2012年10月26日

アルゴ2

偽映画と言っても期待したほど劇的でない
argo公式サイト。原題:Argo。ベン・アフレック監督・主演。アラン・アーキン、ブライアン・クランストン、ジョン・グッドマン、スクート・マクネイリー、クレア・デュヴァル、クリストファー・デナム、テイト・ドノヴァン、マイケル・パークス、カイル・チャンドラー、シェイラ・ヴァンド、ビクター・ガーバー、ページ・レオン。1979年に発生したイランアメリカ大使館人質事件の1エピソードの実話に基づく。
テヘランのカナダ大使公邸で小間使いの仕事をするサハル(シェイラ・ヴァンド)。彼女はカナダ大使夫人(ページ・レオン)に「6人のお客様、閉じこもったままですね」と言う。すかさずケン・テイラー大使(ビクター・ガーバー)に伝える。「サハルは気付いている」。だからと言って、サハルを解雇するわけにもいかないのだろう。そんなことすれば通報される。かと言ってサハルを拘束するワケにもいかない。本作では焦点を当てられていないが、別の意味で緊張感のあるエピソード。
やがてCIAのトニー・メンデス(ベン・アフレック)が映画プロデューサーを装って公邸にやって来る。その2日後、イランの革命組織のメンバーが公邸を訪ねて来て「お客はいつから来ているのか」とサハルに尋ねる。サハルは「2日前」と言ってメンバーは立ち去る。もし、サハルがメンデスのことだけではなく、6人の客のことを言えば、この救出作戦は水泡に帰していたことになる。
もっとも、たとえ捕まったとしても、他の大使館員たちも最終的にはアルジェリアの仲介で無事帰国しているので殺されてはいなかったろう。本作で処刑場面らしきものも描かれているが、あれはあくまでアメリカをブラフするための模擬処刑だった。そもそも、説明なく映されるクレーンによる絞首刑の死体、親米国のサウジアラビアで行われているものだ。しかも、その元祖はイギリスらしい。その意味で本作自体が偽映画だ。
サハルはなぜ「2日前」としか言わなかったのか。空気を察して黙っていたのか。その後、サハルがイラン国境を越えてイラクに入国するシーンが挿入されている。テイラー大使の何らかの計らいがあったのかどうか。史実では、この作戦が終わると同時にカナダ大使館は閉鎖されている。閉鎖されればサハルは尋問されて最悪捕まっていたかもしれない。とすると、本作の中心になっているアメリカ大使館員6人だけでなく、イラン人の小間使いのその後まで心配したと思われるテイラー大使にもっとスポットライトを当てていいように思えた。
本来、元ネタはCanadian Caperなのだが、本作では偽映画「アルゴ」のロケハンを装った脱出劇に仕立てられている。しかし、偽装ロケハン自体は脱出劇の決定的要素にはなっていない。
バザールでの揉め事も、イラン当局によるロケハンスタッフ盗み撮りも、ドラマを盛り上げる程度にしかなっていない。そもそもハリウッドのメイクアップ・アーティストが絡むのなら、6人全員猿(笑)に変装して去るとか、もっとドラマチックなものを想像するが、なんてことない、全員普通の服装で脱出するのでわざとらしい適当な演出が必要だったのだろう。実は「猿の惑星」に変装していたのはベン・アフレックだけだったりして。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングにほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

Posted by y0780121 at 20:04│Comments(0)TrackBack(39)clip!洋画アマ行~ | ★2

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/y0780121/50736552
この記事へのトラックバック
1979年11月。 イラン革命が激しさを増すテヘランで、過激派グループがアメリカ大使館を占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。 秘かに脱出した6人の職員は、カナダ大使の私邸に逃げ込んだ。 ...
アルゴ【心のままに映画の風景】at 2012年10月26日 22:12
Argo: How the CIA and Hollywood Pulled Off the Most Audacious Rescue in Historyクチコミを見る◆プチレビュー◆ウソの映画製作で人質を助け出す驚きの実話「アルゴ」。監督ベン・アフレックの緩急をつけ ...
映画レビュー「アルゴ」【映画通信シネマッシモ☆映画ライター渡まち子の映画評】at 2012年10月26日 23:10
人質奪還。絶体絶命。真剣勝負の作り話。
アルゴ【悠雅的生活】at 2012年10月27日 00:25
 客席はほぼ満席。試写会場入場前にカメラチェック&身体検査、上映中には1階席と2階席両端に警備員が観客を監視する厳重な試写会となった。      映画の話  1979年11月4日、テヘラン。イラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占
映画「アルゴ」@よみうりホール【新・辛口映画館】at 2012年10月27日 00:54
アメリカでも公開されたばかり(8/31)のこの映画が日本でもさっそく。 1979年革命真っ最中のイラン。アメリカ大使館が乗っ取られ、52人のアメリカ人外交官が人質に。 その直前に脱出した6人のアメリカ人外交官を救出する秘密作戦。 その方法が奇抜! 「アルゴ」とい...
映画:アルゴ Argo 長く極秘にされていたイランからの「奇抜」な救出大作戦。重さ軽さの対比が売り!【日々 是 変化ナリ 〜 DAYS OF STRUGGLE 〜】at 2012年10月27日 03:19
「アルゴ」を鑑賞してきました1979年にイランで起きたアメリカ大使館人質事件で、実際にCIAが行った架空のSF映画の製作を口実に使った驚愕の救出作戦を緊張感溢れる筆致でスリ...
劇場鑑賞「アルゴ」【日々“是”精進!】at 2012年10月27日 05:42
☆女の子ってのは面白い。 「ポイントを溜めたタダ券が二人分あるから、一緒に行くぞ!」と私が言うと、「そりゃいいね、やったあ!」と叫ぶのだが、  そもそも、私は、女の子と映画を見に行くときは、必ず相手の分も払うので、いつでも、あなた、「やったあ!」じゃね...
[映画『アルゴ』を観た(短信)]【『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッドナイト・蘭】at 2012年10月27日 06:22
地味だけど面白い。  
アルゴ【Akira's VOICE】at 2012年10月27日 09:53
評価:★★★★【4点】(F) 前代未聞の救出劇は映画ファンにはたまらない?(笑)
アルゴ【映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜】at 2012年10月27日 21:06
【ARGO】 2012/10/26公開 アメリカ 120分監督:ベン・アフレック出演:ベン・アフレック、ブライアン・クランストン、アラン・アーキン、ジョン・グッドマン、スクート・マクネイリー、クレア・デュヴァル、クリス・デナム、テイト・ドノヴァン、タイタス・ウェリヴァー...
アルゴ【新・映画鑑賞★日記・・・】at 2012年10月27日 23:36
映画「アルゴ」観に行ってきました。1979年に勃発したイランのアメリカ大使館人質事件で実際にあった話を題材とした、映画「ザ・タウン」のベン・アフレックが監督&制作&主演...
映画「アルゴ」感想【タナウツネット雑記ブログ】at 2012年10月28日 03:06
CIAが18年間隠し続けたイランからの外交官救出作戦と言う事実を下にした映画です。 1979年11月4日に発生したイランアメリカ大使館人質事件の裏に、こんな物語が隠れているとはねぇ。カバーとして使った身分が、映画撮影スタッフと言う事で、荒唐無稽で、コミカルな印象を...
アルゴ / ARGO【勝手に映画評】at 2012年10月28日 16:50
ランキングクリックしてね ←please click イランで起きたアメリカ大使館人質事件を社会派ドラマとして、映画化 「ゴーン・ベイビー・ゴーン」「ザ・タウン」に続き 3作目となるベン・アフレック監督作は、 緊迫感たっぷりで最初から最後まで釘付...
アルゴ / argo【我想一個人映画美的女人blog】at 2012年10月29日 11:00
1979年11月4日。 イラン革命が激しさを増すテヘランで、革命防衛隊がアメリカ大使館を占拠し52人が人質になってしまう。 一方、6人の大使館員がカナダ大使の私邸へ逃げ込み、身を隠していた。 イラン側に逃亡の事実がバレたら6人は処刑されてしまう。 CIAの救出作戦のエ
アルゴ【象のロケット】at 2012年10月29日 19:04
映画『アルゴ』は、思った以上に上出来のサスペンス。俳優兼監督として、ベン・アフレ
「アルゴ」:上出来サスペンス【大江戸時夫の東京温度】at 2012年10月29日 23:55
この《実話》は、フィクションよりも大胆 製作年度 2012年 原題 ARGO 上映時間 120分 脚本 クリス・テリオ 監督 ベン・アフレック 出演 ベン・アフレック/ブライアン・クランストン/アラン・アーキン/ジョン・グッドマン/ヴィクター・ガーバー/テイト・ドノヴァン/クレア...
アルゴ【to Heart】at 2012年10月31日 12:42
wsws.org ダン・ブレナン 2012年10月24日 監督 ベン・アフレック、脚本 クリス・テリオ ベン・アフレックが主演、監督の政治スリラー映画アルゴは、批評家の称賛を得、興行成績が二週間連続、第二位だ。映画は、1979-1980年のイラン人質事件の際のほとんど知られていないエ
ベン・アフレックの『アルゴ』: アメリカ外交政策の受容【マスコミに載らない海外記事】at 2012年10月31日 15:06
 ARGO  "Argo fuck yourself! "  1979年。革命下のイランで、アメリカ大使館が占拠された。多くの館員たち が人質となる中、6人の男女が秘かに脱出、カナダ大使私邸に匿われる。見 ...
人質救出大作戦〜『アルゴ』【真紅のthinkingdays】at 2012年10月31日 20:57
宗教も慣習も全く違う異国の地、イランでの恐怖は淡々と冷徹に描かれる。 人質たちが自分たちだけが殺されるだけでなく、他の大勢の同僚の命も危険にさらす可能性のある作戦への参加への恐怖と緊張感は見ている方にも気が狂いそうになるほどの高まりを与える。 脱出作
アルゴ ★★★★☆【センタのダイアリー】at 2012年10月31日 22:48
役者の顔で観ない映画を決めてしまいがちなそーれです。 ベン・アフレックのむさ苦しい顔が嫌で観ないでおこうかと思っていた『アルゴ』を観てきました。 ★★★★★ 食わず嫌いせず観てきて良かった。 鬚と前髪で顔の大半が隠れてるベン・アフレックが別人のように見えたの
アルゴ【そーれりぽーと】at 2012年11月01日 00:56
パスしようかとも思ったんだけど、予告編を観ているうちに、面白そうな気がして・・・ 「オフィシャルサイト」 【ストーリー】 1979年11月4日、イラン革命が激しさを増すテヘランで、過激派がアメリカ大使館を占拠し、52人の人質を取った。 しかし、この混沌の中6人のア...
アルゴ/ARGO【いい加減社長の映画日記】at 2012年11月04日 18:12
アルゴArgo/監督:ベン・アフレック/2012年/アメリカ 例えそれが偽物だったとしても。 どれだけつまらない映画でも、それを作るためにさまざまな人が関与し、裏では大変なことがたっぷりあって、というようなことを考えだすと、つまんなくてもクソとはなかなか言いに
アルゴ/クソ映画に、命をかけて。【映画感想 * FRAGILE】at 2012年11月05日 12:06
 『アルゴ』を渋谷のヒューマントラストシネマで見ました。 (1)本作は、イランのホメイニ革命の際に起きたアメリカ大使館員救出作戦(1979年)を描いたものです。  ホメイニ革命の際に、アメリカ大使館がイラン側に占拠され、館員が人質になったところ(イラン側は、...
アルゴ【映画的・絵画的・音楽的】at 2012年11月05日 20:11
ベン・アフレック監督&主演の実話を基にしたサスペンスです。 面白そうな作品だなあと公開前から楽しみにしていました。 激動のイランを舞台にした物語は期待通りの手に汗握るような展開でした〜
アルゴ【とりあえず、コメントです】at 2012年11月11日 10:35
「Argo」 2012 USA 架空の映画を演出して人質奪還するアイデアは素晴らしい!としか言いようがない。そしてそれを本物の映画にしてしまった。エンディングで実際の人物が紹介される。皆とても似ているのだ。監督ベン・アフレックのこだわりが感じられナイスだった。 何度
「アルゴ」【ヨーロッパ映画を観よう!】at 2012年11月12日 19:53
29日のことですが、映画「アルゴ」を鑑賞しました。 イランで実際に起こったアメリカ大使館人質事件の救出作戦を描く サスペンス ドラマ いや〜 面白かった! 映画製作を装って スタッフとして脱出させるという! 驚きの作戦 事実は小説よりも奇なりとは まさにこのこと...
映画的救出作戦!【笑う社会人の生活】at 2012年12月03日 18:37
 ベン・アフレック監督作品。昨年のザ・タウンがイマイチだったのでスルーしようか迷っていたのですが、ザ・タウンと違ってアクション映画ではなくノンフィクションを映画化。しかも映画が題材(?)となっていると聞いてはスルーするわけにもいかず、そんなわけでア
映画:アルゴ【よしなしごと】at 2013年02月13日 19:19
 昨夜の侍ジャパン、薄氷の勝利といってよかったですね。日本中の野球ファンが、ハラハラドキドキしましたよ。ちなみに、本日紹介する作品も、ハラハラドキドキのこちらになりま
アルゴ : これが実話ベースって…。【こんな映画観たよ!-あらすじと感想-】at 2013年03月03日 15:31
【=42 -6-】 昨日は関東に来て初めての試写会鑑賞、有楽町の読売ホールにて。 荷物のチェックはありーの、金属探知機によるボディチェックありーの、と、もの凄く厳戒態勢、東京の人ってそんなに悪い人いっぱいなの?ww  1979年11月4日、革命に沸くイランで米国大使館...
アルゴ 前宣伝の印象としてはコメディかと思っていたが・・・【労組書記長(←元)社労士 ビール片手にうろうろと〜】at 2013年03月05日 16:30
□作品オフィシャルサイト 「アルゴ」□監督 ベン・アフレック □脚本 クリス・テリオ □キャスト ベン・アフレック、ブライアン・クランストン、アラン・アーキン、ジョン・グッドマン、       ヴィクター・ガーバー、テイト・ドノヴァン、クレア・デュヴァ
『アルゴ』【京の昼寝〜♪】at 2013年03月07日 12:26
大使公邸に匿われたアメリカ人を架空の映画製作のロケハンで、堂々とテヘラン空港から民間の飛行機で脱出させる。実際に自分もいっしょにイランを脱出できるかと入り込んでしまった。シュレッダーで裁断した紙を子供がつなぎ合わせて、隠れていたメンバーの顔が判明してから
アルゴ【とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ver】at 2013年03月12日 14:14
ARGO 2012年 アメリカ 120分 サスペンス 劇場公開(2012/10/26) 監督:ベン・アフレック『ザ・タウン』 製作: ベン・アフレック ジョージ・クルーニー 出演: ベン・アフレック『ザ・タウン』・・・トニー・メンデス ブライアン・クランストン『ジョン・カー...
アルゴ【銀幕大帝α】at 2013年03月16日 01:25
2013年アカデミー賞[E:sign01]作品賞受賞作[E:sign01] CI
「アルゴ」 アカデミー受賞の実話【ジョニー・タピア Cinemas 〜たぴあの映画レビューと子育て】at 2013年03月18日 00:07
【あらすじ】 1979年11月4日、テヘラン。イラン革命が激しさを募らせ、その果てにアメリカ大使館を過激派グループが占拠し、52人もの人質を取るという事件が起きる。パニックの中、アメリカ人6名が大使館から逃げ出してカナダ大使の自宅に潜伏。救出作戦のエキスパートと...
アルゴ【タケヤと愉快な仲間達】at 2013年03月25日 20:19
ベン・アフレックが、監督のほか製作・主演も務め、イランで実際に起こったアメリカ大使館人質事件の救出作戦を描く。1979年11月4日、イラン革命が激化するテヘランで過激派がアメリ ...
No.346 アルゴ【気ままな映画生活】at 2013年04月21日 22:20
実話を基にした、CIAによる奇想天外な救出作戦を描く社会派サスペンス。 イラン革命で占拠されたテヘランの米国大使館。6人の米国人がひそかに脱出し、カナダ大使私邸に身を隠す。絶望的な6人の米国人は合衆国政府の救出だけが頼りだが、CIAの救出の専門家であるトニ
アルゴ【いやいやえん】at 2013年05月01日 09:57
「事実は小説よりも奇なりッ!」 「なに叫んでるのよ」 「だか
アルゴ【LIFE ‘O’ THE PARTY】at 2013年09月15日 13:13
☆☆☆☆(8点/10点満点中) 2012年アメリカ映画 監督ベン・アフレック ネタバレあり
映画評「アルゴ」【プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]】at 2013年09月29日 10:15
「世界名作映画」サスペンス篇ベスト10は下記の通り。一口にサスペンスといっても、多岐にわたる。ミステリ系や、SF系、ポリティカル系、社会派系など。もともと、サスペンスの語源は、ズボンのサスペンダーでも分かるように、人の心を宙吊りにすることだという。つ
「世界名作映画」ベスト10 サスペンス篇【シネマ・ワンダーランド】at 2014年09月06日 15:26