2006年03月27日

カレン・マグヌッセン

magnussen1世界フィギュア選手権を見て遥かなるアイドル、札幌五輪女子銀メダリスト・カレン・マグヌッセン(カナダ)を思い出す。アナウンサーが「マグヌッセン以来の世界チャンピオンになるか」とどこかで言っていたからだ。“札幌の恋人”銅メダルのジャネット・リン(米国)が日本では人気を独占したが、世界的にはマグヌッセンの方が実力、人気ともあったと思う。特筆すべきはこの2人がテレビ時代のフィギュアを変えたことだろう。
magnussen2マグヌッセンのオハコは当時としては凄かったダブルアクセルとスプリット・リープ、それに両手を広げ、片足を後方水平にして滑るスパイラル・シークェンスだった。持続時間が長く、その間、笑顔を振りまき続ける。明るくて親しみやすいカワイコちゃんだった。
ところが金メダルはオーストリアのベアトリックス・シューバだった。その頃のフィギュアはコンパルソリーという規定通りにスケートで線を描く、観衆やテレビ視聴者には退屈極まりない教科書的種目が重要視されていた。シューバはフリーでは7位に過ぎなかったのにだ。magnussen3
しかし、この不評で翌1973年の世界選手権では現在のショートプログラムが導入され、コンパルソリーの比率が以前の50%から30%に減らされた(1990年完全撤廃)。その時チャンピオンになったのがマグヌッセンだった。magnussen4もし札幌五輪でSPが導入されていたらマグヌッセンが金メダリストだったろう。いわば現代フィギュアの初代チャンピオンなのだ。我々が女子フィギュアを存分に楽しめるのは彼女のある意味犠牲者的貢献のお蔭と言っても言い過ぎじゃない。彼女が現代フィギュアの方向性を確立したとさえ言える。
magnussen5カナダと言えば、女子フィギュアは強いという印象があるが、実はマグヌッセン以来、世界チャンピオンを輩出していない。五輪でもマグヌッセン以降は1988年にエリザベス・マンリーが銀を取っているだけだ。今でもマグヌッセンは世界チャンピオンと五輪メダルの両方の勲章を持った第一人者だ。
注目すべきは彼女がバンクーバー出身で今もバンクーバー在住なことだ。もう20年以上コーチを続けていたという。恐らく2010年バンクーバー五輪では何らかの形で半ば消されたアイドル、カレン・マグヌッセンの名が中心的な役割を果たして再登場するのだと思う。
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Posted by y0780121 at 16:17│Comments(5)TrackBack(5)clip!秀スポ 

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この記事へのコメント
こんばんは☆
こんな歴史があったのですかー。
ジャネット・リン選手の名前は知ってます。
でもマグヌッセン選手の名前は知らない。
たぶん親に聞いても覚えてなさそうなかんじ。
コンパルソリーって視聴者には受けませんよね(笑)
TVの時代に突入してある意味良かった。
今の方が楽しめる。
では−☆
Posted by キュムキュム at 2006年03月27日 18:18
超遅レスだけど、ベアトリックス・シューバはオーストラリアじゃなくてオーストリアね。
マグヌッセンは私も好みでした。
Posted by hh@ at 2010年05月10日 10:22
すみません、自分はオーストリアのつもりで書いていたのになぜかオーストラリアになってました。ご指摘ありがとうございました。訂正しました。
Posted by 佐藤秀 at 2010年05月10日 10:34
カレン マグヌッセンやジャネット リン ベアトリクス シューバが活躍した札幌五輪の時私は中学生。私はカレンのファンでファンレターをどこに出したらいいか考えた末、五輪後の世界選手権が行われたカルガリーの市長気付で出したら、彼女に届きました。なんと私に彼女から演技の写真の絵葉書が返信されてきたのです。Thank you for taking interest of figure skating!って短いけど(たぶん)自筆のメッセージが添えられていて。今でも私の宝物です。
Posted by 発言おじさん at 2010年08月01日 00:33
>五輪後の世界選手権が行われたカルガリーの市長気付で出したら、彼女に届きました。なんと私に彼女から演技の写真の絵葉書が返信されてきたのです。

うわあ、なんでもやってみるもんですねえ。今なら公式サイト経由でメールでも届くかもしれないけれど、エアメールだと感動ひとしおでしょう。
Posted by 佐藤秀 at 2010年08月01日 08:36