカゴ同様に04年4月に付けた高値23790円を視野に入れた格好となっています。ただし、シカゴ市場に高値警戒感が強くなっていることや、週末にドル:円相場が大幅な円高に振れていることを考えると、国内の23790円更新は微妙なところと見ています。基本的にはシカゴとうもろこしは、期末在庫8.5%と335セントを付けた04年時の9.4%を下回る需給タイトの状態であることから、大きな崩れは無いと判断しますが、今週は高値からの調整安値段を探る展開が見られそうです。

〔大豆〕

伝統的にシカゴ市場は大豆7.小麦5、とうもろこし3といった比価が穀物価格の参考に使われており、このためファンドは割安感が強くなった大豆を買っています。ただし、小麦の大減産、とうもろこしの需給ひっ迫に対し、大豆は史上最高レベルの生産量と、高水準の期末在庫を抱えておりファンダメンタルズからは他の2品とまったく正反対の環境となっています。従って、ファンダメンタルズ中心で大豆相場を予想していた売り方にとってはかなり厳しい価格上昇となっています。ファンドのテクニカル的な買いパワーに圧倒されている大豆相場ですが、需給面を無視して単純な比価の関係からだけで7ドルまで大豆を買えるとは考えられません。現在、大豆の収穫がやや遅れ気味となっているため、農家からの積極的な売りは出ていないようですが、近々現物のプレッシャーも出てくると判断します。ファンド買いがまだ継続する可能性は有るものの、最終的には需給が見直される相場と考え、今週以降は調整安場面に入っていくと判断します。国内大豆相場は、週末発会したNon大豆10月限がセリの中で40000円の声が聞かれるところまで買われています。この10月限は完全に高値取組みの発会となっていることから、ここを中心に売って行きたい大豆相場です。

石油製品   3分1戻しは達成したが!!

OPECの減産合意で、材料出尽くし感から56ドル台まで売られたNY原油相場ですが、原油、製品の全米在庫が減少したことからファンドの買い戻しが入り、一時61台まで上昇しました。その後相場を押し上げる材料もない事から、週末にはすかさず60ドル割れまで売られています。終値では、サウジアラビアに対するテロ予告の報から60ドル台に値を戻していますが、反応は限定的なものに終っています。今の処インパクトのある買い材料は無く、米GDP(国内総生産)速報値で米国景気に対する減速感が出ていることから、完全な底値確認は出来ていないNY原油と考えます。国内製品も、ガソリン5月限が発会で大きく窓を開けて、順ざや幅を拡大した格好で高値発会となっており、買いすぎ感が強くなっています。また、4月限の週末引け値60470円は、70790円からの下落幅に対する3分1(0.382)戻しの値段であり、一旦は戻り場面終了と見て取れます。国内需給関係も灯油在庫が減少してきたもののまだ在庫水準は高水準であり、ガソリンも需要の盛り上がりに欠けていることから現物市況は軟調な展開が続いています。元売の減産効果もまだ実効性が見えてこないことからガソリン先限中心に売りと判断します。

金  600ドルは回復したが!!

先週末のNY金は、ドル安を背景に買いが入り600ドルを回復しています。原油価格が60ドルをキープしたことも支援要因となったようです。ただし銀相場が急落したことや、
600ドル台での利食い売りも多く上値の重い展開となっています。560ドル台あたりで見られた実需筋の買いも高値を追ってまでは買ってこないようです。サウジアラビアのテロ予告にも反応鈍く、ファンドの金に対する関心はまだ盛り上がってこないようです。原油価格が軟調な展開なら、再度560ドル台を試す可能性が高い金相場です。

ゴム   戻りは売り!!

週末にストップ安含みで急落したゴム相場です。日計り中心の動きから一転、大きく値を下げたことからかなり狼狽売りを誘ったようです。ファンドの買いポジションは、通常であれば3月限から4月限に乗り換えるケースが普通でしたが、どうも3月限の買いを売り決済しただけとなっており、今後もこの損切りの売り決済だけが出てくるようだと、下値は深くなる可能性が出てきました。押し目買いムードが強くなっていた矢先の急落だけに一気に地合悪化となりそうです。テクニカル的な戻り場面は有りそうですが、ファンドの整理売りや、順ざや相場であることを考えると、戻り売り対処と判断します。

ドル:円  依然ドル高見通し強いが!!

米国GDP(国内総生産)速報値が、予想以上に減速したことから、ドル買いポジションの売り決済が殺到し、一時117円10銭台まで円高が進んでいます。先のFOMCで米景気に先行きの明るさが出てきたとの見通しが発表された矢先の減速懸念だけに、市場の見方はかなり混乱しそうです。円を買う材料にも乏しいことから、依然日米の金利差を背景にしたドル高、円安予想は強いものの、今回のGDPの発表を受け米金利の利下げ観測も広がっており、また、ファンドは史上最高水準までドル買いポジションを膨らませていることから、このドル買いポジションが売りに回ると116円台を目標とした円高場面もありそうです。


wtoshi30221 at 17:04│Comments(1)TrackBack(0)

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この記事へのコメント

1. Posted by 風の又三郎   2006年10月28日 19:03
石油製品、金は上がります。
株は下がります。

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