雑感ね。
- 5バック
半ばJ2における貧者の核兵器とも言える5バック塹壕戦術だが、色々とバリエーションはあるにせよ、3バックを基本としたチームと4バックを基本としたチームでは当然お勝手が違う。3バックと4バックを上手に使い分けるチームなぞJ2のクラブにはないわけで、しょっぱい言い方をすれば、地口が最後に出たというところ。讃岐は4-4でのミラーゲームに拠る力比べに拠って発生する劣勢の時間を消すためだったのだろう(名推理)。ともあれ、讃岐が目標を3連勝に掛けていたことは僥倖とも言える。観戦中にツイートしたが「それでいいの?そうしてくれるの?」と言うのがこちらのホンネ。
あー、あと個人的には、千葉対策の代表例である5バック対策よりも、クソピッチ対策の方を考えた方がいいんじゃない?と思ったりする。ユナパの片方のピッチをボコボコで球がすべらない状態にしてみたら?(適当 せっかく二面あるんだし。ユナパのピッチより酷いピッチってナンボでもあるからね。 - 戦術であったり習熟度であったり決定力であったり
割合と今できることはやっていたような気もする。右MFの水野がタッチライン沿いに位置して砲台化、左MFの井出が中に入ってドリブル突破、右SBの金井は内に絞り込み、左SBの中村が外に位置するなど割合変則的な立ち位置だったような。ビデオ見返していないので、現場で見ていての感想に過ぎないけど。
でもまあ、貧者の核兵器+球が綺麗滑らないピッチのコンボを崩しきるだけのユニットスキルの習熟度には至っていないし〜それが出来るチームってJ1でも限られている〜、強烈な個の優勢でしかこれを打開できないだろう。2週間で5ゲームをこなすようなスケジュールに於いて、少なくとも今の千葉にとっては難しい。元々大して走れなかったチームが監督の意向によって急激に変化させられ、少々はソレをモノに出来つつある状態。ただし、それにプラスしてユニットスキルの習熟度まで急激に高めることを安易に期待してはいけねぇなと思ったりもする。しかもこの日のゲームは前線を4枚を3枚替えだしねぇ…
個の力に過度な依存性を持つことは危険ではあるのだけれど、ペチュニク、ヤザー、パウリーニョ、中村等の個の力を如何に最大化するか。併せて如何に個の力に冗長性を持たせるか〜ここで期待するべきはやはり森本であろう〜。ここからアプローチを取ることも決して間違ってはいないとも思う。
選手個々の感想だよ。点は印象点みたいなもの。
- 高木 : 6.5 グッジョブ!落ち着いてました。
- 金井 : 6.0 時間稼ぎが巧妙すぎて草不可避。
- 大岩 : 6.5 一点ものを防いだ60分前後のシュートブロックを決めた時は、拝みました。
- キム : 6.0 ちとアブねぇなあ…と思うシーンもあれど、標準的な出来。
- 中村 : 6.5 機を見た攻撃的なパスとピンポイントのクロスはお見事。
- 佐藤健太郎 : 5.5 益々深まるCHとしてのお仕事不足感と、二列目への適正感。
- パウリーニョ: 5.5 ちょっと元気無いンゴねぇ…お疲れ気味やね。
- 井出 : 5.5 ドリブルとターンで綺麗な突破を見せたシーンもあったけど、これを増やさないと(アカン)
- 水野 : 5.5 あへあへクロスマン。外に流れてのクロスに終始してはイカンでしょ。クロスを打つタイミングが早すぎるか遅すぎるかに終始。アーリーでもう少し鋭い球を打つこととか出来んですかね?
- アド : 5.5 最初のアレを決めきれなかったのが総て。アレを決めていればノッたのかもしれないが、その後も冴えない。
- 森本 : 5.5 シュートがヒットし切れていないのは、ブランクとかもあるんだろうねぇ。
- ペチュニク : 6.5 アニキ。
- 北爪 : 5.5 左サイドの運動量回復手段がユースケとするならば、右サイドは北爪?ユースケでも同じことは出来るのだろうけど、ここで北爪を使っているというのは将来への投資でもあるだろうし、謎のマルチロール化が進んでいる金井の存在もあるのだろう。
- 田代 : 6.0 今先発で見たいプレイヤーナンバーワン。とにかくこれに尽きる。球を奪ってペチュニキにつなげたシーンはシビレた。