山梨県の上野原市立病院の建て替え計画をめぐり、江口英雄市長と地元の任意団体「上野原医師会」(渡部一雄会長)が対立し、4月1日から市内の小中学校などで学校医が不在となっている問題で、江口市長が14日夕に渡部会長の元を訪れ、「医師会への十分な配慮が不足していたことに心からお詫びする」とする文書を手渡していたことが分かった。文書では、「新病院建設問題と児童・生徒の健康保持に関わる学校医の問題は別次元」とし、学校医への協力を求めている。医師会側は16日夜に市内で定例会を開き、今後の対応を協議する方針。(敦賀陽平)

 江口市長と渡部会長は7日夜、医師会側が市長に抗議文を提出した2月以降初めて市内で会談。その際、渡部会長は学校医の委嘱を受け入れる条件として、医師会側の要望に沿った形で声明を出すことや、16日の医師会の定例会で会員に謝罪することなどを求める文書を市長に手渡し、回答期限を15日正午までとしていた。

 市長は文書で、新病院建設について「公正・公平及び透明性をもって進めている」とし、医師会側に理解を求めるとともに、学校医への協力要請で「医師会への十分な配慮が不足していた」と陳謝した。ただ、あくまで医師会の要求書に対する市の「方針」を伝えたもので、医師会側の要求に対しては「ゼロ回答」だった。定例会については、欠席することを市教委の大神田光司教育長を通じて会長に伝えたという。

 医師会側は、昨年末の議会答弁で市長が、「地元の医師会をはじめ、(指定管理者の)地域医療振興協会との協力体制を軸として、議員の皆さん方のご支援を頂き、(平成)24年(2012年)春には開院できますよう、スピード感を持って魅力ある病院づくりを目指してまいりたい」と述べたにもかかわらず、市外在住者が過半数を占める病院設計業者の「選定委員会」を設置したとして、2月下旬に抗議文を市長に提出。同委員会は3月28日に設計業者を決定している。


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