2009年04月14日

フロスト×ニクソン FROST/NIXON2

frostnixon公式サイト。ロン・ハワード監督、フランク・ランジェラ、マイケル・シーン、ケヴィン・ベーコン、レベッカ・ホール、トビー・ジョーンズ、マシュー・マクファディン、オリヴァー・プラット、サム・ロックウェル。今もアルジャジーラ英語ニュースでインタビュー番組を持っているというDavid Frostのリチャード・ニクソンとの4日連続インタビューのモキュメンタリー調ドラマ。
フロスト役のマイケル・シーンがいかにも70年代風の髪型。山本モナ風の恋人役のレベッカ・ホールとか、ニクソン以外の要素で彩りもよくて、インタビューの地、カリフォルニアのパシフィック・ハウス(実際のインタビューの場所はその近くの知り合いの家)にふさわしい演出。
日本で言えば、久米宏か古舘伊知郎が田中角栄にロッキード事件に迫る長時間独占インタビューしたようなもの。最後の4日目でニクソンに逆転の謝罪を引き出したというのも、あざとい感じがする。実際にはそんな大したことではなく、ニクソンの謝罪もある程度想定されていたはずだ。ただただ前代未聞の視聴率を稼いだということが最大のエピソードなのだろう。
調査役に雇われたのレストンというのは、あの有名なレストン記者の息子。
一番リアルそうなのは出演料、50万ドルというフロストに対し、ニクソン(フランク・ランジェラ)が55万ドルに吊り上げ、側近が60万ドルにしたという場面。実際60万ドルで決着し、フロストはインタビューの成功で結果的に100万ドル手にしたらしい。こういうのをチェックブックジャーナリズムというらしい。所謂視聴率至上主義、政治のワイドショー化の本家本元で、アメリカではみのもんたは30年以上前から存在していたことになる。
それにしても、ランジェラはニクソンよりも、この映画でも言及されたソ連のブレジネフそっくりなのは何かの皮肉なのだろうか。実際のニクソンはもう少し美男子なのだが、何が何でも悪役にしたい魂胆があるように思える。
恋人がモンテカルロ在住なのを聞きつけ、「結婚しろよ、美人であることよりも、無税の国に住んでいることがより重要だ」とか、至る所でジョークを飛ばしていて、これもニクソンというよりもブレジネフぽい感じがする。ラストも凝っていて、ゴルフ嫌いだったはずのニクソンに「リタイアした人間にはゴルフ着が正装だよ」と言わせている。これもフロストの功績だと言わんばかりに。
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Posted by y0780121 at 21:52│Comments(5)TrackBack(17)clip!洋画フ | ★2

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この記事へのコメント
TBありがとうございます。
えっ〜、フランク・ランジュラよりニクソンの方がハンサムですか?!おまけに眉毛ボウボウの憎憎しい顔をしたブレジネフに似ている・・・?昔はハンサムだったけれど。
調査役レストンJrって有名記者の息子さんだったのですね。
私はこの映画をきっかけにニクソンのイメージがアップしました。
Posted by ryoko at 2009年04月15日 00:27
見てすぐブレジネフに似てるなあと思いましたけど、英語のサイトのぞいたら、ブレジネフに似てるなんて同じ感想書いている人いましたよ。
Posted by 佐藤秀 at 2009年04月15日 11:24
確かにホンモノのニクソンと比べると、どちらかというとブレジネフっぽいですね。

政治の歴史に詳しい人も、そうでない人も十分見応えのある映画ではなかったでしょうか。

本当にこれがアカデミー無冠というのが、ちょっともったいない気がしましたよ。
Posted by にゃむばなな at 2009年04月16日 14:00
インタビューのシーンが良かったですね。
息が詰まりそうな緊張感がありました。
Posted by 光太 at 2012年03月30日 18:25
緊張感というか、結構ワイドショーぽいインタビューだったような。
Posted by 佐藤秀 at 2012年03月30日 23:53