2011年03月25日

運命じゃない人(2005)3

unmei公式サイト。英題:A Stranger of Mine。内田けんじ監督、中村靖日、霧島れいか、山中聡、山下規介、板谷由夏、眞島英和、近松仁、杉内貴、北野恒安、法福法彦。「この日、ボクの家のドアは3回開いた・・・」がキャッチコピー。その他に神田(山中聡)が2回、あゆみ(板谷由夏)が1回、計3回トイレに立つ。別に「3」という数字には意味はないのだけれど。
実際に映画の中では2日間にわたり、宮田(中村靖日)のマンションのドアは計7回開いて人が入っている。1度目は神田とあゆみが一緒に開き、2度目は宮田一人、3度目は暴力団の浅井組長(山下規介)、4度目は宮田と真紀(霧島れいか)、5度目はあゆみ一人、6度目は宮田一人、7度目は神田1人。そしてラストの8度目もありそうなのだが、開かれたどうかは定かでない。
映画は宮田、神田、浅井のそれぞれの視点で3パートに分けられている。何度も映像が適度に重複し、次第に全体像が見えて来る仕掛け。
宮田の同僚が買ったばかりの洒落たマンションをデートに使いたいから貸してくれ、と言う。普通、こんなこと頼む訳ないからデート相手にそそのかされたのだろう。相手は24歳の看護師という。後で分かるが8歳も鯖読まれている。宮田や神田には5歳鯖読んでいるから相手見て鯖の読み方まで塩梅しているようだ。
一番鯖読んで全体を動かしているのは浅井。トランク一杯の札束は思い切り鯖読んでいる。実体との落差が大きければ大きいほど人を動かせる。まるでインサイダー取引だ。
ラストで神田が宮田のマンションを訪れるのは「実体」を錯覚したせいだ。彼は高校時代のクラスメート宮田との友情を強調しながらトランクの札束に揺り動かされ、宮田本人には「もっと落ち込め」と言いながら、あゆみには「これ以上落ち込ませるな」と支離滅裂なことも言っている。
その意味で、この映画も内田監督が後に監督する「アフタースクール」と同じ卒業後のアフタースクールだ。探偵や暴力団が絡んでいるのも同じ。“元祖アフタースクール”の方がよりシンプルで無理がない。何でも凝り過ぎると劣化するものだと思う。

内田けんじ監督の他作品
鍵泥棒のメソッド
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Posted by y0780121 at 22:15│Comments(0)TrackBack(2)clip!邦画イーエ | ★3

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