2009年04月26日

オーラな人々

51AQKl%2Bs0iL__SL500_AA240_椎根和著。著者の本を紐解くのは「平凡パンチの三島由紀夫」以来。相変わらず面白い。今度は三島由紀夫の「秘蔵写真集」付だが、他に美輪明宏、寺山修司、横尾忠則、ブルース・リー、ボブ・ディラン、アブドーラ・ザ・ブッチャーなどなど著者が見続けたあまたの「オーラ」の記録。
雑誌全盛時代の筆者は最も幸せな編集者の1人に見える。「婦人生活」の編集者としてキャリアを始めた1964年、婦人誌は四誌合わせて400万部もあった。
TVCM業界はまだヨチヨチ歩きの発展途上
だった。
当時の長嶋茂雄はまだオーラを発しておらず、むしろ亜希子夫人のオーラが凄かったという。まだ長嶋が国民的ヒーローでなく、まだやぼったさが残っていた時代のことをよく観察しているな、と思う。長嶋が長嶋になったのはV9という巨人の連覇に負うところが大きかったのは確か。連覇が始まるのは翌年からのことだ。
三宅一生。
ぼくは初対面の時に、カレはフランスと日本の混血かなと感ちがいしたほどだった。
ボブ・ディラン
コンサート鑑賞の後に、岡林はひとづてに、ひばりの感想を聞いた。「岡林の方がよかったワ」と。
岡林とは岡林信康、ひばりとは美空ひばりのこと。
その他、色々なオーラが散りばめられているが、今にして思えば、今とは違って、つくづく若者には幸せな時代だったのだと思う。
社会は新人に対して寛容であった。
ぼくは自然にありのままに生きていれば、社会の方から気分のいいことばかりが押し寄せてくるような幻想を持った。そういう気分の良さは五十歳になるまで続いた。

この一節だけで、この本が時代の幸福に包まれた本であることが分かる。
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Posted by y0780121 at 21:08│Comments(0)TrackBack(0)clip! | 三島由紀夫

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