2010年09月20日

ノッティングヒルの恋人(1999)3

nottinghill原題:Notting Hill。ロジャー・ミッチェル監督、ジュリア・ロバーツ、ヒュー・グラント、リス・エヴァンス、ジーナ・マッキー、ティム・マキナニー、ディラン・モーラン。「食べて、祈って、恋をして」のジュリア・ロバーツの11年前の主演作品なのだけれど、意外に共通点があって、それは“セレブのメランコリー”のようなものだろうか。
ロンドン西部のノッティング・ヒルで「ハリソン・フォード似の男に妻が駆け落ち」して現在独身のウィリアム・タッカー(ヒュー・グラント)が営む旅行書専門書店に人気ハリウッド女優のアナ・スコット(ジュリア・ロバーツ)がひょっこり一人で来店する。言わば、ジュリア・ロバーツが現実のジュリア・ロバーツを演じているようなもので、現実のNYの花形ジャーナリストのエリザベス・ギルバートがエリザベス・ギルバートの役になっている「食べて、祈って、恋をして」と構造的にも似ている。
しかも、たまたま居合わせた男(ディラン・モーラン)が万引きした本が「バリのガイドブック」なのだ。一体、このシーンを覚えていたためにロバーツが「食べて、祈って、恋をして」にノリノリになったのかどうかは知る由もないのだけれど、もしそうなら余程の気紛れ天使だ。
オマケにアナは「私も万引きしようとしたけれどやめたわ」とジョークを言うのだけれど、あながち冗談ではないらしい。その後、偶然か意図的にか、買ったオレンジジュースを持ったウィリアムとぶつかり服がオレンジ色に染まってしまう。ウィリアムを衝動的に“万引き”しようとしていたのかも。
すぐ近くのウィリアムのアパートで着替え、帰り際、アナは突然、ウィリアムにキスをし、「このこと誰にも言わないで」という。これってキスの万引きみたいなものだ。ウィリアムもしゃれていて、「自分には言うかもしれない。だけど、本人も信じないだろうから」。もっとも、ウィリアムは「レオナルド」と言われて、ダヴィンチだと思い、「いいえ、レオナルド・ディカプリオよ」と言われても「ああ、イタリアの映画監督では彼が一番」などと誤魔化してしまう基本映画音痴なのだけれど。
ウィリアムの言う「シュールな状況」はどんどん現実化していって、アナの方からどんどん近付いてきて逆シンデレラ物語と相成る。言わば、セレブ降臨物語なのだけれど、ともすればセレブの気紛れだの、道楽だのと思われがちな嫌味っぽさがちっとも出ないのがジュリアの凄いところなのかもしれない。有り得ない状況が全く当たり前のようにして進み。違和感を挟む余地がない。
その違和感のなさはやっぱり「食べて、祈って、恋をして」と共通している。実は、リアルなジュリア・ロバーツもそのまんまこんな人なのかもしれない。実際、彼女は若いころ、何度も気紛れ的に有名人と結婚離婚を繰り返しているが、今は3人の子供のお母さんで、落ち着き先は決して有名人とは言い難い映画カメラマン。その意味で、この映画も決して夢物語ではなく、ジュリア的には普通にリアルなのかもしれない。

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Posted by y0780121 at 21:04│Comments(0)TrackBack(2)clip!洋画ナ行 | ★3

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