2012年08月26日

子供への障害が現れるリスクは妊娠時の両親の年齢によって変わってくる。一般に両親の年齢が高いほどそのリスクが高まると考えられているが、ハーバード医学校のDavid Reich博士らによる研究によって、遺伝子の変異という点では殆どの原因が父親由来であることが分かった。

彼らがアイスランドにあるdeCODE Genetics(デコード・ジェネティックス)の協力の下、85000人のアイスランド人のDNAを解析したところ、子供の遺伝子変異は父親が母親に比べて3.3倍影響しやすく、また父親の年齢が20歳から58歳で変異が2倍となるが母親の年齢は影響しなかった。これらの事実から、自閉症など父親の年齢 が関係していると考えられている子供の障害への研究が進むことになるだろう。

また彼らはヒトとチンパンジーが660万~370万年前に共通祖先から分岐したことを示す、2058の遺伝子変異を特定した。このことは、サヘラントロプスがチンパンジーの祖先と分岐した後のヒトの祖先だという説に反することになる。サヘラントロプスは700万年前に生息していたと考えられ、ヒトとチンパンジーの共通祖先なのか分岐した後の祖先なのかという議論が続いている。

humans

元記事:
Most Mutations Come from Dad: New Insights Into Age, Height and Sex Reshape Views of Human Evolution
http://www.sciencedaily.com/releases/2012/08/120824103020.htm

参照:
James X Sun, Agnar Helgason, Gisli Masson, Sigríður Sunna Ebenesersdóttir, Heng Li, Swapan Mallick, Sante Gnerre, Nick Patterson, Augustine Kong, David Reich & Kari Stefansson. A direct characterization of human mutation based on microsatellites. Nature, August 23, 2012 DOI: 10.1038/ng.2398

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