xritejapan

色管理(カラーマネジメント)のプロ、エックスライトジャパンのblog

色管理(カラーマネジメント)のスペシャリスト エックスライトジャパン社のブログです

カラーキャリブレーションソフトウェア

19 4月

グローバルに資材調達するテキスタイル業界のカラー評価と管理

コスト削減や、需要の拡大に対応して、アメリカのテキスタイル業界やアパレル業界各社は、グローバルでの資材調達へとシフトしています。ノースカロライナ州立大学の研究によると、この傾向は貿易協定の進展を背景により顕著になっており、結果として、製造業者の多くは、高品質な資材を低価格で提供することのできるサプライヤー探しにプレッシャーがかかっています。
 
 
資材調達
 
資材は製品の要であり、複数の異なる材料を元に事業を展開するのは簡単ではありません。この課題はシンプルなカラーマネージメントツールを導入することで解決できます。この記事では、そのシンプルなツールによって、どれだけ大きな効果が生まれ、御社の色にまつわる業務に革新をもたらし、より経済的な資材調達が可能になるかご説明しましょう。
 
染料の色のチェックは製造ワークフローの一部であり、多くの企業で注意が払われているにも関わらず、生地の色や素材の確認は見落とされている場合があります。例えば、ウールやコットンの場合を考えてみましょう。アジアで生産される生地と米国南部で生産される生地には大きな違いが見られます。生地が異なれば、染料の染み込み具合が異なります。さらに、布地の色と染料の反応にも変化が見られるでしょう。
 
例えば目の前にわずかに異なる2種類の生地があるとします。これに同じ染料を使うと、結果には違いが見られるものです。さらに、この2つを縫合わせてセット商品にしてみると、違和感はより顕著なものになるはずです。質の高い布地を求める人が、そんな一貫性のない製品にお金を払う訳がありません。
 
 
素材の色
 
解決策は意外とシンプルです。製品の製造を行う前に素材の色をしっかりと確認しましょう。
 
 

Ultimate Textile社のカラーマネージメント

 
染色前の布地から顧客の要望に合わせて、室内装飾品、最新技術を搭載した防火服、防弾ベスト、トートバッグといった製品を製造し、長年エックスライトのユーザーであるUltimate Textile社にどのような工程を導入しているのかお話を伺いました。
 
彼らが扱う多くの生地が、世界の様々な場所から輸入した、天然素材でつくられています。経営者のアンソニー・ガリエロ氏は「素材が天然なので、それぞれ大きく色の違いが見られます。だからこそ、最初に、素材に基づいて、ブリーチングやソーシングで色を標準化するのです」と説明しています。
 
こちらが、Ultimate Textile社が、布地の一貫した色を確保するために実施する、カラーマネージメントの流れです。
 

1.仕入れられた生地の色を正しく把握

製造工程では分光測色計で色の情報を取得、また色の精度を評価します。多くのテキスタイル業界の企業ではCi7800 といったベンチトップデバイスが使用されますが、Ultimate Textile社では持ち運びに便利なCi64UVが採用されています。ガリエロ氏は、「Ci64UVは、工場内で自由に持ち歩き、様々な素材の色の計測に使え、iMatchにデータをダウンロード、さらにレポートの出力までできるので、大変便利です」と語ります。
 
 
材料見本をエックスライトCi64UVで確認
材料見本をエックスライトCi64UVで確認
 

2.染料の色づくり

分光測色計により計測された反射率はエックスライトのColor iMatchソフトウェアに取り込まれ、これと染料の反射率とのマッチング、特定の布地の上で正しい色を表現することのできる最適な解を弾き出します。染め上げには赤外線染色機を使います。こうして、ブレを最小限に抑えた色の複製に成功することができるのです。複数の機械が組み合わさった製造環境であるからこそ、色を包括的に把握するためにColor iMatchが利用されています。
 
 
材料見本をエックスライトCi64UVで確認
 
ガリエロ氏は言います、「結果的に、人間の勘に頼ることは高くつく。研究段階で100分の1gの違いが生じると、製造時にこれは何千倍の欠陥となって現れます。ラボでのエラーが生産工程では致命的なミスになるのです。」
 

3.多様な光源でビジュアル評価を行う

分光測色計カラーマネジメントソフトウェアを活用し、色が狙い通りに再現されているかどうかを知ることができます。しかし、これに加えて、組み上がった後に各部分が期待通りの色であるかを確認することも重要です。あらゆる光の当たり具合で色の変化を評価してください。これには標準光源ブースが便利でしょう。Ultimate Textile社では、エックスライトのライティングブースを使い、サンプル検査室、染色所、ラボ各所において正しい色が再現されているか確認が行われています。
 
 
 
Spectra Light QC
エックスライトのSpectra Light QCを使い布地サンプルの色を比較する様子
 

賢い投資で大きなリターンを

弊社のテキスタイルパンフレットで複数のサプライヤーから素材を確保する際のポイントをご紹介しています。または、お気軽にこちらへお問い合わせください。御社の状況に即した最適な戦略策定のお手伝いができればと考えております。


マクベス標準光源装置 色の管理 カラーキャリブレーションソフトウェア 標準光源 カラーマッチング 布製品のカラーコントロール ライティングボックス インクの色 カラー評価 色彩検出 ライティングブース

 
18 4月

HOW DESIGN LIVEでの発表内容はもうご確認いただけましたか?

エックスライトPantoneR は、色管理の科学やカラーマネジメントソリューションをご提供し、ブランドやコンバーターでパッケージのデザインや色の要求を実現するお手伝いをいたします。先週、アトランタにて「HOW Design LIVE2016」が開催され、エックスライトは出展いたしました。ここで発表されたデザイナーが求める色を実現する最新のカラーコントロールツールをご紹介いたします。

「HOW Design LIVE 」は単なるカンファレンスではなく、業界をリードするデザイナーや企業が一堂に会し、インスピレーションとクリエイティビティを披露する場です。弊社はこの名誉ある場において、PantoneLIVE Cloud™, PantoneLIVEDesigner, Digital Drawdowns, Digital Tolerances Guidesを発表しました。


 

イメージ 1

以上の図では、よく起こりがちな、パッケージの工程が進むにつれて、色が変わっていってしまう状況を説明しています。PantoneLIVEは、ターゲットとする色をデジタルカラーデータとしてを的確に共有することで、このような色の伝達のズレが発生する可能性を排除します。

 

今日は皆様に、「HOW Design LIVE」で公表した、弊社の最新技術をご紹介します。


 

1 PantoneLIVEクラウド

PantoneLIVEがあれば、サプライチェーンの全体が繋がり、より素早く正確なデジタルカラーを共有できるようになります(カラーマネジメントソリューション)。つまり、クライアントであるブランドとデザイナーが、インク、プリプレス、コンバーターや、印刷といった各工程の担当者たちと、全く同じデジタルカラーデータに基づき作業が行うことが可能となります。

 

イメージ 2

PantoneLIVE Librariesには現在、1万種類のPantone Colorsが蓄積されています。とはいえ、多くの場合、ブランド独自の色を利用する必要があることから、PantoneLIVEクラウドにはオリジナルカラーの生成機能も搭載いたしました。Tiffany、VeuveClicquotといった名だたるブランド企業で利用されるように、Pantoneカラーをつくることができます。ブランドカラーの拡散は防ぎたい、または、サプライヤーとのカラーデータの共有においてセキュリティを確保したいということであれば、「プライベートクラウド」をご活用いただけます。

 

イメージ 3

パントンカラーの一例「Veuve CliquotYellow」


 

2 AdobeR IllustratorR用PantoneLIVE デザイナーライセンス&プラグイン

わたしたちが色の言語をコミュニケーションするのはこのような方法です。エックスライトは最新のPantoneカラーをデザイナーが使うAdobeIllustratorに届け、デザイナーはエックスライトのプラグインツールでライブラリーを生成できます。Adobe Illustratorがデジタル・スタンダードにアクセスし、実際に最終のパッケージではどのような色の仕上がりになるかをより正確に確認することが可能になります。

イメージ 5

AdobeIllustrator でPantoneLive viewerを使えば、デザイナーは異なる素材でどのようにカラーが再現されるかを確認できます。この結果、求めるカラーと実現可能なカラーの間でどちらかを選ばなければならない状況もあるかもしれません。厳しい事実ですが、これは物理的に実現する際には避けられないことです。最終的には、どの素材を選ぶのか、どの印刷方式を選ぶのかは経済的観点からなされる場合が多いでしょう(カラーマネジメント印刷)。デザイナーがにカラーのコミュニケーション手段やツールを与えることは、最良の結果を予測し、実現する助けとなるでしょう。

 

イメージ 4

左の画像は、インクの色や印刷基材がどのようにデザインに影響を与えるかを示しています。PantoneLIVEをデザイナーが使えば、求める色が最終製品ではどのように見えるのかを知ることができ、クラフトペーパー用のスタンダードを使用することでより最適なカラーを実現することができたでしょう。デザイン段階と全く同じ色ではないかもしれませんが、このデザインが印刷に行く前にデザイナーは現実的な色を確認することができたでしょう。

 

3 Pantone Digital Drawdownsのご紹介

もちろん、プルーフや物的なサンプルは必要でしょう。しかし、デジタルカラーを導入することで、色に関わる不用意な誤解を最小限にとどめることができます。誰もが同じソースからデジタルカラーデータを取得できるシステムを構築することで、カラーの精度向上と市場導入までの時間が大幅に改善されるでしょう。

特定の素材で色がどのように見えるかを示す段階では、インキ会社に行ってドローダウンを取得する必要はもうありません(インクカラーソリューション)。弊社に蓄積された科学技術により、皆さんの作業工程を大幅に改善することができます。手作業により計測された高精度のデジタルドローダウンは、使いやすく、破れにくく、見本サンプル直接貼り付けて、プルーフや試作品やプレスシートの出来上がりを確認するのに便利です。

 

イメージ 6

 

4  Pantoneデジタルトリランスガイドのご紹介

さらに素晴らしいツールとして、デジタルトラレンスガイド(DegitalTolerance Guide)を活用し、予想される色の変化を視覚的に捉えることもできます。デルタE 2.0または3.0で「十分だろう」と考えていた昨日から 、“正確な色の変化の理解”ができるようになるでしょう。

イメージ 7

色の変化、デルタEがどのような見た目になるか考えでみたことはありますか?Pantoneデジタルトラレンスガイドで、その全てをご確認いただけます。

 

簡単に使え、色を事前に予測でき、色にまつわる議論の時間を大幅に減らし、意見の相違を現象することのできるツール(カラーマネジメントソリューション)、PantoneLIVECloud and Designer、DigitalDrawdownsそして、DigitalTolerances Guidesが確認作業を簡素化し、マーケットへの距離を一段と短くします。

詳しくは、無料のオンデマンド“パッケージデザイン&色の一貫性” ウェブセミナーをご覧ください!

 

 


17 3月

もはや視覚評価だけでは十分ではない?

 
色/カラーは大切と言われますが、なぜでしょう?実際、製造過程において色は欠かせない要素です。ですが、思い通りの色を製品で実現することは、以前より難しいと感じる製造者が増え、こうした製品のブランドを持つ会社はより厳しい基準や許容値を満たすことを求めています。
 
 
実際、製造過程において色は欠かせない要素です。
 
なぜこのようなことが起こっているのでしょうか?
 
色/カラーに関する技術が進化する一方で、顧客の要求は高度になっています。例えば、金属のパッケージ、パール加工、カスタムデザインのテキスタイル、鮮やかな新色を考えてみてください。様々な材料に対して色の一貫性を実現するのは困難になっています。
 
例えば、家庭用のウッドデッキを考えてみてください。昔は、ウッドデッキには灰色か茶色か2つの選択肢しかありませんでした。当時は、デッキ全体で色の調和がとれていれば、それはいい仕事として評価されていました。
 
しかし現在では、深い木目や、異国情緒溢れる色合いなど、あまりにも多くの選択肢が存在します。製造者は、2つや3つのパターンではなく、より多くの色の管理を行う必要があります。 つまり、今日では色を一貫して製造することが容易ではないのです。
 

パッケージもいい例でしょう。かつては店の棚に並んでいたのは印刷の施された箱ですが、今では、フォイルパウチ、ブリスターパック、複数の素材を使ったパッケージが目につきます。半透明で反射性のある素材において、特に、色の管理は難しくなり、ある種類でうまくいく方法が他の素材では必ずしも役に立ちません。

 
 
パッケージデザイン
上の写真は棚に並べられたパッケージデザインの様子です。パウチ、ラベル、カートン、ダンボールなどの色が視覚的に調和していません。これらは克服できる問題です。
 
布地であれ、プラスチックであれ、塗料であれ、コーティングであれ、あらゆる業界で同じことが言えます。かつて合格していた色はもはや十分ではありません。さらに、消費者もブランド側も、色に対してより要求が厳しくなっています。色合いが正しく表現されていないと、消費者は商品の前を通り過ぎて、ライバル企業の他の製品を手に取るでしょう。注目を得ることのできなかった商品は、不良在庫となり、しまいにはゴミ箱行きです。
 
これこそが、製造業者を苦しめる現状です。あなたは大丈夫でしょうか?
 
下の質問の1つにでも「はい」と答えたとしたら、色の選定工程に改善の余地があります。
 
* 色の評価のために屋外で、日昼光で確認を行っていますか?
* 評価や承認を得るために、他の人に写真をE-mailで送っていますか?
* どの色を製品として実現すればいいのか迷っていませんか?
* 昔は承認された色が、現在では却下されていますか?
 
Good Newsです。
見直しを開始するためには多くの時間、資金、労力はかかりません。
では、色の選定において最も起こりやすい間違いをご紹介しましょう。
 
 

1. 間違った照明

 
下の画像は、色の評価になぜ標準光源が必要かを説明しています。ご覧ください。光の種類によって、赤の色合いがどれだけ変化するのか、一目瞭然ですよね。
 
 
色温度
色温度が変化することで、見え方も大きく変わるのです。
 
では、もしあなたのオフィスや研究室に設置してある環境光が標準光源にどれだけ近いのか分からない場合は、どうすればいいでしょう?そんな時には、PANTONE® ライティング・インディケーター・ステッカーD50をお勧めします。このシールにはそれぞれ、上下2色のパッチが用意されています。2つがぴったり同じ色であれば、その場所は自然な日中の光と同じであると考えることができます。違いが見られれば、色の判断をする前に標準光源の下に移動すべきでしょう。
 
もちろん、お気づきのように、「PANTONE® ライティング・インディケーター・ステッカーD50」を使っても、蛍光灯、白熱灯、LEDなどの設置された店舗や家庭、オフィスでどのような見た目になるのかはわかりません。完成品が実際に、どのような色に見えるのかを知るための最善策は、標準光源ブースを使うことです。
 
特に、携帯電話のケースと携帯背面のカバー、車のサイドミラーといった、組み立て式の部品をつくる場合には、すべての色が調和する必要があるので注意が必要です。「完璧につくりあげた試作品」が、必ずしも、店舗やショールーム、家庭で思い通りの色に見える訳ではありません。
 
標準光源ブースはそれほど大きな投資ではありません。しかも、色の選定失敗ややり直しが減れば減るほど、その投資分は回収できることになります。標準光源ブースの活用については、視覚的に色を判断する際のコツ10選をご確認ください。
 

2. 色の認識能力についての過信

 
多くの人が、自分の視覚の不完全性に気づいていません。実際、これはあらゆる人に言えることです。男性の13人1人、女性の300人1人が、色の認識における何かしらの問題があると言われています。
 
 
視覚の不完全性
 
 
石原式色覚異常検査表
上の画像は石原式色覚異常検査表の一部です。左側の柄に「6」が、右側の柄に「2」が見えなければ、ひょっとすると、何かしらの色覚異常が起こっているかもしれません。
 
色の選定を担当する人であれば、視覚のテストを受けることが必要かもしれません。より簡易的な手段をお求めであればオンラインカラーチャレンジが便利です。
 

3. 間違った色見本

 
色の判断のために物理的な見本を使用していますか?色の把握において、実際の見本を元に色を評価するのは、効果的なコミュニケーション方法です・・・ただし、その場合は、基本的なガイドラインに従っていなければなりません。
 
第一に、そのような見本は正しい素材でつくる必要があります。例えば、あなたがタオル用として使われるテリー織の布を製造しているとします。その場合に紙の色見本を用いてしまうと、正確な色の実現が難しくなります(テキスタイルカラーマネジメント)。素材によって、顔料、インク、染料への反応が異なるため、同じ素材でできた見本で色の判断を行うようにしましょう。これは製造業者にとってストレスになりやすいポイントです。
 
さらに、見本は汚れやシミ、色あせなどの影響が考えられますので、実物サンプル管理方法の徹底解説を参考に、正しくサンプルを管理するようにしましょう。
 
 
Judge QCライトブース
こちらの品質管理マネージャーは、Judge QCライトブースの中で、テキスタイルのサンプルを色の基準と照らし合わせて、異なる光の下でも正確な色が表現できるように細心の注意を払っています。
 

4. デバイスごとに異なって色を表示

 
電化製品の展示場や販売店を訪れたことがある人なら、並んでいるテレビそれぞれが、同じ画像なのに色を異なって表示していることに気づいたことはありませんか?このようにデバイスによって色が異なって表示されるのは大きな問題です。しかし、携帯、タブレットやパソコンの画面を使って色の決定を行う時に、多くの人はこの点を気にしていません。あなたのデジタルカメラは正しい色を撮影していますか?その写真のデータを送信したとしても、それを受け取った評価担当者は、正しい色が「見えている」のでしょうか?
 
 
色補正
写真データの転送は色を判断する上で決して最善の策ではありませんが、実物サンプルの共有が難しい場合には、使用するすべての端末の色補正を行うことが効果的です。
 

視覚だけを頼りに色を決めていませんか?

 
「素晴らしい色」の実現は終わることのない旅のようなものです。新たな素材や製造方法の登場で色の管理が複雑化していますが、一方で色管理のツールも進化しています。これらを使いこなして、正しい色に近づきましょう。
 

標準光源色彩測定ツールをすでにご利用されている場合には、あなたの旅路はもう少し先にまで進んでいることになります。今後のブログでは、より踏み込んだ内容をご紹介する予定です。どうぞお楽しみに!

17 3月

自社とサプライヤーの測定値は 一致していますか?


あなたとサプライヤーの測定値は一致していますか?
 
自社とサプライヤーの測定値は
一致していますか?
 
 測定値がサプライヤーの測定値と異なることがありますか?実は、こうしたお客様は多いのです。
 
 これは、解決しなければならない重要な問題です。もしあなたの測定値がサプライヤーのものと一致しない場合、「合格」であるべき材料を「不合格」としてしまうかもしれず、また「不合格」の材料を「合格」するかもしれません。結果的に、間違った色を作るために時間と労力と多くのお金を費やすことになってしまうのです。
 
 ブランドなどの指示者とサプライヤーの測定値が一致しない、最も一般的な5つの理由をここにまとめました。
 
 

1.異なるデバイス

 
 あなたとサプライヤーが異なるデバイスを使用して色を測定している場合、測定結果には多少のばらつきが出ます。異なるメーカー、異なるモデル、新しいデバイスか古いデバイスかでさえ、不一致を引き起こす原因になります。
 
例えば2台のコンピュータのように考えてください。同じオペレーティングシステムを使用している場合でも、その動作は少し異なると予想できると思います。
機器の反復性と再現性を調査することで、その機器が安定した結果を生み出すことができるかどうかを確認することが出来ます。
 
 球面を測定するなど、一貫したカラーデータを収集することが難しい測定箇所の場合も、測定値にズレが出る原因となります。場合によっては、同じアパチャー径を使用してそのズレを減らすことができますし、また、デバイス同士の測定値を近づけられるような変換をすることも解決策の一つです。
 
異なるデバイス
Ci64で塗料サンプルを読み取る様子
 
 理想的な状況は、サプライチェーンの全てにおいて同じタイプのデバイスを使用することです。機差を理解する(Understanding Inter-Instrument Agreement)のブログでは、機器の機差とは何か、モデル間機差や反復性とは何が違うのか、なぜこれらをカラーワークフローで考慮すべきなのかをご紹介しています。
 
 
デバイスの不十分なメンテナンス
 

2.デバイスの不十分なメンテナンス

 
 あなたとあなたのサプライヤーが同じ計測器を使用していても、正確で一貫した結果を得るには、双方のデバイスが最良の状態である必要があります。デバイスをカメラだと考えてみてください。レンズが汚れていても、クリアな画像を撮れるでしょうか?
 
 また、定期的にキャリブレーションを行い、デバイスを工場出荷時の設定に戻す必要があります。私たちは仕事を開始する度、少なくとも1日に1回はキャリブレーションすることをお勧めします。キャリブレーションを行わずに長時間使用すればするほど、デバイスは標準化された状態、またはキャリブレーションされた状態の値から離れていきます。
 
 定期的にメンテナンスを行い、校正証明を得ることは、あなたのデバイスが正しい状態で活用され、計測できているという最大の証明となります。
 もちろん、メンテナンスされ、キャリブレーションされ、校正証明を得たデバイスだとしても、サプライヤーも同じようにデバイスを管理していなければ、一貫した結果を得ることは出来ません。特に測定値が異なる問題に直面している際には、分光測色計をメンテナンスに出すことを躊躇してはいけません。病気になったときに、学位を証明できず、器具が清潔に維持されていないような医者に行くでしょうか?
 
 

3.異なる基準

 
 エラーを起こすもう一つの原因は、異なる基準を使用することです。あなたとサプライヤーは、合理的かつ実現可能で、望ましい結果を反映した明確な基準を持つべきです。双方の条件を考慮することが必要です。
 
 同様に、双方で測定方法が同じであるかを確認する必要があります。例えば、プラスチックサプライヤーがペレットホルダー内のペレットを測定しているのに、あなたがクイックメルトプロセスを使用してプラークを測定している場合などには、非常に異なる結果となってしまいます。
 
異なる基準
 
 テキスタイル印刷自動車塗料食品、化学薬品、包装プラスチックなどの多くの業界で、最も正確にカラーをコミュニケーションするために物理的なスタンダードを使用することはよくありますが、それら物理的スタンダードが適切に扱われていないと、ビジネスに大きな損害を与える可能性があります。 Ultimate Guide for Caring for Physical Samples (サンプル見本の取り扱いガイド) に従い、そしてそれをサプライヤーと必ず共有しましょう。
 

4.ヒューマンエラー

 
 特に大規模な工場では、人為的ミスは測定データが一致しない最大の原因の一つです。工程を確認し、明確で簡潔な手順を提示していくことは、不良データを防ぐ最善策の1つであり、ワークフローの反復性と再現性を向上させます。
 
 

5.間違ったコミュニケーション

 
 これまでに述べてきたこと既に全てが十分に確認されているのであれば、問題はあなたとサプライヤー間のコミュニケーションにあるかもしれません。すべての設定と潜在的限界について、双方がきちんとコミュニケーションすることで、測定値とデータ結果にどのような問題が起こっているのかを十分に理解することができるのです。
 
 1トンのプラスチックペレットを注文する時に一番避けたいことは、色の不良で到着したペレットを全て却下することです。製造業者にとって莫大な材料の損失が発生するだけでなく、あなたは生産オーダーを待たなければならず、あなたのビジネスにも損害を与えます。最初から明確な目標を設定するよりも、後ろに遡って作業することはずっと難しいことです。
 
 
あなたが話し合わなければならないことは
測色計モデル
測色計ジオメトリ
•アパチャーサイズ
•光源、オブザーバーとイルミナントテーブルの設定を含むデバイス設定(表5または表6は、比色分析で使用するためにCIEによって認定されています)
•基準となるバッキング(100%未満の不透明な素材はバッキングを基準化することが必要です)
•キャリブレーションのスケジュール
•工場のメンテナンスと校正証明
 
 
希望があります!
 測定の精度を確保するために、サプライヤーと話してください。その答えは長期的に見れば双方の時間とお金を節約になります。
 測定値の不一致の原因をまだ見つけることができない場合は、こちらにご連絡ください。当社は、問題を特定し、業界、ワークフロー、およびニーズに最適な解決策を見つけるための検査およびカラーマネジメントソリューションを提供しています。
16 3月

中間色を「モニタで見た色」で印刷するには?-分光測色計が拓く次世代印刷-

「モニタで見た色と、印刷した色が違う」

こんなトラブルを経験したことはありませんか?

 

特に微妙な色合いである中間色については「印刷したらイメージが変わった」とガッカリする方が少なくありません。

 

マンガ同人誌の印刷で定評を得ている「有限会社猫のしっぽ」も、そんなトラブルに悩まされた企業のひとつです。

 

元々同人誌の製作側で、「自分達のニーズに合う印刷会社がない」と事業を立ち上げた同社。

顧客の求める仕上がりのために、Canonオンデマンド印刷機「imagePRESS C7000VP」、KOMORIオフセット印刷機「リスロンLS26」等の最新鋭機も導入してきました。

 

ただオフセット機・データ機それぞれで印刷を行うと、色合いに差が出てしまうことも。

またマンガ原稿では、グレイ・ブラウンといった中間色の使用が多いのも問題でした。

 

個人制作者の場合、色確認をCMYKではなくRGBのみで済ませる人が少なくありません。

結果、特に中間色について「作ったデータと違う!」と言われる--こんなクレームが増えてしまったのです。

 

この問題を解決すべく、同社は「JapanColor認証」を取得を決意。

認証には中間色測定が不可欠であるため、エックスライト社の最新型分光測色計『eXact』が導入されました。

 

中間色の複雑な色合いも、『eXact』なら数値としてカンタンに確認できます。

顧客にJapanColorによる色指示を依頼し、『eXact』で確認を行う--

この方式を採用したことで、「色合いが違う」というトラブルは殆ど見られなくなったのです。

 

また『eXact』によって複数機での仕上がり差が無くなり、より細かいニーズにも対応可能となりました。

例えば販売までに余裕がある時には、コストの安いオフセットを。

販売間近となったら、オンデマンドで追加依頼を…こんな注文も増加し続けています。

 

「モニタで見たままの色が出せる!」

「猫のしっぽ」の評判は、今やマンガ同人誌界隈で揺るぎないものとなっています。

eXact』がその評価を支えていると言っても、過言では無いでしょう。


ギャラリー
  • 多角度分光測色計
  • 多角度分光測色計
  • 09_ビジュアルドットゲインとメカニカルドットゲイン
  • 09_ビジュアルドットゲインとメカニカルドットゲイン
  • 08_ドットゲインについて
  • 08_ドットゲインについて
  • 08_ドットゲインについて
  • 08_ドットゲインについて