2012年08月06日

プロメテウス3D2

エイリアンはどこから来たのか。
prometheus公式サイト。原題:Prometheus。リドリー・スコット監督、ノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、シャーリーズ・セロン、ガイ・ピアース、イドリス・エルバ、ローガン・マーシャル=グリーン、ケイト・ディッキー、レイフ・スポール、ショーン・ハリス、ベネディクト・ウォン、エミュ・エリオット、パトリック・ウィルソン。タイトルから一応ギリシャ神話をベースにしているようだが、実体は「エイリアンズ・ビギン」のような感じ。何か意想外なものを期待すると裏切られる。
プロメテウス
ゼウスが傲慢になった古い人間を大洪水で滅ぼし、新しい人間と神を区別しようと考えた際、彼はその役割を自分に任せて欲しいと懇願し了承を得た。プロメーテウスは大きな牛を殺して二つに分け、一方は肉と内臓を食べられない皮に隠して胃袋に入れ、もう一方は骨の周りに脂身を巻きつけて美味しそうに見せた。そして彼はゼウスを呼ぶと、どちらかを神々の取り分として選ぶよう求めた。プロメーテウスはゼウスが美味しそうに見える脂身に巻かれた骨を選び、人間の取り分が美味しくて栄養のある肉や内臓になるように計画していた。だが、ゼウスはプロメーテウスの考えを見抜き、不死の神々にふさわしい腐る事のない骨を選んだ。この時から人間は、肉や内臓のように死ねばすぐに腐ってなくなってしまう運命を持つようになった。
何かこの話をなぞっているようで、内臓を食って繁殖するエイリアンは不死を否定するメタファーで、人類を滅ぼそうとするゼウスが大量破壊兵器として作ったらしい。本作で盛んに言われる“エンジニア”とはプロメテウスが盗んだ火からの連想だろう。
エイリアン」が登場した1979年から正直、何も進歩していない。まあ、前日譚なのだからある意味進歩していたら困るわけで、魂のないアンドロイド(マイケル・ファスベンダー)の首ちょん切れたまんまのお喋りも元祖のまんま踏襲している。
お馴染みのウェイランド社の社長(ガイ・ピアース)はなぜか「2001年宇宙の旅」のラストに登場する食事するお爺さんや「ミスター・ノーバディ」の118歳になっている2092年のニモを思わせる。実際、本作自体、2093年時点を中心に描かれていてまるでシンクロしている。
着いた衛星は地球から8億キロ。土星らしき星が見えるが、土星までの距離は13億キロあり、距離で一致するのは木星。木星にも輪があるので、木星ということらしい。そうすると、今度は「2001年」の続編で木星付近にモノリスが見つかる「2010年」につながる予感がする。そもそも、人類の起源を探るというのは「2001年」のモノリスからそうだった。結局、モノリスがエンジニアに変わっただけ。30光年以上の別の恒星系という説もあるが、そのような最低限の理論的説明がなされていないので却下。
過去作品の引用はともかく、ストーリーもVFX見飽きた印象を否めない。あの人間の顔をした石像も火星の人面像や古代メキシコの石像ぽい。巨大なブーメランのようなUFOも墜落したのになぜ離陸可能なのかよく分からない。アンドロイドは脱出用スペースシップがあると言っていたが、実際に飛び立ったのは母船と同じ大きさだった。アンドロイドが間違っている。続編もあるらしいラストだが、アンドロイドの言い分を真似る訳でもないが、正直これ以上掘り起こしてどうするのだろうという気がする。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングにほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

Posted by y0780121 at 00:05│Comments(6)TrackBack(20)clip!洋画パ行 | ★2

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/y0780121/50725628
この記事へのトラックバック
むしろラストのシーンはおまけみたいな感じだ。人類の祖先はどこから来たのかという宣伝通りの壮大な物語が展開される。2年間の宇宙の旅の末にたどり着いた星での探検シーンが、大変に深いお話になっていた。人間の欲望よりも、DNAを残そうとする生物的本能の強さが強烈なメ
プロメテウス【とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver】at 2012年08月06日 11:51
 昨日は、初めて先行上映で映画を観てきました。楽しみにしている作品は早く観たいですからねぇ。では、本日紹介する作品は、楽しみにされている方も多いこちらになります。 【
プロメテウス : エイリアン誕生の秘密が明らかに【こんな映画観たよ!-あらすじと感想-】at 2012年08月06日 16:28
「プロメテウス」の先行上映を鑑賞してきました3D字幕版を。「エイリアン」「ブレードランナー」の巨匠リドリー・スコット監督が、「エイリアン」と同じ世界観を背景に描くSFミ...
劇場鑑賞「プロメテウス」【日々“是”精進!】at 2012年08月18日 17:37
映画「プロメテウス」観に行ってきました。 リドリー・スコット監督が制作を手掛けた、人類の起源をテーマとするSF作品。 今作は3D/2D同時上映で劇場公開されていますが、私が観賞したのは2D版となります。 しかし、今作は本来2012年8月24日から公開のは
映画「プロメテウス」感想【タナウツネット雑記ブログ】at 2012年08月22日 00:13
緊張感に身体が強張る!  
プロメテウス【Akira's VOICE】at 2012年08月24日 21:45
Prometheusクチコミを見る◆プチレビュー◆人類の起源という根源的な謎に挑んだSF超大作「プロメテウス」。壮大で幻想的なビジュアルに圧倒される。 【65点】 2093年、考古学者エ ...
映画レビュー「プロメテウス」【映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評】at 2012年08月24日 22:04
 アメリカ  SF&アクション&サスペンス  監督:リドリー・スコット  出演:ノオミ・ラパス      マイケル・ファスベンダー      ガイ・ピアース      シャ ...
プロメテウス【風情♪の不安多事な冒険 Part.5】at 2012年08月26日 10:55
人類の起源を求めて。
プロメテウス【悠雅的生活】at 2012年08月26日 16:24
Penです。リドリー・スコット監督の最新作、プロメテウスを観てきました。 リドリー・スコット監督といえば、エイリアン、ブレードランナーを始め、数多くの作品を手がけて ...
プロメテウスを観てきました。 -まさかの衝撃的な展開?-【筆Blog】at 2012年08月26日 20:16
★★★★「人間はどこからきたのか?」これは人類が抱える普遍的な大きな問いです。しかし真実は知らないほうが幸せなのかもしれない。調査隊とその惑星にいた最後の巨人は対話することすら出来なかったのは残念な感じもあり、人類が自分たちがどこから来たのかという謎を解
プロメテウス【映画とライトノベルな日常自販機】at 2012年08月27日 22:08
「Prometheus」 2012 USA/UK エリザベス・ショウに「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女/2009」「ミレニアム2 火と戯れる女/2009」「ミレニアム3 眠れる女と狂卓の騎士/2009」のノオミ・パラス。 デヴィッドに「ジェーン・エア/2011」のマイケル・ファスベンダー
「プロメテウス」【ヨーロッパ映画を観よう!】at 2012年09月02日 23:44
 入場料金が\1000の1stday。このシネコンで2番目に大きいスクリーン6には8割位の客入りだ。
映画「プロメテウス」@TOHOシネマズ川崎【新・辛口映画館】at 2012年09月03日 14:06
プロメテウスPrometheus/監督:リドリー・スコット/2012年/アメリカ なぜガイ・ピアースにあの役を…。 今回も予告を完全に回避して見ました。「エイリアン」シリーズは見てはいますが、このために見返したわけでもないのでぼんやりとしか覚えてないですね。 あら
プロメテウス/親殺しと人類の起源【映画感想 * FRAGILE】at 2012年09月04日 11:51
 「エイリアン」のリドリー・スコット監督、「ミレニアム ドラゴンタトゥーの女」のノオミ・ラパス主演。人類誕生の鍵が眠るとされる惑星へと調査に訪れた宇宙船プロメテウス号と、そのクルー達に襲い掛かる惨劇を描くSFホラー。
「プロメテウス」感想(簡易版)【流浪の狂人ブログ 〜旅路より〜】at 2012年09月21日 19:27
【PROMETHEUS】 2012/08/24公開 アメリカ PG12 124分監督:リドリー・スコット出演:ノオミ・ラパス、マイケル・ファスベンダー、シャーリーズ・セロン、イドリス・エルバ、ガイ・ピアース 人類は どこから 来たのか。人類最大の謎、それは《人類の起源》 2089年、世...
プロメテウス 3D字幕版【新・映画鑑賞★日記・・・】at 2012年09月24日 11:56
 エイリアンシリーズの起原となるプロメテウス。予告編を見ただけでもう虜。公開が楽しみで仕方のなかった作品の1つです。
映画:プロメテウス【よしなしごと】at 2012年10月26日 09:01
(☆4つでも良い、SF映画、「エイリアン・シリーズ」なのですが、「人類の起源」との大げさな宣伝がマイナスなので☆1つ削ってます) 『プロメテウス』 「エイリアン・シリーズ ...
『プロメテウス』 2012年65本目 ワーナー・マイカル名取【映画とJ-POPの日々】at 2012年10月28日 21:47
リドリー・スコット監督自身が、自ら「エイリアン」の前日譚を描くという事で少し興奮気味に借りてきました。 世間では酷評だったようなのですが、あれだけいわれていた「人類誕生の謎」は結局明らかにはされず、人類ならぬ「エイリアンの起源」が明かされるわけですが
プロメテウス【いやいやえん】at 2013年01月12日 10:28
人類は どこから 来たのか。 人類最大の謎、それは《人類の起源》 −感想− あはは。 なんやねんバチンバチンって。 最先端医療装置のはずやのに縫うんやなくてホッチキス処置って。 市民病院でもそんな事せぇへんぞ。←どうやらそういう施術の仕方もあるそうです。 そん.
プロメテウス【銀幕大帝α】at 2013年01月17日 00:13
☆☆☆☆− (10段階評価で 8) 1月14日(月・祝) Blu-ray Disc にて鑑賞。
『プロメテウス』('13初鑑賞10・Blu-ray)【みはいる・BのB】at 2013年01月19日 12:28
この記事へのコメント
8億キロはナッチの誤訳です。
プロメテウス号は35光年先の恒星系に旅してます。
あれは木星ではありません。
Posted by とおりすがり at 2012年08月09日 14:54
35光年先の恒星系ってGliese 86のことですか? リドリー・スコット監督自身は39光年離れたZeta Reticuliだと言っているらしいですね。
いずれにせよ、プロメテウス号は2年かかって到達してますけど、光速を越えなければ到達不能。ワープするシーンはなかったし、大体、ワープ航法なら冷凍睡眠も不要な筈だから辻褄が合いません。映画では何とかの何乗キロとか言ってましたけど、大雑把に計算したら大体8億キロでしたよ。もしそうなら、プロメテウス号は秒速11キロ程度の常識的な速度で航行していたことになります。
まあ、製作者側もテキトーみたいだから私は木星の衛星ということで解釈します。
Posted by 佐藤秀 at 2012年08月09日 18:41
ワープ+コールドスリープはハリウッドSFの常識です。
「アバター」やこの映画の元になっている「エイリアンシリーズ」でも光星間航行は段階的ワープとコールドスリープの併用と設定されています。
きちんと設定してるのに、適当に解釈されては制作者も浮かばれませんね。
Posted by とおりすがり at 2012年08月10日 16:38
それはハリウッドSFの常識というよりスペースオペラヲタの常識でしょ。そもそも駄作は浮かばれないもんです。
Posted by 佐藤秀 at 2012年08月10日 21:24
>巨大なブーメランのようなUFOも墜落したのになぜ離陸可能なのかよく分からない。アンドロイドは脱出用スペースシップがあると言っていたが、実際に飛び立ったのは母船と同じ大きさだった。

ほかにも船が存在するとアンドロイドが言っていましたよ。
冒頭の着陸シーンで、同様のピラミッド(?)が複数直線上に並んでいましたので、それぞれ数台のUFOが隠されていたのでしょう。

あと墜落したUFOは、墜落下姿勢からも、後日、映画「Alien」でノストロモ号のクルーが探索するUFOと同一と思われます。
Posted by Pen at 2012年08月26日 20:11
>冒頭の着陸シーンで、同様のピラミッド(?)が複数直線上に並んでいましたので、それぞれ数台のUFOが隠されていたのでしょう。

空から見ると近くに見えますけど、ありゃ結構遠いでしょう。アンドロイドは首だけで動けず、エリザベスも相当消耗していてとても辿り着けないでしょう。オリジナル映画のUFOが別のピラミッドに隠れていたと考えた方が合理的。大体、あのアンドロイド最初から何でも分かり過ぎていてもうウェイランド社は事前調査済みの感じがします。とすると、このミッション何のためなのかよく分からなくなる。
そればかりか、冒頭の滝のシーンも意味不明、共通する星座をエリザベスが「招待状」だと言った根拠も結局良く分かりませんでした。
Posted by 佐藤秀 at 2012年08月26日 20:41