2013年10月16日

背景:
現代は様々な職業があふれているため、特定の職業は特定の疾患にかかりやすくなることがある。しかしその事実によって、病気のリスクを向上させる要因の特定などが行いやすくなり、予防法や治療法が確立されていく。

要約:
言語障害は、コミュニケーション能力の欠如・減退から診断され、患者は文章を作るのに適切な単語が出てこず、一つの単語を何度も使うようになる。また正確な発音ができない人々も存在する。言語障害は、記憶力の減退をともなうアルツハイマー型認知症と同じものではないが、進行性のものは同様に神経変性疾患であり発症後8~10年で死にいたる。

この度メイヨー・クリニックのKeith Josephs博士らによって、教師はアルツハイマー病に比べて進行性言語障害に3.5倍かかりやすいことが分かった。

Josephs博士らは、進行性言語障害の患者100人について調べたところ、教師がその多くを占めていることに気がついた。その後、メイヨー・ クリニック老化研究から400人以上のアルツハイマー病患者を調べたところ、言語障害で教師の占める割合(22%)はアルツハイマー病で占める割合(8%)に比べて極めて高いことが判明した。また他の分け方ではこのような差は現れなかった。

2008年にも言語障害を患った人々には教師が多いという報告がされていたため、今回の調査結果はこの報告を裏付けるものとなった。 Josephs博士によると、教師は毎日コミュニケーションを取ることが仕事であり、過酷な環境によって言語障害が進行しやすくなっているのではないかと いう。今後は言語障害のリスクを向上させる要因特定のため、教師に絞って研究を進めていくとよいだろう。

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元記事:
Teachers More Likely to Have Progressive Speech, Language Disorders
http://www.sciencedaily.com/releases/2013/10/131015094508.htm

参照:
C. F. Lippa. Loss of Language Skills in Teachers: Is There a Link to Frontotemporal Degeneration? American Journal of Alzheimer's Disease and Other Dementias, 2013; 28 (6): 549 DOI: 10.1177/1533317513502251

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