2013年02月09日

脳男〜vs.爆弾娘3

謎のゴジラ顔と炎のスケルトン
nouotoko0公式サイト。首藤瓜於原作、瀧本智行監督。生田斗真、松雪泰子、江口洋介、二階堂ふみ、太田莉菜、大和田健介、染谷将太、光石研、甲本雅裕、小澤征悦、石橋蓮司、夏八木勲。オープニングのバス爆発シーン(写真)、よく見ると立ちあがる黒煙がゴジラか何かの怪物の顔に見えなくもない。さらにその右側に広がった炎がスケルトンのような顔立ちになっている。脳男(生田斗真)に対して“爆弾娘”(二階堂ふみ)が出て来るので、まさか仕掛け爆弾なのか、たまたまなのかよく分からないけれど。
本作全体に「ミレニアム」シリーズから借用したような雰囲気を覚える。脳男が映像記憶の持ち主であることは「ミレニアム1」で、無痛症という設定は「ミレニアム2」にも使われていた。また無痛症が「痛みを感じない=最強」という迷信まで引き継がれているみたい。そもそも緑川の謎めいたイメージもノオミ・ラパスやルーニー・マーラが演じたリスベットの借用ぽく見えてしまう。脳男の出生の秘密の地が富山県の立山山麓の資産家というのも、スウェーデンの資産家とよく合ってしまう。原作は12年前でも、原作が映像化される段階でそれ以降の映像が借用されるというのはあり得ることだろう。
それにしても、脳男のトレーニングに「みなさん、さようなら」の渡会悟(濱田岳)が行う大山倍達流腕立て伏せが出て来るのには思わず笑ってしまう。実際、脳男の実力は渡会悟と大して変りないのじゃないかと。脳男どんだけ、と思ったら、別に大してスーパーな存在でもないのだ。映像記憶だって実際の戦闘にはそれほど役に立っていない。また生田斗真いい男過ぎて無表情でも不気味さが全然浸み出て来ない。
nouotokoそれはもう一人のスーパーな女、緑川(二階堂ふみ)も同じ。一心不乱に爆弾を製造する末期癌、モルヒネ常用女らしい。言わば激痛を紛らわすために爆弾を作って殺傷しているようなもの。
そんな緑川は元々脳内モルヒネで無痛男の脳男に憧れるのか、恨むのか、とにかく正反対なので許せない、許せないから殺す、死ねよ、だ。ただ、二階堂なら何でも演じてくれるというある種の監督側の甘えみたいなものを感じてしまう。どぎつい割に底の浅いキャラで終わっている。
無痛症からも推察されるように脳男の凄さは自己防衛の棚上げ。殺人マシーンなので目標が決まれば、自分の命より目標完遂が優先される。感情が欠落している、心を持たないというよりも「自己」がないから目標と自己を秤にかけるという極めて人間的な行為はしない、というかできないのだ。岩登りの時も、「自分だけ助かれ」と言われても「自分」のない身には意味不明だからコマンドが通じませんでした、というだけだろう。
緑川との決戦、本来なら緑川の勝ちなのだけれど、所謂「愛の力」で形勢逆転、めでたし、めでたしというのはちょっと安易ではないかと。染谷将太の正体を見破るのも歯型だけで全てお見通しというのも、あまりスーパーな感じしない。
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