2010年12月15日

人生万歳!1

whateverworks公式サイト。原題:Whatever Works。ウディ・アレン監督、ラリー・デヴィッド、エヴァン・レイチェル・ウッド、パトリシア・クラークソン、エド・ベグリー・Jr.、コンリース・ヒル、マイケル・マッキーン。映画で「天才物理学者」ボリス(ラリー・デヴィッド)は「クリシェー」(陳腐な決まり文句)だと他人を馬鹿にするが、この「天才物理学者」という言い回し自体がクリシェーだし、ボリスの言っていること自体もおよそ「天才物理学者」にふさわしくない物理学知ったかぶりレベルなのだから痛い。
いくら元量子力学のノーベル賞候補で、今は落ちぶれて女房にも逃げられ、自殺未遂して孤独な安アパート暮らしであっても、こんな安っぽい物理の講義されても笑えない。何億個の精子の一つが卵子に入るという有り得ない偶然から、有り得ない“知的格差”を乗り越えた奇跡的偶然から自分と南部生まれのメロディー(エヴァン・レイチェル・ウッド)が結び合うなどと言われても、ちょっと有り触れ過ぎていて、普通に考えれば、口説き文句を研究している女好きなら思い付きそうな台詞だ。
事ほど左様にボリスの台詞はことごとくどっかで聞いたようなクリシェーばかりで、説教魔、おしゃべり魔、賢者気取りの域を出ていない。もっとズドーンと世界が逆様か裏返しになるような外したことを言ってもらわないと笑えない。
で、だんだん眠気を催して来る。きっとウディ・アレン自身が寄る年並みに勝てず眠くなって来たのだろう。その他、有り得ないカップルが「奇跡的な偶然」か何か知らないけれど、次々と誕生するのだけれど、痛々しさが増すばかり。
ボリスは時々映画館の観客に語りかけて、ドキュメンタリーのレポーター気取りになるのだけれど、観客の中に鼻白んでいる観客がいることに気付かないほど鈍感な「天才物理学者」というのは確かに偏屈ではある。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングにほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

Posted by y0780121 at 21:43│Comments(2)TrackBack(16)clip!洋画ジーゾ | ★1

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/y0780121/50524086
この記事へのトラックバック
               ***STORY***                  2009年    アメリカ      かつてノーベル賞候補にもなった天才物理学者ボリスだが、「人生の無意味さ」について悟り、自殺を図る。命は助かったボリスだが、...
*人生万歳!*【Cartouche】at 2010年12月19日 12:23
   今週の『天装戦隊ゴセイジャー』は、さらばロボゴーグ閣下、最終決戦。ロボゴーグ閣下は最強といううたい文句のなか、なんだかんだと歴代ボスの中でいちばんパっとしませんでしたね。というか膜インの...
『人生万歳!』はある種の達観からくる一席だよ。【かろうじてインターネット】at 2010年12月22日 00:44
ウディ・アレンの新作。 2010-09-15にもアップしているが、久々にNYに帰ってきたウディ・アレン。 しばらく映画の舞台を、イギリスやバルセロナに求めていたが、やっと帰ってきた。 元々、NY子で、撮る映画はほとんどNYマンハッタン(Annie Hall、Manhat...
映画:人生万歳! Whatever Works 強力なアイコンを得て、アレン節「超高速回転」!!【日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜】at 2010年12月23日 11:13
かつてノーベル賞候補にもなったことのある物理学者ボリスは、その頭のよさゆえに“人生の無意味さ”を悟り、今やすっかり落ちぶれた生活を送っている中高年。 ある夜、寒さに凍える家出娘メロディを泊めてやったところ、世間知らずの彼女はボリスを理想の男性だと思い込ん...
人生万歳!【象のロケット】at 2010年12月23日 20:54
 これぞ、ハッピー・エンディング! 京都シネマにて鑑賞。ウディ・アレン監督...
人生万歳!(2009)◎●WHATEVER WORKS【銅版画制作の日々】at 2010年12月27日 14:26
かつて物理学でノーベル賞候補にもなったボリス(ラリー・デヴィッド)は、気難しい偏屈で人間嫌い。 妻と別れ、社会から孤立していたが、ある晩、南部の田舎から家出してきたメロディ(エヴァン・レイチェ...
人生万歳!【心のままに映画の風景】at 2010年12月28日 01:09
『それでも恋するバルセロナ』など語り部ウディ・アレン監督の通算40作品目のラブコメディー。久々に舞台をヨーロッパからニューヨークに戻し、偏屈な天才物理学者とちょっとおバカな田舎娘の奇妙な恋愛模様を描き出す。主演にコメディアンのラリー・デヴィッド、共演に『...
人生万歳!【LOVE Cinemas 調布】at 2010年12月28日 15:32
Whatever Worksウディ・アレンが久しぶりに古巣NYを舞台に描く、恋愛狂想曲。アレンの記念すべき監督40作目となる物語の主人公は、皮肉屋のインテリ老人という自身を投影したような男 ...
人生万歳!【映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子公式HP】at 2010年12月31日 00:08
     『人生万歳!』  (2009) かつて物理学でノーベル賞候補にもなったボリス(ラリー・デヴィッド)は、自殺を図るが失敗。 命は助かったものの、結局妻とも離婚し、大学教授の地位も失ってしまう。 今では古いアパート住まいの彼はある...
人生万歳!【サムソン・マスラーオの映画ずんどこ村】at 2011年01月03日 00:36
ウディ・アレン監督通算40作品目、NYが舞台のヒネクレ恋愛狂奏曲!? って言ったら観にいくよね、しかもガーデンシネマ最後の上映作品。 恵比寿ガーデンシネマの休館が発表されたの ...
人生万歳!【ここにあるもの】at 2011年01月04日 23:10
 恵比寿ガーデンシネマが、来年1月一杯で閉館することになり、その最後の上映作品だということで、気は早いのですが『人生万歳!』を見に行ってきました。 (1)『人生万歳!』は、ウディ・アレンの監督40...
人生万歳!【映画的・絵画的・音楽的】at 2011年01月08日 05:27
『人生万歳!』【映画批評ってどんなモンダイ!】at 2011年01月12日 14:19
米映画界の才人、ウディ・アレン(75)がメガホンを執った自身40作目となり、故郷NYを舞台にしたラブ・コメディ「人生万歳」(原題=何でもあり、2009年、米、91分、W.アレン脚本)。この映画は、ひょんなことから出会った中年学者と、世間知らずな家出娘とのおか
「人生万歳!」(WHATEVER WORKS)【シネマ・ワンダーランド】at 2011年05月15日 02:04
☆☆☆(6点/10点満点中) 2009年アメリカ映画 監督ウッディー・アレン ネタバレあり
映画評「人生万歳!」【プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]】at 2011年09月01日 11:17
2009年 アメリカ 92分 監督:ウディ・アレン 出演:ラリー・デヴィッド エヴァン・レイチェル・ウッド パトリシア・クラークソン ヘンリー・カヴィル エド・ベグリー・Jr 長年住み慣れた故郷のNYを離れ、「マッチポイント」以降、ヨーロッパ各地を舞台に映
人生万歳【RE940の自作DVDラベル】at 2011年09月08日 21:20
『それでも恋するバルセロナ』などの名匠、ウディ・アレン監督の通算40作目となるラブコメディー。久々に舞台をヨーロッパから古巣ニューヨークに移し、くたびれた中年男性と若い娘の奇妙な恋愛模様を映し出す。主役を務めるのは、アメリカを代表するコメディアンのラリー...
mini review 11546「人生万歳!」★★★★★★☆☆☆☆【サーカスな日々】at 2011年11月13日 04:14
この記事へのコメント
ようやくモノが食える様になって来ました。
ご心配おかけしました。

>ドキュメンタリーのレポーター気取りになるのだけれど、観客の中に鼻白んでいる観客がいることに気付かないほど鈍感な「天才物理学者」というのは確かに偏屈ではある。

ごもっともです。ま、いずれにしても今更ね…
Posted by KLY at 2010年12月29日 14:02
アレンってもうコメディ作らない方がいいみたいですね。シリアスな法がボロが出なくて良さそう。
Posted by 佐藤秀 at 2010年12月29日 22:46