2008年03月13日

『ブラフマンの埋葬』

『ブラフマンの埋葬』/小川洋子著

「博士の愛した数式」や「薬指の標本」などの作品に触れて以降、小川さんの作品が気に入ってしまい、今回これを読んでみました。この作品も小川さんの作品でいつも感じる静寂さがあり、「薬指の標本」同様に異国の地を思わせる作品でした。

ブラフマンと聞いて真っ先に頭に思いつくのは、私の中ではバンド名でしか無かったですが・・・、この作品に出てくるブラフマンと言う謎の動物が、どんどん読むにつれ主人公"僕"とブラフマンとのやり取りや、ブラフマンの一つ一つの行動がとても愛らしくて、最後までブラフマンがどんな動物なのかまったく分からないままなのに、どんどんブラフマンが愛おしい存在になって行きました。でもタイトルからして大体の結末は想像出来ていたはずなのに、"その時"はあまりにも突然にやって来て、かと思うとそこで物語は静かに終わって行ってしまい、読み終わった後の喪失感たるや・・・うぅ(涙)




『博士の愛した数式』
原作:小川洋子著(2003年)
映画:小泉堯史監督(2005年/日本)

映画は何回か見て、暖かく美しい作品で好きですが、まだ原作は未読のままなので今度読んでみようと思います。


『薬指の標本』
原作:小川洋子著(1994年)
映画:ディアーヌ・ベルトラン監督(2004年/仏)

「博士の愛した数式」とはがらりと雰囲気の違う、原作を読んでも何処か異国を感じる作品で、映画の方はミステリアスで官能的なんだけど、とても美しい映像でもう芸術的ですらあります。本当に大好きな作品です。この作品を読んだり映画も観たりした事で余計に小川洋子さんの作品にどんどん惹かれる様になりました。
  

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2007年06月03日

映画鑑賞メモ

*5月に観た映画、書き残し分。

■劇場で鑑賞
・スパイダーマン3
・パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールド・エンド

■TV放送で鑑賞

博士の愛した数式 (フジ/再見)


間宮兄弟 (WOWOW/再見)

阿弥陀堂だより (BS2/再見)


今月は劇場で数本観た他は全て再見した物ばかり。最近劇場でせっかく観に行っても途中で寝てしまう事しばし。話が面白くないからとかじゃなくて、暗くなるとすぐ眠くなって来てしまい、スパイダーマン観に行った時は予告の時は全然バッチリだったのに、本編始まって1・2分でウトウトし始めた(爆)

小泉堯史監督作品を2作再見したので『雨あがる』も近々見返してみようかと思ったり。『博士の愛した数式』はやっぱり寺尾さんのセリフとか映像とか美しくて、吉岡君のあの寝癖はどうなの?って感じだけど前髪ありのあの髪型はもうグッジョブ!!って感じです・・・。DVD未だ買ってないですけど・・・(汗)
『阿弥陀堂だより』に出てる北林谷栄さんはやっぱり凄いなぁと改めて。この間レンタルで観た『月曜日のユカ』と言う映画にも出演していましたが、それもかなり良かったです。娘役の加賀まりこに「男を喜ばすことが女の生きがいだ」と教える母親の役なんだけども・・・。『月曜日のユカ』は加賀まりこがあまりにも可愛すぎるので、もう一度再見してみたいと思う・・・。でもクレジットに”脚本:倉本聰”と書かれていたのには驚いた。
  
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2005年10月30日

『博士の愛した数式』@東京国際映画祭

博士の愛した数式来年新春公開の映画ですが、一足早く見て来ました。

結局原作を読まずじまいで見に行きましたが、加古隆さんの音楽に上手く映像が乗って、季節の美しさなども重なり凄く綺麗な映画でした。特に博士の話す言葉一つ一つがまるで甘美な詩を聞いているかの様で、キラキラと輝きに満ちていてとても綺麗で、その一言一言を噛み締めるように映画を見てました。

淡々と話が進んで行きますが、見終わった後はじわじわと染み渡るような静かな感動がありました。ラストの感じと言い小泉監督の優しさが良く出ていたようにも感じます。

寺尾さんが演じる「記憶が80分しかもたない数学博士」の役は切ない部分や数学を愛する情熱や優しさが凄く伝わって来ました。深っちゃんの子持ち役も凄く新鮮。浅丘ルリ子さんは流石の貫禄。

吉岡君の数学の先生になった成長した時のルート役は、結構映画のポイントポイントで出てきますが凄く教師らしくて好感触。でもやっぱりあの萌えキャラ並みのアホ毛のような寝癖が気になるわけだけど・・・。

小さい時のルートと大人になってからのルートの配役は完璧で、かなり違和感なく見れました。その小さいルート役をやった斉藤隆成くん。映画は初めてって事だけど、何とも可愛くて初初しい感じです。

私は得意と言う程でもなかったけど、一般教科の中では数学は好きな方だったので、博士とルート先生の話してくれる、約数や素数や自然数や友愛数の話はかなり真剣に見入ってしまいました。ルート先生が教えてくれる数式の話はとてもロマンチックでこれほどまにで「数」と言うものに魅了された事はありません。特にパガニーニが発見した「友愛数」の話は凄く興味深くて。何とも神秘的で愛らしくもあり、正に博士と深っちゃん演じる家政婦の杏子の関係のようにも思えてきます。

博士やルート先生の教えてくれる数式から人生の一瞬の煌きの大切さを教えられた気がします。普段何気なく使ってる数にもそれぞれ意味を持たせてあげたらさぞや楽しいだろうなとも思いました。



■舞台挨拶
上映後には小泉監督・寺尾聡さん・浅岡ルリ子さん・斉藤隆成くん・加古隆さんによる舞台挨拶もありました。

詳しい模様はこちらで。

寺尾さんはちょっと緊張してたのが、80分しか記憶がもたない博士同様、何度か話す内容を「忘れました」と言ってたのがちょっと面白かったですが、それ以上に浅岡ルリ子さんには笑わせてもらいました。


*『博士の愛した数式』公式サイト

  
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