2011年05月26日

背景:
男性不妊症は男性側が原因の不妊症であり、不妊症全体の40~50%になると言われている。多くの原因が考えられており、様々な要因が影響して不妊症に陥る場合もある。

要約:
デンマークでは精子の低い質による男性不妊症が大きな問題となっている。男性不妊症は様々な原因が考えられているが、多くの場合遺伝子の異常などによっ て胎児期に決定される。しかし、抗酸化物質、亜鉛、様々なビタミンなどが精子の質に影響するという研究結果があるため、後天的にも質の向上が出来るだろう と考えられている。

そこでこの度、コペンハーゲン大学病院のJorgensen博士率いる研究チームによって、ビタミンDが精子の運動性に影響を与えることが分かった。 300人の男性を被験者として調べたところ、精液内のビタミンD濃度が高いほど、運動性のある精子の含有率が高くなることが分かった。

Jorgensen博士によると、今回の結果よって即ビタミンDが不妊症の治療に使えたり、ただ摂るだけで不妊症が改善されるということにはならないが、これによって新たな可能性を探ることができるようになるだろう。今のところ精子の質を向上させるための確定的な治療法はないため、更に多くの研究が必要なようだ。

sperm

元記事:
Vitamin D Increases Speed of Sperm Cells, Researchers Discover
http://www.sciencedaily.com/releases/2011/05/110525110157.htm

参照:
M. Blomberg Jensen, P. J. Bjerrum, T. E. Jessen, J. E. Nielsen, U. N. Joensen, I. A. Olesen, J. H. Petersen, A. Juul, S. Dissing, N. Jorgensen. Vitamin D is positively associated with sperm motility and increases intracellular calcium in human spermatozoa. Human Reproduction, 2011; DOI: 10.1093/humrep/der059

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