「終わる世界と双子座のパラダイス(コットンソフト)」



「終わる世界とバースデイ」と「双子座のパラドクス」のFDである作品ですが
敢えて”雑感”としたのは全コンテンツを終了させた訳ではないから。
「コットン大富豪」やおまけH(入莉・陽月&テスラ・セリス、なゆた、成子、玲佳)は
プレイしていません。
あくまでシナリオ5本をプレイしたのみですが、そこまでの感想という事で
”雑感”としました。

(大富豪は「結構面白い」と評判の暇つぶしコンテンツですが
如何せんプレイするのに時間がかかりそうですし
おまけHはハナから期待していませんので飛ばしました)

という事で、まず感じたのは、やはり7344円という価格を考えると
一般的に言ってコストパフォーマンスが「悪い」かなあという事。
(大富豪が未プレイであるのにこう書いてしまうのは、些か反則という気もしますが)

以前の「ちょこっと! ファンディスク1・2」あたりを知っている身としては尚更です。
(これらはいずれも3000円強でしたから)

それ位、シナリオの出来に見るべきものがありません。

総二と蒼、夏月の三角関係に玲佳を加えた「萌え萌え双パラアフター」は
その制作意義を疑わざるを得ないものでしたし
(ただ単に「誰を選ぶか」だけ)
擬似世界終了後のミカたんを主人公とする「終バアフターストーリー」も
別にこんなもの読まなくてもなあ」というシロモノ。
まあ、特に後者は終バの登場人物達に再会出来た事は嬉しかったですが。

結局マトモなものは、本編で中途半端な存在に終わっていた琴吹美織に
スポットを当てる事で、本編の補完が出来ていた「双パラ過去ストーリー」と
人気投票で1位まで取った織塚美咲(終バ)の追加シナリオである
「織塚ルート補完」の2本のみ。
(いや、暮葉(レコンキスタ)のメイド姿を拝めた事に感謝して
「暮葉SS」も入れて3本という事にしておきましょうか・笑)

うーん、それでも出来は「ギリギリ合格」という所だったかなあ。
しかも織塚の方は、彼女の哀しい境遇を今更ひっくり返す訳にはいかない筈なので
例えどんなに明るい展開がなされていようと
結局は最後に待ち受けているであろう「救いの無さ」や「哀しさ」が
予感させられてしまうという致命的な欠陥がありましたし。

他にもシステム面の不満として「ディスクレス不可」だったり(←コットンの悪しき伝統 ヾ(`Д´*)ノ)
コンフィグでキャラ別音声のON・OFFが出来なかった
(私、男性ボイスはOFFにしたい方なので)
音声レベル(大・小)がマチマチだったりした事も含め
うーん、おススメには程遠いかなあ・・・。
残念な出来だったと言わざるを得ませんね。

そして、色々なFDをプレイする度に思う事ですが
不満のないFDって、本当に少ないですよね。
またそれかと言われてしまいそうですが
私は「フォセット - Cafe au Le Ciel Bleu -(戯画)」を最後に(っていうか唯一かな)
満足できるFDには出会えていません。
まあ、分かっていても「ヒロイン達ともう一度逢いたい」
それだけの為に購入してしまうんですけどね。


P.S スタッフルームに片岡ともさんのコメントが寄せられていましたが
ともさんにとって「個人的にコットンといえば、ナギサのなんです」だそうで。
意外かもしれませんが・・・・って書かれてましたけど、うん、私もそう。
感動って事だけで言えば「ナツメグ」だったり「終バ」だったりするんでしょうけど
全体的な雰囲気がどうにも好きなんですよねー。
「これぞコットン」という感じがして。