中国から覚醒(かくせい)剤約2・5キロを密輸したとして、覚せい剤取締法違反罪に問われた元暴力団組長、岩佐芳明被告(62)に対する裁判員裁判の判決公判が15日、大阪地裁であった。細井正弘裁判長は「社会のルールを守る意識が欠けている」として懲役11年、罰金600万円、追徴金約3110万円(求刑懲役13年、罰金700万円、追徴金約3110万円)を言い渡した。

 被告人質問で岩佐被告は、裁判員に「シノギとは、お金もうけのことです」などと暴力団の専門用語を解説。上部組織への月20万円の上納金を数カ月間滞納し、困窮していたことなどを赤裸々に告白した。

 上部組織から固く禁じられていた覚醒剤犯罪に手を出したことで組から絶縁されたとして、「厳しく教育されていたのにこんな事件を起こした。一般人の友人まで巻き込み後悔の念ばかり」とうなだれた。

 岩佐被告は、大阪地裁初の裁判員裁判で懲役10年の求刑に対し懲役5年の判決を受けた受刑者の男(57)=確定=を犯行に誘った主犯格。細井裁判長は判決で「まさに暴力団の資金源となる組織的かつ反社会的犯行」と指弾した。

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