2008年07月29日

ハプニング〜ホラー版「不都合な真実」4

happening公式サイトM・ナイト・シャマラン監督、マーク・ウォールバーグズーイー・デシャネルジョン・レグイザモスペンサー・ブレスリン。予告編のさわりや部分部分だけ取り出すと虚仮脅しのB級ホラーなのだけれど、映画全体で観ると「不都合な真実」の超A級ホラー版のようで、地味にじんわり恐怖がしみてくる。逆の意味で看板に偽りありだ。
一見、この映画の「主役」は植物のように見えるが、イントロとエンドロールは雲、雲、雲。ひたすら雲の動態を捉えている。つまり、最初からこの映画のバックボーンは気候変動ですよ、と伝えるためだろう。なぜ雲なのかと言えば、地球温暖化予測で雲の影響が最も予測困難でIPCCでも予測モデルは中立で計算されているようだ。まさに目の前に誰でも見られる未知の謎を表すためだろう。蜂が消えたことで意見を求めた先生(マーク・ウォールバーグ)に対し、「地球温暖化」と一人の生徒がさりげなく答え、先生が「有り得る」と答えている。
その映画のヒントになった
Albert Einstein. "If the bee disappears from the surface of the earth, man would have no more than four years to live.
はアインシュタインの言葉ではないらしく、アインシュタインの死後40年経て養蜂業者のパンフレットに突然出てきたという(参照)。
これは一種の都市伝説らしいが、多分正解なんだろう。花々が受粉できなくなると食物連鎖がずたずたになるだろうから。
となると、連想するのはあまりに日常化している花粉症。言わば突然、致死性花粉症が発生したと考えると、風が吹くと人々がおかしくなって自死するのかが了解できる。蜂がいなくなったのも変異花粉を避けるためだろう。先生は人が大勢集まると植物が反応するからと言っていたが、それならなぜ一人暮らしの老婦人がやられたか説明がつかない。
シャマラン監督は自分でB級映画だと言っているそうだが、本気で言っているわけではもちろんないだろう。この種の有り得なさそうで有り得るホラー、未知の恐怖というのは本当にリアルに表現するとそれこそわけがわからなくなるからB級に表現せざるを得ないということだろう。もっとも、花粉症だって敏感な人だって鈍感な人がいるだろうから、突然狂うのはもう少し何とかならんかという気持ちはあるが。
一日で沈静した後、テレビに出演した博士も「個人的見解」と断ったうえで、これは「予兆に過ぎない」と言って、キャスターが「一度だけでは何とも言えない」と聞き流すシーンがある。何か今流行の地球温暖化懐疑論争を戯画化しているようでもある。
実際、巷で論議されている温暖化リスクというのは海面上昇とか、熱帯性伝染病の北上とか、ホッキョクグマの住処がなくなるとか、熱波で死者が増えるとか大雨、旱魃、暴風とか既知の知識で分かるものばかりだ。しかし、そんなものじゃないだろう、未知の「かもしれない」が一番恐怖なのだ、とシャマラン監督は言っているように思える。実際、地球温暖化は地球史上初めて地下の炭素が大量に排出される現象で、文字通り何が起こるか科学者にもわかっていない。「不都合な真実」は分かりやすい。しかし、こちらの映画の方が実ははるかにリアルに真の恐怖を伝えている。
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Posted by y0780121 at 19:49│Comments(10)TrackBack(31)clip!洋画ハ、ヒ | ★4

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タイトル:ハプニング、製作:アメリカ ジャンル:『シックス・センス』シャマラン監督作品/2008年/91分 映画館:福知山シネマ2(135席)20:30〜、私1人 鑑賞日時:2008年10月12日(日) 私の満足度:60%  オススメ度:0%  実は私『シックス・センス』の頃は映画はそんな...
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今回はこうきたか〜・・
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(2008) 出演 マーク・ウォールバーグ (エリオット・ムーア/教師)     ズーイー・デシャネル (アルマ・ムーア/エリオットの妻)     ジョン・レグイザモ (ジュリアン/エリオットの親友、教師)     アシュリン・サンチェス (
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(原題:THE HAPPENING) 【2008年・アメリカ】DVDで鑑賞(★★★☆☆) 大勢の人間が次々と自ら命を絶つという異常現象が発生し、原因が分からないまま逃げまどう人々がパニックに陥っていく様を描いたディザスター・サスペンス。 2008年ゴールデン・ラズベリー賞(ラジ...
ハプニング【ともやの映画大好きっ!】at 2009年06月12日 20:19
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ハプニング【Addict allcinema おすすめ映画レビュー】at 2009年10月02日 13:44
『ハプニング』を観ました何かに追い詰められ、人類滅亡の岐路に立たされた人々の姿を描くサスペンス大作です>>『ハプニング』関連原題: THEHAPPENINGジャンル: サスペンス/ミステリー上映時間: 91分製作国: 2008年・アメリカ監督・製作・脚本・出演: M・ナイ...
『ハプニング』を観たぞ〜!【おきらく楽天 映画生活】at 2009年10月25日 22:31
6 : 名無シネマ@上映中[sage] : 2008/05/30(金) 23:14:34 ID:/jlmqx2I監督:M・ナイト・シャマランキャスト:マーク・ウォールバーグ、ズーイー・デシャネル、ジョン・レグイザモ2008/07/26公開538 : ...
ハプニング【映画大好きだった^^まとめ】at 2014年03月15日 00:25
この記事へのコメント
こんにちは。
>致死性花粉症
うわー、スゴイ発想ですね。
私は今のところ花粉症を発症させていないのだけど、こういう人は助かる??(笑)
Posted by たいむ at 2008年07月29日 20:34
花粉症説は個人的見解ですけど、ガスマスク付けるの遅すぎ。と言っても1日しかたってないんですね。
↑くしゃみや目はショボショボはないだろうけど、死ぬと思う。神経やられるみたいだから。
Posted by 佐藤秀 at 2008年07月29日 20:58
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はじめまして

池田信夫ブログの愛読者なのですが、コメントを読んでこちらのブログを知りました。

ナイト・シャマラン監督は、『ヴィレッジ』など、ドンデン返しが巧みな監督ですね。
『ヴィレッジ』のように、みんなが平和に暮らすには「真実という嘘」が必要な気がします。
ところで環境問題に関しては、専門家でも、わからないことが山積みだと思います。
地球の長い歴史から見れば、人類の歴史は短いです。
産業革命以後の200年など、始まったばかりに過ぎません。
人類は大気中に、かつて存在しなかった様々な化学物質を放出しました。
大気中だけでなく、土の中や河や海の中にもです。
また農業や林業は地上の生態系を多く変えました。
漁業は海や川の生態系を多く変えました。
この影響が1万年後〜1億年後にどのような効果を与えるかは不明です。
Posted by おおくぼ at 2008年08月01日 14:53
おおくぼさん、こんにちは。
私は『ヴィレッジ』は見てないですけど、この映画にはドンデン返しはなかったですね。
ところで、コメント拝見すると、そこはかとなく温暖化を含めた環境問題は「真実という嘘」なのだということを言いたげに感じられますけれど、気のせいですかな。
Posted by 佐藤秀 at 2008年08月01日 21:44
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>「ところで、コメント拝見すると、そこはかとなく温暖化を含めた環境問題は「真実という嘘」なのだということを言いたげに感じられますけれど、気のせいですかな。」

気のせいではありません。その通りです。

でも地球が温暖化しているのは事実ですし、大気中の二酸化炭素が増えているのも事実です。
二酸化炭素は、過去数十万年間で最高値です。
またわずか100年間に100ppmも増えたのも事実ですし、そのことは、自然現象では説明はつかないことも事実です。

私が「真実という嘘」というのは、未来に何が起こるか判っていないのに判った振りをすることです。
専門家は、予測を専門家内の常識に考慮して暫定的なことを述べているに過ぎないのに、「科学者の発言=絶対的な保証」として、マスコミは受け取ることがあります。
これは有る意味宗教だと思います。

例えば、ある捕鯨保護団体の過激な行動などもそうです。

クジラは素晴らしい動物である。
クジラは絶滅の危機に瀕している。
だからクジラを保護しなければいけない。

このような三段論法の中で、疑似科学という仮面を被る場合があるのです。
Posted by おおくぼ at 2008年08月02日 08:05
5
追記

「温暖化を含めた環境問題」の有名な例だと、「真実の嘘」はゴアの『不都合な真実』ですね。

ロンボルグの『地球と一緒に頭も冷やせ!』では、『不都合な真実』をIPCCのデータを使って批判しています。

もしかすると未来の予測はゴアの方が正しく、ロンボルグが間違っているかもしれません。
100年後にわかることでしょう。

けれど現時点でもわかることは、ロンボルグは科学的であるのに対し、ゴアは科学的ではないということです。
Posted by おおくぼ at 2008年08月02日 08:42
私、ゴアのは読んでないんです。映画は見ましたけど。ゴアが科学的でないというのは分かります。元々科学研究のためのものでなく、啓蒙、キャンペーンのための書ですから。だからわざわざ科学的でないということ自体に意味があるとも思えません。
ロンボルグのその前の書「環境問題をあおってはいけない」は読みましたけれど、「頭を冷やせ」は読んでないのでどこが科学的なのか判断つきません。また読む気もおきない。大体想像がつくんで。
Posted by 佐藤秀 at 2008年08月03日 00:06
ゴア自身がどう思っているかは知りませんが、映画『不都合な真実』を観た人の中で、『不都合な真実』を「真実を教えてくれた映画」だと思った人は多いのではないでしょうか?
そして映画『不都合な真実』は、「科学的な裏付けがされているから」、絶対的に正しいと信じている人がいるのではないでしょうか?
また、その影響力は大きいと思います。
この影響力を具体的な数値で表す能力は、私にはないですけど。もちろん、科学的な裏付けがあっても、絶対的に正しいなんてことはありえません。

また『不都合な真実』を非科学的で、ただのキャンペーン映画だと思った人がいるのも事実です。
佐藤秀さんもその一人だし、世界中にたくさんいるでしょう。
でも『不都合な真実』の観客の10%でも、「これは科学的な裏付けをされて絶対的に正しい真実を教えてくれる映画だ」と思えば社会的にかなり悪影響を与えたことになります。

そういう意味ではロンボルグは、「IPCCは科学的だけど、ゴアの『不都合な真実』は科学的でない」ということを教えてくれただけでも、プラスの評価ができると思います。
Posted by おおくぼ at 2008年08月03日 14:46
上のコメントの続きです(文字制限のため)

ロンボルグにはいろんな批判があります。
彼の統計学者としてのセンスをどれだけ評価できるか、あるいは彼の経済至上主義(費用対効果で評価し、それを優先順位で並べるやり方)に問題はないか?などなど。

ロンボルグが科学的な点は、統計を重視することと(特殊例を過剰に評価しない)、事実を重視すること(推論を事実で裏付ける)、論理の整合性を重視すること(矛盾をできるだけ排除する)です。

ロンボルグが採用している統計は、どこまで信頼できるか?、ロンボルグは実地調査や実験に直接関わっていないなどの問題はありますが・・。

いろいろ羅列しましたが、佐藤秀さんには、「またか」と思うコメントだと思います。
実際に掲示板ではありふれた会話です。

ただ私はパラノイア的な性格なので迷惑をかけてすいません。

想像がつく内容なら、読む必要はないと思います。
時間とお金と労力の無駄になりますので。
Posted by おおくぼ at 2008年08月03日 14:47
>『不都合な真実』を非科学的で、ただのキャンペーン映画だと思った人がいるのも事実です。
佐藤秀さんもその一人だし、

すみません。ちょっと舌足らずでした。私はゴアの映画は科学的な研究を発表する類の映画ではなく、今後予想されうる地球温暖化を啓蒙する映画ということを言いたかっただけです。だから非科学的だとも科学的だとも思わない。ベースになっている科学的知見が検証対象だということだけですかね。
Posted by 佐藤秀 at 2008年08月03日 17:47