ペトロパブロフスクから元々軍事用を観光用にした
Mi-8ヘリコプターで約25分、山を越えてナリチェボ自然公園へ。壁を背にして座る軍事輸送形式だ。
着陸直前、川そのものが野天温泉の建物(写真左)が機内から見える。
そこは尾瀬の湿原から湖沼を少なくしたような標高800mほどの高原だ。ここに来るには登山で歩くかヘリしかない。キャンプサイトと小さな博物館以外何もない。ヘリポートのすぐそばを摂氏40度くらいの温泉の川が流れている。川底には鮮やかな緑色の藻が付いている。
20分ほど歩いてヘリから見た川湯温泉に着く。ゲートの建物から階段を下りたところの湯だまりが「ナリチェボ温泉」だ。下の建物は着替え場だけで無人。温泉の底は砂と小石。足で踏むと泡が昇ってきて、下から温泉が湧き出ているようだ。虻と蚊が多く、はたき代わりの草の束を扇いで追い払いながらの入浴はちょっとせわしない。
尾瀬の湿原のど真ん中で川湯の露天風呂につかっている気分。こんな贅沢な温泉なかなかあるもんじゃない。前日入ったホテル近くにあるパラトゥンガ温泉は温泉プールに近く、緑色で淀んでおり、イマイチだったが、こちらは最高だ。右上写真の青い花はチシマフウロウ、深紅の背の高いのはワレモコウ、左写真の白いのはハナウド。先住民の人たちはハナウドから砂糖を採取していたという。日本でも見られる植物ばかりでなぜか外国という感じがしない。
「尾瀬」から見てコリョーコ山、アバチャ山の反対側にあるベースキャンプにはロシア版オフロード六輪駆動車カマズ(これも元軍事用トラックぽい)で雪解け水の流れた跡の誇りっぽい川床を登る。窓が小さく暑い。
エゾツツジにほのかに噴煙を上げるアバチャ山(左)がよく似合う。元々氷河だったようで、土がめくり取られて痩せている。ナリチェボのように花々が咲き乱れるような豊かな植生はなく、這い松が目立つ。
麓のダーチャ(別荘)には野菜のほか、ヤマシャクナゲが美しく咲いていた。ちょっとした菜の花畑のような黄色い絨毯のような花畑もあった。温室に入ると何か凄いものが置いてある。第二次大戦中に使われた軍用航空機にぶら下がっていた燃料タンクで、今は中にお湯を入れて温室を暖めるために使っているのだという。湯たんぽの親分みたいなものだ。
なんかもう、軍事リサイクル見学ツアーでもあった。
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Posted by y0780121 at 12:12│
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livedoor ニュース:米熱波:ワシントンなど北東部に拡大=シカゴで2万世帯が停電 こちらはと言えば、ロシア極東カムチャツカ半島に避暑に出かけたつもりだったが、ここも想定外に暑かった。
カムチャツカも猛暑で停電もあった【佐藤秀の徒然\{?。?}/ワカリマシェン】at 2006年08月04日 19:00