2005年05月14日

北京には本屋がないといふ

672ae5f9.jpg 日本の本が読みたくなって、日本書が売られているという本屋に行ってきた。(写真)
 たとえ「赤毛のアン」と「海辺のカフカ」と「上司は思いつきでものをいう」が一緒の棚にならべられていようとも、やっぱり日本書がならんでいるとすごく落ちつく。
 村上春樹と江国香織の本を買って(しかも単行本)、しめて110元(1500円くらい)。お昼ごはんが11元で食べられていることを考えるとやっぱり、少し高い。
 アマゾンや海外生活支援サイトなどのネット販売も充実しているから欲しい本を手に入れる手段はもちろんたくさんあるのだけれど、好きな本を立ち読みしたり、古本屋で本を安く買い占めたりするような日本でしていた贅沢は、もうできないのだなと改めて実感した。ここは外国だから当たり前ではあるんだけど。
 知恵子抄で「東京には空がないといふ。本当の空はないといふ。」といわれたように、「北京には、本屋はある。でも日本人が満足するような本屋はないといふ。」という気持ちにもなってしまった。
 それでも日本人向けの図書館がいくつかあって、そこには何万冊も日本書がおいてあるのだそうだ。今度はぜひそちらも探検してきます。
 
 

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