エンティティ関連図の関連強調表示オプションとマップ表示【エンティティ関連図】


ERD上でリレーションが複雑に交差しているような場合や、関連するエンティティがERD上で遠くに存在するような場合、このエンティティが参照しているリレーションはどのエンティティ?などと理解するのに困ったことはありませんか?
そんな時は是非「関連強調表示」オプションを使ってみてください。(図1)

関連強調表示には、
・しない
・上位のみ
・下位のみ
・上位/下位
の4種類ありますが、デフォルトは強調表示しない設定になっています。

「上位のみ」を選択すると、エンテシティやリレーションを選択した場合に、そのエンティティまたはリレーションに関連する上位のエンティティおよびリレーションが強調表示され、それら以外のエンティティやリレーションは薄いグレー色になります。(図2)
※強調表示というよりむしろ関連しないエンティティとリレーションを非強調にすると言った方が正確。

「下位のみ」はその逆で、「上位/下位」は選択したエンティティまたはリレーションに関連するすべてのエンティティとリレーションを強調表示します。

このオプションに加え、「マップ表示」も行なうと更に便利になります。
マップ表示はERD全体の縮小表示を行なうものです。
このマップ上の小さなエンティティ枠にマウスを近づけると、エンティティ名を表示します。
更にそのマップ上のエンティティをダブルクリックするとERDエディタ領域が該当のエンティティが中心になるように自動スクロールします。

関連強調しているエンティティは、マップ上でも強調表示されているため、関連するエンティティが遠く離れていても、すぐに見つけ出すことができます。

下図は、上位/下位の関連強調表示とマップ表示を行なっている例です。

エンティティって、何なの?

エンティティとは、企業が業務を遂行する上で必要とする管理対象データ(実体)のことです。

例えば、販売管理業務を行っていく上で、どのような”得意先”が存在するのかを当然管理する必要があるでしょう?また、どのような”商品”を取り扱っているのかも管理対象となるはずです。

このような、管理したい”モノ”のことをエンティティと呼びます。
(システム的にはテーブルやファイルに該当すると考えてもらってもいいと思います。)

業務で管理するモノといった場合、実体があるモノだけを管理すればというわけではありません。
実体がないものも管理していく必要があります。

例えば、販売管理という業務ではどのような”受注”があったのかということを管理する必要があります。しかし、この”受注”というものは実体として(モノ)として存在するわけではありません。
(まあ、伝票(紙)として存在するという考え方はありますが、それは、”受注”という概念を伝票(紙)に記述して管理しやすくしているということです。)

あるいは、地域別に売上を管理したいという場合は、(”売上”とは別に)”地域”という概念も必要になってきます。この”地域”という概念は、その企業(あるいは業務)で勝手に決めている地理的な範囲のことであって、実際には地理が存在しているだけです。

このような実体を伴わないモノや概念もエンティティとなります。

データモデル(エンティティ関連図)を作成する際、まず最初にやるのはどのようなエンティティが存在するのかを識別する必要があります。

慣れてくれば、ビジネスルールや業務フロー図を見ただけで、「この業務ではこんなエンティティが必要になるはずだ」ということがわかるようになります。また、ユーザさんにインタビューを行いながら、「多分、こんなエンティティが必要だろう」ということが整理できるようになります。

最初は、感覚的によくわからないかもしれません。
その場合は、名詞(句)に着目してエンティティの候補を抽出するという方法があります。

エンティティの候補を抽出して、それをそのままエンティティとするわけではもちろんありません。
抽出したエンティティ候補が、エンティティとしての基準を満足するか確認していきます。
エンティティの基準を満足していれば、そのエンティティ候補はエンティティであると判断していきます。

では、エンティティの基準とはどのようなものでしょうか?

以下にエンティティの基準を列挙します。
①企業が業務を行なう上で、関心を払うべきデータである
②具体的な名詞で表現される
③唯一に限定される固有名詞ではなく、実体を表現する総称名である
④発生または管理単位を識別するためのキーを持つ
⑤キー項目以外に記述的役割を果たす属性を持つ
⑥単独で存在することなく、他のエンティティと関連を持つ

これらの条件を満足するものがエンティティなのです。
これらの条件を満足する管理対象データ(実体)の識別は、モデリングを行っていれば自然と身に付いていくます。

リレーション線を直線にする/直線に中間点を挿入する【エンティティ関連図】

この操作もキーボードとマウス操作によるものなので、知らない方もいらっしゃると思います。
BFD同様、ERDも直線からわずかにずれてしまっているリレーション線をマウス操作だけでぴったりと直線にするのは至難の業です。

これを簡単に直線にするにはBFD同様の以下の操作で可能です。

方法1
どちらかのエンティティを選択して、Ctrl+矢印キーでリレーション線が直線になるまでエンティティを移動。

方法2
リレーション線をAltキーを押しながらDrag。

また逆に直線になっているリレーションをAltキーを押しながらダブルクリックすると、リレーションに中間点が挿入されます。

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