2010年08月08日

ジェニファーズ・ボディ3

jennifer公式サイト。カリン・クサマ監督、ミーガン・フォックス、アマンダ・セイフライド、ジョニー・シモンズ、エイミー・セダリス、アダム・ブロディ。こういう映画をなんと表現すればいいのやら。敢えて言えば、ありがちでない青春残酷物語。あまりに惨い友情の結末だろうか。
これは所謂、べたなホラーでも、ヴァンパイアものでもなさそう。そう装ってはいるが。イントロは呑気にエクササイズのテレビ番組を見ている美人の誉れ高い高校生のジェニファー(ミーガン・フォックス)の家に何者かが近付いてくるシーンで始まる。そこまでは長閑な田舎の静かな夜なのだ。
それから一気に時間が戻る。町の名はミネソタ州のデビルズ・ケトル(Devil's Kettle、鬼釜)。
これ、現実にあるDevil's Kettle Fallsをそのまんま利用している感じだ。
the river is split in two as it goes over the falls. The section on the right, lands at the base of the falls and continues downstream. The section on the left vanishes into a pothole known as the Devil's Kettle and noone knows where it goes. It is believed that the water makes its way out to Lake Superior by means of underground passages, but the exact details are unknown. They have thrown dyes and logs and other things into the pothole, but apparently nothing ever comes out. If you have ever worried about falling over a waterfall, imagine falling into the Devil's Kettle.
滝は二つに分かれ、右の流れはそのまま下流に流れるが、もう一方の左側の流れは、穴に吸い込まれる。何を投げ入れても浮き上がらず、吸いこまれてしまう。一説によると、スペリオル湖に地下の覆流で通じているらしい。
この映画も、最初は仲良くしていたのにこのDevil's Kettleで仲違いして1人は鬼釜に落とされて戻って来ない、ということになる。日本だって心霊スポットのローカルネタでホラー映画が作られるというパターンはあるから、アメリカにも同じようなものがあって不思議じゃない。まずはアメリカ版ローカルネタのお勉強しないことにはなかなか楽しめない。
一見、恐ろしげな吸血鬼もどきに変身するジェニファーが右側の流れで、幼馴染からの親友ニーディ(アマンダ・セイフライド)が左側の流れで鬼釜の穴に落とされるように見える。実際、原題のJennifer's BodyとDevil's Kettleというのは語呂合わせぽい。
けれど、本当は逆だろう。恐ろしいジェニファーはあくまでニーディの回想の中での話だ。真実は冒頭にあり、冒頭のジェニファーには、悪魔めいたところなど、微塵も感じられない。美しく、自己顕示欲はあって日ごろから体形を気にして美容に努めているが、基本的には平凡なモテる女の子に過ぎないのだろう。そもそも悪魔的な肉体的能力を発揮するジェニファーがなんで人間のやるたるいエクササイズの勉強しなきゃいかんの?
一方のニーディはメガネの女の子で、対照的にあまりもてていない。そもそもニーディってneedyで、「愛情に飢えている」というニュアンスの意味があり、同時に特に目立たない女の子の代名詞、Plain Janeとされている。
とすると、実体はモテない女の子が被害妄想を膨らませて行きところまで行ってしまったということになる。ニーディは超常現象の本を読み漁り、さらに地元の名所のDevil's Kettle Fallsと結びつけて妄想をエスカレートさせて・・・。あの血みどろも、女性の生理現象に擬せられているようだし、思春期特有の不安定な心理も反映されているように見えるし。
あのロックイベントでの出所不明の火事だって、誰が火を付けたのか、という話になる。ところで高校の担任の先生、なぜ片手をなくしてしまったのだろうか。彼も被災者なのか。
最初の方でチラリと9.11事件に言及されていたような気がしていたが、エンディングでロックバンド全員が惨殺されるのは「922号室」。となると、あの火災は、ツインタワーの崩壊に擬せられているのだろうか。それじゃ、ジェニファーはアメリカ、ニーディはテロリストということになるのだけれど、そこまで深読みすべきなのかどうか。あのインド人って何よ、とか色々考えてしまう。
難しく考えなくてもミーガン・フォックスが全裸で湖(あのケトルではない)を平泳ぎで泳ぐシーンもあるし、意外にお気楽に楽しめる。
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Posted by y0780121 at 22:36│Comments(0)TrackBack(7)clip!洋画ジーゾ | ★3

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