2009年07月05日

MW−ムウ−

mw公式サイト。手塚治虫原作、岩本仁志監督。玉木宏、山田孝之、石田ゆり子、石橋凌、山本裕典。米軍の毒ガス兵器奪って世界破滅願望を夢見るというのは村上龍の「コインロッカー・ベイビーズ」もそうだった。やはりコインロッカーに捨てられた2人の少年の愛と憎悪の物語で、毒ガスの名はダチュラ。要するに村上の代表作なるものは手塚のパクリなのだから笑わせる。
本題。
映画だから非現実的と言ってしまえばそれまでなんだけれど、やはり非現実的なことが多過ぎる。
島民600人が消えてしまったのに、いくら離島だからといって隠蔽できるわけない。離島の人たちが怒るぞ。
沢木刑事(石橋凌)はタイではっきり結城美智雄(玉木宏)を視認して追いかけているのに、東京で会った時は少し怪しんでも気付かない。こんな間抜けな刑事いるんか。
新聞記者の牧野(石田ゆり子)が島の秘密をスクープした故人の記者宅を訪ねデータ満載のノートを入手するって、もしあんな分かりやすく残されていたら同僚記者がとっくに発見してるさ。そもそも、その記者は新聞社で孤立無援でやっていたわけじゃないから、ある程度のことは同僚も知っていたはず。有り得ない設定が有り過ぎる。
離島に結城と賀来神父(山田孝之)、牧野の3人がモーターボートで着くが、監視カメラしかない無警戒ぶり。MWが隠されている貯水池も遊泳自由。水中にセンサーが隠されているが用意周到な結城の割には気づくのが遅い。
気付いた米軍ヘリも、ぬるい。地上の2人だけ攻撃しているが、水中センサーが反応しているのだから、もう1人以上、水中にいると想定しなければならない。しかも、崖から転落した賀来の安否も確認せずに去っていく。おい、ボートを放置しておいていいんか。本来なら海上部隊も出動して島を海上封鎖だろが。職務怠慢というも愚かな手抜きだ。
まして、こんな事件があったにもかかわらず本丸の東京近郊の米軍基地の警戒が甘すぎるのには辟易する。いくら幼児人質といえ、易々と侵入を許したうえ、司令官にも会わせて人質にし、MWまで提供するなんて、世の中、そんな甘くないんだよ。
大体、結城はスーパーマンみたいな肉体の持ち主でないといけないわけだけど、後遺症に悩む男がなんで屈強な米兵からパラシュート奪って逃げられるのか。説得力なさ過ぎる。
輸送機の翼がビルと接触してなんでそのまんま飛行続けられるんだよ。普通に燃料爆発、機体炎上で墜落だろ。それに、ビルに接触したうえ、東京湾に墜落したのにニュースにならないなんて何考えているんだろう。
それから上司をビルの屋上から突き落とすシーンも手錠はめたまま落としちゃ自殺と思われないだろ。
折角の原作もゆるゆるの脚本で台無し。これはわざと出鱈目を書く、詳細は割愛というレベルじゃない。スタッフが要するにどうしようもなく無知なのだ。「世界を変えられるのは、祈りか。破壊か」なんて適当なこと言っている場合じゃない。
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Posted by y0780121 at 16:34│Comments(4)TrackBack(22)clip!邦画A-M | ★0

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この記事へのコメント
こんばんは。

TB、ありがとうございました。
こちらからも送ろうとしたのですが、どうやら弾かれてしまうようです。

申し訳ありませんが、コメント欄にて失礼します。
Posted by BROOK at 2009年07月05日 17:48
個人的には突っ込み所はあるものの、邦画のサスペンスものとしては見応えあると感じました。ただ、どうしても賀来がなんであんなに引きずられるのかがどうしても理解できなかったのですが、原作では同性愛だそうで、結城への純粋な愛が為せる業だったのですね。しかし、そこを落としちゃうと結構作品としてまずいんじゃないかとは思いました。

突っ込み所ついでに米軍。仮にも日本領で好き勝手しすぎやろ!と。(苦笑)
Posted by KLY at 2009年07月05日 23:36
沖縄で米軍のサリンガスが漏れた事件がそもそものヒントらしいですから自衛隊の出番は最初からなかったんでしょうね。アメリカだと文句言われないってことあるでしょうし。
Posted by 佐藤秀 at 2009年07月06日 11:47
相変わらず辛口で突っ込んできますね。
まるでそれが楽しみみたいに・・・
同姓愛は、まずいって事ではしょられてしまったようで
Posted by カモミール at 2010年01月08日 14:15