小記事：練習は嘘をつかないは本当か？

その道の第一人者になるには何が必要なのか。昔からPractice makes perfect（練習は嘘をつかない、習うより慣れろ）と言われるが、ミシガン州立大学のZach Hambrick博士らによって広く研究されているチェスと音楽の技能について解析したところ、その両方において練習は能力差の3分の1ほどしか影響していないことが分かった。それ以外の要因としては、才能や始めた年齢が大きな影響を与えているようだ。

Hambrick博士によると、第一人者となるには練習がとても重要であることは疑いようがないが、それだけでは十分ではないようだという。このような結論は悪いことだけではなく、もし個人個人の技能や目標への到達率を正確に予測することができれば、その人にあった分野を選び適切な練習によって第 一人者へとなれるチャンスを広げることができるだろうという。



元記事：
Practice Makes Perfect? Not So Much, New Research Finds
http://www.sciencedaily.com/releases/2013/05/130520163906.htm

参照：
David Z. Hambrick, Frederick L. Oswald, Erik M. Altmann, Elizabeth J. Meinz, Fernand Gobet, Guillermo Campitelli. Deliberate practice: Is that all it takes to become an expert? Intelligence, 2013; DOI: 10.1016/j.intell.2013.04.001