青蛾館 野口和彦のブログ「私は女優〜千の仮面を持つ女〜」

15年振りに活動を再開した青蛾館の「看板女形」「怪女優」野口和彦の妖しくかつ艶やかなブログです☆ 千の仮面を剥いでいく時、最後に残る仮面は…? 見せ物小屋の隙間穴から別の世界を覗きませんか? 貴方が考える女優像を見事に覆すのは間違いない! 醜聞かつ、赤裸々な虚像・野口ワールドへようこそ!

267の仮面 蛍火抄

その蛍は、学校の裏の草むらの中でつかまえた。得意になった私は、その蛍を見せるために母の寝室まであがっていった。
すると母の寝室から異様なコエガきこえた。それは、男の声と女の声とが、縄のようにねじれあってかもし出す、情事のうめき声であった。
私は蛍を母に見せるのをあきらめ、自分の部屋に持ち帰り、それを机の引出に閉じこめてしまった。
その夜、火事があって私の家は全焼した。
だから、私は今でも、『あの火事は机の引出に閉じ込めておいた蛍の火が原因なのだ』と思っているのである。

さかさま博物誌 青餓館より

30年前に出会ったこの寺山修司の「蛍火抄」に対する妄想は色褪せることなく、私の身体の奥の芯に住む蛍が時に火照りを呼び覚ます

266の仮面 疑似

ひとつの恋を追うより

無数の疑似という名の恋愛を纏っているほうが私らしいと思う

その捕らわれない姿勢が美しい自分を保てる

さらに

恋に酔うより、台詞に酔う方が好きだ。

そして

舞台の上で観客の眼にさらされているエクスタシーの方がイケる

だからセックスもいらないのである。

青蛾館公演『毛皮のマリー』終幕

「歴史はみんなウソ、去ってゆくものはみんなウソ、明日くる鬼だけがホント」

本番中にふっと目に入る観客席の顔

去っていったもの達の残像

千秋楽をむかえ散り散りに新たな道を見つける

そこには情と思い出だけが残るがホントの影は薄れてゆく

寺山修司は何を見通し、何を見透かし、この台詞を書いたのだろう?

明日くる鬼だけを楽しみに新たな一歩を踏み出そう
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