2009年02月02日

うつ病・12

「シリーズ・うつ病」
<再発予防のサポート>
うつ病は、しかるべき治療をすれば回復する病気ですが、その反面再発しやすい病気でもあります。
うつ病を患った人の実に50%が再発するという報告があります。
そのため、ご家族をはじめ周囲の人は、うつ病を引き起こしやすくしている患者さんの物事の考え方やとらえ方、うつ病を発症してしまうような環境を調整してあげられるように手助けしてあげなければなりません。

●一人じゃない!
うつ病は、「問題を一人で抱え込む」ことが原因で発症することがあります。
ご家族や職場の上司・同僚は、誰かのサポートを受けられることが、患者さんにとってとても助けとなることを理解し、仕事や責任を分担できる環境、問題を気軽に相談できる環境を整えることが必要です。

●兆候を見逃すな!
うつ病の再発を予防するには、状態が悪くなるサインに少しでも早く気づき対処することです。
代表的なサインの一つとして「不眠」が挙げられます。

「朝早く目が覚める。」
「夜中に何度も目が覚める。」

このような症状が表れたら、ご家族の方はこれを見逃さず、すぐに医師に相談するように促しましょう。


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2008年12月30日

うつ病・11

「シリーズ・うつ病」
うつ病治療の経過には大きく「急性期」「回復期」「再発予防」の3つの段階に分かれます。段階ごとに薬の服用、生活習慣における注意点などが異なるため、自分が今どの段階にいるのかをしっかり把握しておくことが大切です。

<再発予防>
うつ病の治療が進み、元の生活に戻れるようになったら、再発予防に取り組みます。
うつ病は再発の可能性があり、再発を繰り返す度に薬の効果が薄れ、治りにくくなるからです。(再発により重症度が増すと、回復に何年もかかる場合もあります)

●維持療法
 維持療法とは、元の生活に戻り、うつ症状が改善してからも「抗うつ薬」を続けることをいいます。(前号参照)
 薬を終了するにあたっては、最低でも2週間単位で徐々に薬の量を減らしていき、そのタイミングや減らす量は、必ず医師と相談して決めます。

●認知行動療法
 元の生活や仕事に戻っても、以前と同じ物事の考え方をしていては、また同じようなストレスを抱え、うつ病を再発してしまいかねません。医師の指導のもと、

「十分な根拠がないのに断定する」
「オール・オア・ナッシング」的思考
「物事の悪い面だけ見てしまう」
「物事を自分の感情を基準に判断する」
「すべてを自分の責任に感じてしまう」

というような考え方を正し、「自分の考え方を変容させることで、情緒や行動をコントロールできる」と自覚していくことで、うつ病を発症しやすい思考パターンを修正していくことが必要です。



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2008年12月01日

うつ病・10

「シリーズ・うつ病」
<回復期のサポート>
社会復帰へ向けたリハビリの期間である回復期。しかし、まだまだ回復の途中!
家族など周囲の人間の適切なサポートが必要となります。

●薬を続けさせる
症状が少し和らぐ回復期ですが、急性期と同じ量の薬を服用することが基本とされています。患者本人は薬をやめるつもりがなくても、社会復帰に向けて忙しくなり、薬の服用を忘れてしまう可能性があります。そのような時も、薬を飲み忘れないように、ご家族の方が薬を飲んだかどかうか聞いてみると良いでしょう。
また、抗うつ薬には依存性や常習性はありません。抗うつ薬をあまり理解していない周囲の人間が、患者さんの状態が良くなってきたからといって、薬をもうやめたほうがいいような勝手な発言をしないように注意しましょう!一度自己判断で薬を中断した後、再びうつ病を発症すると薬の効果が少ないことがわかっています。
急性期では気にならなかった薬の副作用が気になりだし、症状がだいぶ改善しているようでも、自己判断はせずに必ず医師の指示に従いましょう。
 
●アメとムチ
症状が安定している回復期には、生活のリズムを取り戻さなければなりません。
そのためにご家族は、患者さんを朝は布団から出てもらい着替えさせる。昼は買い物や散歩など外出に誘う。夜は遅くまで起きていないで就寝させる。などのサポートをしてあげましょう。
 ただし、患者さんが自分の言うとおりに活動してくれなかったとしても叱ったり怒ったりしてはいけません。まずは、100点満点ちゅう50点を目指して取り組みます。
(前号参照)
朝起きる時間を少しずつ早くしてみたり、外出時間を少しずつ長くしたりします。外出先で、疲れてしまったらタクシーに乗って帰宅するなど“頑張らせない”ことが大切です。
そして、ちゃんと朝起きられるようになり、外出などをこなせるようになったら、しっかりと評価してあげましょう。患者さんは周囲の人に認めてもらえることで自信を取り戻し、社会復帰への助けとなります。


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2008年10月30日

うつ病・9

「シリーズ・うつ病」
<回復期の続き>
うつ病の回復期に入った状態は、まだ塞がりきっていない傷を抱えているような状態です。安静にしていれば痛みも出血もありませんが、回復に向けて頑張りすぎてしまうと、すぐにまた傷口が開いてしまうような状態です。うつ病急性期よりも症状が和らいで調子が良い時期ですが、以下の点に注意しながら治療を続けなければなりません。

●睡眠のリズム
急性期では強い不眠症に襲われ、昼夜逆転の生活を余儀なくされていた方も、症状が安定してきた回復期なら発症以前の睡眠リズムを取り戻せます。
 朝は布団から出て朝日を浴びる、昼間は少しずつ外出するなど活動を増やす、夜は遅くまで起きていないで早めに就寝するなど、睡眠と覚醒、休止と活動のリズムを整えていきます。

●まずは50点
昼間の活動を開始するにあたっては、最初から100点(完璧)を目指してはいけません。まずはやってみようと思ったことの半分(50点)くらいを目指してみましょう。
例えば「料理を作ってみよう」と思ったのであれば、半分は自分で作り、残りは家族から手伝ってもらったり、できあいのお惣菜を買ってきたりします。
もし、半分してみて疲れを感じない、もっと自分でしてみたいと感じられるようであれば、次回は60点、70点と少しずつハードルを上げていくようにすると良いでしょう。

またご家族など週囲の人間は、残りの作業を助けてあげることはもちろん、活動に対しての評価をしてあげたり、次のハードルを設定(時にはハードルを下げることも必要)してあげたりと、積極的に協力することが望まれます。


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2008年10月01日

うつ病・8

「シリーズ・うつ病」
うつ病治療の経過には大きく「急性期」「回復期」「再発予防」の3つの段階に分かれます。段階ごとに薬の服用、生活習慣における注意点などが異なるため、自分が今どの段階にいるのかをしっかり把握しておくことが大切です。

<回復期>
うつ病の回復期では、最もつらい急性期の症状が和らぎ安定してくる時期です。社会復帰に向けたリハビリに移る時期でもあります。

●振り返る
うつ病治療の最終目標を社会復帰とした場合、復帰後に「以前と同じストレスを受ける」「一人で悩みを抱え込む」ということを繰り返してしまう可能性があります。
 回復期では、今回うつ病になってしまった原因を振り返り、復帰後に同じことを繰り返さないように対策を立てておくことが重要となります。

●薬の服用を続ける
うつ病治療で難しいのは、他の病気や怪我のように、数値や見た目で病気の状態を判断できない。自分の状態が見えないというところです。
「最近は調子が良いから大丈夫!」
と自己判断で薬の服用を止めてしまわずに、医師の指導に従って薬の服用を続けましょう。回復期では、急性期と同じ薬の量で半年間は治療を継続することが基本とされています。


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2008年08月31日

うつ病・7

「シリーズ・うつ病」うつ病治療の経過
<急性期のサポート>
うつ病の急性期は最も症状が重いだけでなく、家族をはじめとした周囲の人間からも理解が浅い場合があります。
まずは、ご家族がうつ病について正しく理解することが治療を進める第一歩となります。

●理解
急性期では、全てのことに対して否定的な考え方になっています。
しかし、それは脳の機能不全(4月号参照)がもたらしている症状であり、患者さん本来の考え方ではないことを理解してあげることが大切です。

●休息
脳の機能不全を改善するためには、十分な脳(心)の休息が必要です。患者さん本人は“休む”ことに罪悪を感じているため、周囲の人間が「今は休んだ方が良い」ということを諭し、仕事のストレスが原因であるなら「休職」。家庭のストレスならば「入院」という形で、ストレス環境から離れられるようにサポートします。(急性期では正しい判断ができないため、辞職や離婚といった重大な決断はさせないこと)

●そばにいる
急性期の否定的な考え方は、医師の診察にも影響を与えかねません。
極端にものの見方が悪くなっているため、少し回復していたとしても本人は「まったく回復していない」と医師に告げてしまうかもしれません。
また、抗うつ薬の効果は、ゆっくりとしか現れてこないため、否定的な考え方のもと薬の服用・通院を途中で止めてしまう恐れがあります。
ご家族の方は可能な限り患者さんのそばにいて、日頃から薬の服用や症状の回復状況を観察し、できれば通院や診察にも一緒に付き添うようにします。ご家族からの客観的な情報を得ることで、薬の量や効果などを医師は判断できるからです。

治療中の患者さんは大きな不安に襲われています。
特別なことができなくても、一緒に食事をするなど生活を共にするだけでも大きな心の支えとなるでしょう。


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2008年07月30日

うつ病・6

「シリーズ・うつ病」うつ病治療の経過
<急性期の続き>

●決断をしない
うつ病の時は脳の機能が低下しているため、物事を悪い方向へとらえてしまう傾向があり正しい判断をすることができません。
特に、「仕事を辞める」「離婚をする」という決断は、物事を否定的にとらえてしまう“うつ症状”によるものであるため、本心とは異なる場合も少なくありません。
否定的な物の見方に基づいて下した決断の結果、環境がさらに悪化することになり、新たなストレスを生み出してしまいます。また、周囲(職場・家庭)からのサポートを得られないという状況にもなりかねません。
このような人生を左右しかねない重大な決断は、うつ病から回復し、正常な判断力を取り戻してから行うようにしたいものです。

●自分を傷つけない
うつ病の時は否定的感情に支配されてしまうため、普段なら気にならないような小さな失敗でさえ「自分はダメな人間だ…。」と思い込んでしまいます。
それに加えて急性期では「不眠」「食欲不振」「憂うつ」「倦怠感」などの辛い症状も伴うため、自傷行為、自殺行為をしてしまう場合もあります。
しかし、自分を傷つけてしまうような否定的な感情は治療によって解消さますので、耐えきれない辛さに襲われた時は、すぐに医師や周囲の人に相談するようにしましょう。

●頑張らない
急性期は、良い状態と悪い状態を繰り返しながら徐々に回復していきます。
少し調子が良いと、仕事など今までの遅れを取り戻そうと頑張ってしまいそうになりますが、まだこの段階での無理は禁物です!後に悪い状態になった時に、より症状を悪化させかねません。
また、言うまでもなく悪い状態の時に頑張ろうとすることは、ますます症状の悪化を招きます。
うつ病急性期は、頑張ろうとせずに治療に専念することが大切です。


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2008年07月03日

うつ病・5

「シリーズ・うつ病」
うつ病治療の経過には大きく「急性期」「回復期」「再発予防」の3つの段階に分かれます。段階ごとに薬の服用、生活習慣における注意点などが異なるため、自分が今どの段階にいるのかをしっかり把握しておくことが大切です。

<急性期>
「薬の飲み始め、症状を改善するための治療期間」

うつ病は治療を始めてからすぐに改善を目指そうと焦ってしますと、逆に回復が遅れてしまいます。
急性期の治療で大切なことは「薬の服用」と「心の休息」です。焦らず、じっくりと治療に取り組み、うつ病の症状(不安・イライラ・不眠・食欲不振など)を改善していきます。

●心の休息
うつ病の治療において、過度のストレスを受け続けた状態のままでは十分な効果を期待できません。
肥満を改善したい人が生活習慣を改善せずに、今までどおりの高カロリーな食事をとり、運動をしないという生活を続ければ痩せることが難しいように、うつ病の治療もストレスを受ける環境から離れること、ストレスを溜め込む考え方を変えていくことが必要です。

●薬の服用
うつ病とは、脳が神経伝達物質の減少によって正常な機能を失うことに関係しているため、治療には「抗うつ薬」の服用が必要となる場合もあります。
「抗うつ薬」には数種類あり、それぞれ副作用もありますので服用の際は医師の指示に従いましょう。


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2008年05月31日

うつ病・4

「シリーズ・うつ病」
セロトニンを増やそう
 前号において、過剰なストレスにより脳内神経伝達物質「セロトニン」が減少することが、うつ病発症の引き金となると述べました。
今回はその「セロトニン」を人為的に増加回復する方法をご紹介したいと思います。

 
●SSRI
(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)
不足したセロトニンを強力に増やす作用があり、うつ病の特効薬といわれるSSRIですが、吐き気などの副作用も強く、一生薬なしではいられなくなる危険性もあるため使用に際しては、この薬のことを熟知した専門医の指導に従いましょう。

●ガムをかむ
ガムをかむことでセロトニンを増やす効果があることが、実験の結果明らかになっています。
一日2〜3回、20〜30分ほど一定のリズムを刻み、口の動きを意識しながらガムをかむことで7〜15%血液中のセロトニン濃度が上昇します。
また、ガムを噛むことの他に「ウォーキング」や「サイクリング」など一定のリズムで体を動かすと同様の効果を期待できるようです。

●日光浴
 セロトニンは、眠っている時には分泌されず、目を覚ましている時に分泌されることがわかっています。
 そのセロトニン分泌の切り替えスイッチの役割を果たしているのが“太陽の光”です。
 朝の目覚めの際に日光を浴びることができれば一番良いのですが、最低でも一日30分は日光を浴びるように心がけたいものです。

●笑う
 笑うことでもセロトニンが増加することが分かっています。
 また、笑うことは過剰なストレスを軽減させる働きもあり、心の緊張をほぐす作用がります。
 「面白いことなんて何もない…。」
という方も、作り笑いをしてみるだけでも効果はあるようです。


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2008年05月01日

うつ病・3

「シリーズ・うつ病」
●脳内から見た「うつ病」の原因
 我々の脳内には、120億〜150億個の神経細胞によってネットワークが形成されています。その神経細胞と神経細胞の間を情報伝達のために飛び交っている物質が「神経伝達物質」です。
 「神経伝達物質」には、「ノルアドレナリン」「ドーパミン」「セロトニン」などが存在し、それぞれが異なる役割を果たすことで、脳の高度な機能が保たれています。
しかし、これら「神経伝達物質」のバランスが崩れることにより、うつ病を発症する危険性が高くなるのです。

 
● 神経伝達物質の種類と役割
(うつ病と関連の深い神経伝達物質のみ)
「ノルアドレナリン」
ストレスや恐怖、不安などを感じたときに神経細胞から放出され、心身を緊張状態にします。
「ドーパミン」
 快感や喜びを感じたときに神経細胞から放出され、心身をリラックス状態にします。
「セロトニン」
 「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」の働きを調整し、平常心を保ったり、本能や欲求を暴走させたりしないように、脳全体をコントロールしています。


●「セロトニン」の不足
神経伝達物質の中でも、特に重要な役割をもつと思われる「セロトニン」ですが、過剰なストレスなどを受けることで、その数が減少することがあります。
「セロトニン」が不足すると、「ノルアドレナリン」や「ドーパミン」の働きを制御することが難しくなってしまい、結果として「うつ病」発症の引き金となりうるのです。
(後述する「抗うつ薬」には、不足した「セロトニン」を増やす作用があります)


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