公式サイト。原題:CAPITALISM: A LOVE STORY。 マイケル・ムーア監督のドキュメンタリー。サブプライムローンで破裂した金融破綻が中心だけれど、なぜか一番印象に残ったのは、ハドソン川の奇跡のヒーロー、チェズレイ・サレンバーガー機長の議会証言。
YouTube↑でも見られるのだが、パイロット2001年9月11日以来、economic tsunamiに遭い、給料は下がり、年金は削られ、ひどい状態にある。このままでは、優秀な人材が集まらなくなる。優秀な経験に富んだパイロットは長期的に育成しないと生まれない。未来の航空安全を脅かすことになるだろうということ。日本では、英雄的な行為を称えるニュースは盛んに報道されたが、この議会証言は記憶になかった。かといって、日本航空の問題とは別次元の話。なにせ、映画でも、パイロットの給料はどっかのチェーン店の店員さんの給料より低いと言っていたぐらいだから。
ことほど左様に結構、動画サイトで拾ったような場面が多そうだ。こんな時代、カレントなドキュメンタリーを作るのは難しいとも言えるが、簡単に動画が入る(ムーア監督のサイトにも投稿があるようだ)という点では楽かもしれない。
オリジナルなのは古代ローマ時代にさかのぼってキリストまで登場するシーンだが、これも何かの映像の編集なのだろうか。
本当のオリジナルは多分、写真にある“CRIME SCENE DO NOT CROSS”というテープをニューヨーク証券取引所があるウォール街に張るシーンだろうか。“市民逮捕”(日本語では常人逮捕か)のために証券会社に乗り込みカネ返せと言うシーン。よくお巡りさんにつかまらなかったものだ。もっとも逮捕したら映画の宣伝になり、さらに映画を盛り上がらせるだけだろうから、手を出せなかったのだろう。
一方の日本では、麻生太郎豪邸見学ツアーを企画して渋谷に集まっただけで検挙される始末。そう言えば当時の麻生首相もチラリと出てくる。その時のムーアのコメントは「他の国がアメリカの真似をすることが心配だ」というものだった。
ムーアは言う。「アメリカは人間には最も住みたくない国」。どこかで聞いたセリフと思ったら、「犬と猫と人間と」にあったマルコ・ブルーノさんの「ペットにとって日本は地獄だ」とよく似ている。日本のペットとアメリカ人は同じ仲間同士というはしなくもブラッなジョークと化している。
議会関係者の証言で、リーマンショックは突発的なものではなく、選挙前のドサクサを狙って公的資金を国から出させるために謀られたものだという。実際、その半年前にも投資銀行が破綻しているが、その時は救済されていた。もうどうにもならなくなって焼け太り作戦だったというのだ。多分、懲りない連中はまた息を吹き返してすでに同じことを繰り返している可能性アリだな。
A級戦犯のポールソン前財務長官もガイトナー現財務長官もクソミソだ。日本では官僚の天下りが問題になっているが、アメリカでは、政府の上に投資銀行がいて政府に天下りするという世界。今も大して変わっていないだろう。
ラストに流れる世界の労働者の団結を呼びかける「インターナショナル」のアレンジが何とも言えず身に沁みてしまうのが不思議だ。 Clickで救えるblogがある⇒
原題:CAPITALISM: A LOVE STORY公開:2010/01/09製作国:アメリカ上映時間:127分監督:マイケル・ムーア出演:マイケル・ムーアこんな世界に誰がした!?Story: 2008年9月15日、リーマン・ブラザーズの経営破綻は大規模な金融危機を引き起こし、世界経済は100年に一度と言わ...