前脚だけでなく、後ろ脚にも羽毛が生えて翼状になった小型恐竜「ミクロラプトル・グイ」は、四つの翼を大きく広げ、樹上からグライダーのように滑空した可能性が高いことが分かった。米カンザス大と中国・東北大の研究チームが25日までに実物大で軽い模型を作り、飛行実験を行った成果。論文は米科学アカデミー紀要電子版に掲載される。
 ミクロラプトル・グイは、中国遼寧省の約1億2500万年前の地層から推定全長77センチの化石が見つかり、2003年に発表された。ドイツで見つかった約1億5000万年前の初期鳥類化石「始祖鳥」より年代が新しいが、遼寧省ではその後、始祖鳥より古い「四翼」の小型恐竜化石が見つかった。現在では、四翼の恐竜の中から二翼の鳥類が進化したとの見方が強まっている。
 研究チームは、ミクロラプトル・グイによく似た近縁種で全身の保存状態が良い化石標本から型を取り、ウレタンフォームで復元。本物の鳥の羽根も取り付け、重さ430グラム程度の軽い模型を作った。3.33メートルの高さから滑空させると、飛行距離は最長で23.9メートルだった。
 ミクロラプトル・グイの飛び方をめぐっては、後ろ脚を後方に伸ばすのではなく、縮めて前脚の根元に引き付ける「二翼」式だったとの見方もある。しかし、研究チームは、この形態はバランスが取れないと指摘。また、地上を走って飛び立ったとの見方についても、後ろ脚の長い羽根が邪魔になるとして否定した。 

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