2011年03月29日

プルトニウムは地球上で最も毒性の強い物質だとも言われているが、果たして実際はどうなのだろうか。日本語版Wikipediaは参照数が少なくまた記事も短いので、英語版Wikipediaのプルトニウムの毒性の部分を訳しました。 (最初に言っておくと、プルトニウムが地球上で最も毒性の強い物質だというのは科学的根拠は全くありません)

訳:
プルトニウム同位体は放射性物質であり骨髄に蓄積される。原子力兵器や原子力発電所などの事故によって酸化プルトニウムが生成、拡散される。広島や長崎に落とされた原子爆弾の被害者から、プルトニウムの危険性や摂取による症状が報告されている。

プルトニウムの崩壊によって、α、β、γと3種類の放射線が放出される。α粒子はごく短い距離しか飛ぶことができず、ヒトの皮膚によって防ぐこと ができる。β粒子は皮膚は通過してしまうが、体全体を通り抜けることはない。γ線は体全体を通り抜けてしまう。高濃度かもしくは長期間放射線に晒されてし まうことで、放射線病、癌、死の原因となり得る。危険性は晒された放射線量に依存する。

プルトニウムによるα粒子は皮膚さえ通り抜けることができないが、吸い込んだり摂取することで内臓へ影響を与える。プルトニウムは骨の表面に吸収 されたり、肝臓に蓄積されたりすることで人体に害を与える。プルトニウムは人体へ効率的に吸収される物質ではなく、酸化プルトニウムを摂取しても 0.04%しか吸収されることはない。吸収されたプルトニウムは生体半減期が200年であるため、とてもゆっくりと排出される。プルトニウムはとてもゆっくりとしたスピードで細胞膜や腸壁を通り抜けるため、骨格へと吸収されるのにとても時間がかかる。

プルトニウムは摂取するよりも吸い込んだ方が危険が大きい。プルトニウムは肺に合計400ミリシーベルト吸い込まれると、肺癌の発生率が増加する。アメリカ合衆国エネルギー省によると、5000のプルトニウム粒子を吸い込むことで癌の発生率が平均から1%増加するとしている。

大量のプルトニウムを摂取または吸引することで、被曝や死の原因となるが、これまでにプルトニウム摂取や吸引による死者は確認されておらず、また多くの人々は体内にプルトニウムが確認で きる。(これらは過去の核実験によって、地球上にばら撒かれたプルトニウムによるものです。)

放射性粒子による放射線が肺細胞に局所的な害を与えると言う、ホット・パーティクル説(hot particle theory、hot particleは放射性を持った粒子です)はこれまでの実験では肯定する結果はでていない。これらの粒子はこれまで考えられていたものよりも動的で、粒 子による毒性の上昇は見られなかった。

しかし吸入されたプルトニウムは血流へ乗ってしまう。一度血流へ乗ってしまうと、プルトニウムは体中に広がり、骨格や肝臓、その他の臓器へと貯めこまれる。体内へと到ったプルトニウムは何十年もそこに留まり、放射線によって周りの細胞を傷つける。

広島や核実験場付近の住民や作業員が、プルトニウムによってどのような害が起こっているのかが現在まで調査、解析されている。これらの研究は、プ ルトニウムの高い毒性やプルトニウムによる癌発生率の増加を示していない。

他の例では、過去にアメリカのロスアラモス国立研究所による実験で1940年代に25人の作業 員が相当量のプルトニウムを吸い込んだ。ホット・パーティクル説によると、彼らは現在までに99.5%の確率で肺癌によって亡くなっているはずだが、彼らの中では1人として肺癌にかかった人はいなかった。

補足:
アメリカ合衆国エネルギー省によって発表された危険性の値は以下のようになっています。
プルトニウム239:吸入‐1.073×10^-9 %/Bq、摂取:4.81×10^-12 %/Bq
(吸入で1ベクレルにつき0.0000001073%上昇、摂取で1ベクレルにつき0.00000000000481%上昇)
他の同位体も似たような値です。
http://www.deq.idaho.gov/inl_oversight/contamination/fact_sheets/plutonium.pdf

原子炉などで使われる混合プルトニウムは、2.5gにつき1Ci(キュリー)の放射能を持っています。これは1mgにつき1480万Bq(ベクレル)に相当します。
http://russp.org/BLC-3.html
http://www.deq.idaho.gov/inl_oversight/contamination/fact_sheets/plutonium.pdf

Plutonium3プルトニウム

元記事:
Plutonium(wikipedia English)
http://en.wikipedia.org/wiki/Plutonium#Toxicity

参照:
沢山あるので元記事から辿ってください。

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この記事へのコメント

1. Posted by K.I.   2012年02月03日 09:58
アルファ線は皮膚で防げるというのは嘘です。皮膚に接触したアルファー線核種のせいで多くのチェルノブイリ原発事故作業員は皮膚障害を起こし後になくなっています。アメリカのウイキペディアの内容もかなりいい加減な内容の可能性があります。そのままの内容を安易に信用すべきではないです。
2. Posted by cre   2012年02月03日 16:57
こんにちは、コメントありがとうございます。

α線は皮膚に傷があったり薄くなっている時には害がありますが、皮膚を通り抜けてしまうというのは初耳なので、論文かレポートなどのソースをお願いします。

英語版Wikipediaは信用できるから訳したのではなく、参考文献が多いから訳しただけですよ。記事の内容が気になる方や納得のいかない方は、参考文献を読んでみることをお勧めします。因みに、参考文献が多いとはいえ、英語版Wikipediaにも当然間違いはあります。

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