2008年07月26日

百万円と苦虫女3

hyakumanen公式サイト。 タナダユキ監督、蒼井優、森山未來、ピエール瀧、竹財輝之介、齋藤隆成、笹野高史、嶋田久作、モロ師岡、石田太郎、キムラ緑子、矢島健一、斎藤歩、堀部圭亮、江口のりこ。昔の深夜番組11PMのメロディが流れる。シャバダバシャバダバという随分なオヤジギャグなのだけれど、ムカつくルームメートの持ち物捨てたくらいでそんなに拘留されるとは思えないから大袈裟感は否めない。
前科といばれるほどの前科でもないのに、鈴子(蒼井優)はなぜ前科に固執するのか。「前科」は口実に過ぎず、とにかく家を出て行きたかったのだとしか思えない。それをまあ、強引に弟が迷惑するからとか無理なこじつけが多過ぎる。弟は姉が前科者になったからいじめられるようになったという設定のようだが、どう見てもそうは見えない。子供の世界でも姉が前科者となればむしろ距離を置かれ、ある種の恐れさえ抱かれ、敬遠されると思う。弟は生来いじめられっ子なのだろう。その弟が一番の味方になってくれてしかるべきなのに。ここら辺に脚本の脇の甘さを感じてしまう。
人との接し方が苦手という設定だけれど、特段そんな風には見えない。それにしても鈴子のモテ方と言ったら。海辺ではしつこくナンパされるは、高齢者の山の村では、結婚しそびれた農家の後継ぎに入浴中に一度ならず何か物言いたげに話しかけられる。別に入浴中でなくても言える極めて事務的なことなのに、肝心のことは言えないままで終わる。大っぴらであれ、さりげなくであれ、とにかく行く先々で必死のアプローチが試みられる。
実際、蒼井優はそれだけの魅力があり、一人で放浪する女性を男性が放って置くわけないだろう。行く先々で遁走するのは自分の魅力に対する自覚のなさの現われというか、そういうことを含めて遁走したかったのだろうか。100万円というのは、自活するための最低限の預貯金のようだ。ただし非正規社員の場合の。100万円たまるのを阻止するために借金をねだる男もついに射止めることはできない。
なぜか言い寄る、言い寄りたい男性側が頼りなげ。「自分探し」なんて言葉も男性側にあり、鈴子にはそんな甘い言葉は受け付けない。
その点、この映画は女性の強さが際立つ映画でもある。従来、こういう放浪遍歴、股旅物というのは男性が主人公が定番のはずなのに時代はジャンプしたものだ。時代劇の股旅物は浪人武士が常だけれど、非正規社員が大量出現した副産物か、モテ系女の股旅物が出現したということだろうか。そして彼女は非正規社員だからと言って決してめげていないところにさらに強さを感じる。
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Posted by y0780121 at 21:24│Comments(3)TrackBack(19)clip!邦画ヒ | ★3

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 『自分探しなんてしたくない。 むしろ逃げてるんです。 百万円貯めて、誰も知らない場所―― 海へ、山へ、そして地方の町へ。』  コチラの「百万円と苦虫女」は、あたしも大好きな蒼井優ちゃんの3年ぶりの映画主演作となったオムニバス風ヒューマン・コメディで、今...
百万円と苦虫女【☆彡映画鑑賞日記☆彡】at 2008年07月26日 21:38
{{{   ***STORY***                2008年  日本 短大を卒業後、フリーターをしている鈴子は、バイト仲間からルームシェアを持ちかけられて実家を出る事にした。しかしひょんな事から事件に巻き込まれ、警察沙汰に。前科者になってしまった...
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百万円と苦虫女【映画通信シネマッシモ☆プロの映画ライターが贈る映画評】at 2008年07月26日 23:33
映画「百万円と苦虫女」についてのレビューをトラックバックで募集しています。 *出演:蒼井優、森山未來、ピエール瀧、竹財輝之助、齋藤隆成、笹野高史、嶋田久作、モロ師岡、石田太郎、キムラ緑子、矢島健一、斎藤歩、堀部圭亮、平岩紙、江口のりこ、悠城早矢、弓削智久、....
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■動機 間違えて持って帰ったポスターに惹かれて ■感想 暖かな愛情に溢れたいい映画 ■満足度 ★★★★★★★ まんぞく ■あらすじ 就職浪人中の鈴子(蒼井優)は、アルバイトをしながら実家で暮らしていた。彼女は仲間とルームシェアを始めるが、それが思いも寄ら...
【映画】百万円と苦虫女【新!やさぐれ日記】at 2008年07月27日 21:14
監督:タナダユキ 出演:蒼井優、森山未來、竹財輝之助、笹野高史、佐々木すみ江、堀部圭亮、モロ師岡、ピエール龍 「就職浪人でフリーターの佐藤鈴子は、100万円貯まったら家を出ると宣言。 そしてそこでも100万円貯まったら次の土地へ。自分を誰も知らない場所
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佐藤鈴子21歳 − 資格なし、特技なし、友達なし、就職できずバイト生活中。 ちょっとしたトラブルをきっかけに家族の元を離れ、百万円が貯まるたびに誰も知らない土地へ移り住むことにした。 海、山、地方都市、行く先々で様々な人と出会い、少しずつ人の温かさに触れてい...
百万円と苦虫女【象のロケット】at 2008年07月28日 12:04
短大を卒業後、フリーターをしている鈴子は、バイト仲間からルームシェアを持ちかけられて実家を出る事にした。しかしひょんな事から事件に巻き込まれ、警察沙汰に。前科者になってしまった鈴子は、「百万円貯まったら出ていきます」と家族に宣言し、バイト掛け持ちで懸命に
『百万円と苦虫女』 @シネセゾン渋谷【映画な日々。読書な日々。】at 2008年07月31日 22:06
海の家から山の桃園・・山のあなたの空遠く「幸」住むと人のいふ、ああ、われひとと尋めゆきて・・苦虫女の行くところ、涙と恋に辛い体験そして気持ちいい風・・ 鈴子(蒼井優)は就職を失敗してのフリーター、しかし、拾ってきた可愛くて可哀そうな子猫ちゃんを捨...
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□作品オフィシャルサイト 「百万円と苦虫女」□監督・脚本 タナダユキ□原作 タナダユキ(「百万円と苦虫女」幻冬社) □キャスト 蒼井優、森山未來、ピエール瀧、竹財輝之介、齋藤隆成、笹野高史、嶋田久作、モロ師岡、石田太郎、キムラ緑子、矢島健一、斎藤歩、堀部圭...
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69.百万円と苦虫女■製作:日活■製作年・国:2008年、日本■上映時間:121分■鑑賞日:8月2日、バウスシアター(吉祥寺)■公式HP:ここをクリックしてください□監督・脚本:タナダユキ□エクゼクティヴ・プロデューサー:馬場清□プロデューサー:木幡久美、...
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蒼井優が『ニライカナイからの手紙』以来、3年ぶりに主演を務めた、ほろ苦い青春ロードムービー。ひょんなことから各地を転々とすることになるヒロインの出会いと別れ、そして不器用な恋を丹念に映し出す。監督は『赤い文化住宅の初子』のタナダユキ。共演者も『スマイル 聖...
mini review 09370「百万円と苦虫女」★★★★★★☆☆☆☆【サーカスな日々】at 2009年06月30日 03:04
2008 日本 邦画 ドラマ ラブロマンス 作品のイメージ:ほのぼの、ためになる 出演:蒼井優、森山未來、ピエール瀧、竹財輝之助 まるで自分のことを言われているように感じた作品。フリーターの鈴子(蒼井優)は、友達からルームシェアの話を持ちかけられ、それに...
百万円と苦虫女【あず沙の映画レビュー・ノート】at 2009年07月12日 03:46
百万円と苦虫娘はWOWOWでして鑑賞したけども 結論は姉弟のなど良かったが私は好きじゃないね 内容は主人公がルームシェアから事件なり前科者なって 百万円が貯まると引っ越しを繰り返して行く展開だね ルームシェア関係あり無しで刑事と民事に分れる意外だが
百万円と苦虫娘(126作目)&疾風伝&メイド刑事【別館ヒガシ日記】at 2009年08月15日 11:06
まさに、蒼井優ありて成立した、と言っても過言でない、彼女のチャーミングさが最大限に引き出された、ほろ苦青春ロードムービー不器用がゆえに、ひょんなことに巻き込まれて前科者に。真面目に質素な生活を続け、百万円たまると、次の地に移動する、という繰り返し。引っ越
百万円と苦虫女【のほほん便り】at 2014年05月01日 08:32
この記事へのコメント
こんばんは。
これって主人公が男サイドか女サイドかの違いこそあれ、
「純喫茶磯辺」とクライマックスは同じ構造ですね。
(”マレビト・放浪者の美しき女性の出奔を自転車で追いかけてすれ違う”)
 男サイド=磯辺の場合も視点は娘だし、百万円の方も観客は大学生に感情移入しているかも知れませんが…

 一種のステロタイプなんでしょうが、両作品とも捻りが面白いです。
Posted by TXJ at 2008年08月13日 23:00
うーむ、そういう見方もあるんですね。でも両方とも主演は女性でしたね。
Posted by 佐藤秀 at 2008年08月14日 00:05
はじめまして♪
かみさんの実家が日立の
河原子海岸で民宿をしています♪

蒼井優の映画
【百万円と苦虫女】
河原子で撮影してました♪
休憩中ですが、写真撮ったので
見に来て下さい♪
実物はすごく
可愛かったです♪
監督が、この河原子海岸が
気に入って撮影したそうです!
実際、綺麗です♪
義父が他界して、
かみさんの兄弟と
実家を盛り上げて行こうと
ブログを作りました。
通年民宿 第二常作です・・
宜しくお願いします♪
http://motemama.seesaa.net/

Posted by ぴょん at 2009年06月08日 00:12