2013年03月09日

キャビン〜貞子と国防総省の接点?4

リング+バイオハザード
cabin1公式サイト。原題:The Cabin in the Woods。ドリュー・ゴダード 監督、クリステン・コノリー、クリス・ヘムズワース、アンナ・ハッチソン、フラン・クランツ、ジェシー・ウィリアムズ、リチャード・ジェンキンス、シガニー・ウィーバー、ブラッドリー・ウィットフォード、ブライアン・ホワイト、エイミー・アッカー。タイトルとホラー、メディアで連想するのはわが日本の貞子シリーズの“呪いのビデオ”から始まるメディア・ホラー「リング」だろう。伊豆の貸別荘キャビンB-4号棟下の古井戸に叩き落された貞子とイメージが重なる。
実際に本作でもいきなりJホラーのようなリアル映像が京都から流されている。かなり貞子を意識している雰囲気。
もう一つは五角形がキーワードなこと。大学生の友達男女5人がバケーションで山奥のキャビンに向かうのだけれど、トンネルを抜けると空間にハチの巣状の電磁バリアのようなものに防御されていて鳥は中に入れない。既にこの時点で観客は電磁バリアで封鎖され「星も見えない」世界にいることを知ってしまう。つまるところ、このキャビンは通常の空間ではなく、騙し絵の世界のような空間らしい。
cabin25人が戦後間もなく建てられたと思われる古いキャビン(小屋)に入ると、マジックミラーが出て来る。鏡はメディアの原初形態。マジックミラーとなると、カメラやテレビの原初形態。つまりこの小屋の建築主は古くからメディアに関心を持っていたと思われる。5人の中でオタク系のマーティ(フラン・クランツ)が小屋に回線と小さな盗撮カメラを見つけ、これはリアリティ番組の一種だと気付く。言わば大仕掛けのハメ撮り、ドッキリだ。やがて発見することになる墓場から出て来るゾンビも皆電気仕掛け。
地下室に通じる床の扉が唐突に電動式に?開かれ、貞子シリーズの井戸のような地下室へ。さらに地下にエレベータで降りると、オープニングでいきなりネタバレのオペレーション・ルームに辿り着くのだけれど、ここは謎の組織が仕切っているらしい。主任技師のゲイリー(リチャード・ジェンキンス)も至って呑気そう。最初に出て来るのは何と電気仕掛けの自動販売機というのはウィットだろうか。そのゲイリーも上司を気にしている様子。スタッフは気晴らしに5人が想定通りに行動するか賭けをしている。
ここで、このオペレーション・ルームそのものが映画撮影所のメタファーぽくなる。辿り着いたダナ(クリステン・コノリー)とマーティは最初のうちは何も知らない観客だったのが、キャビンに着いてから俳優にさせられてしまう。さらに俳優が製作者たちを発見するという仕掛け。最終的に観客も俳優も製作スタッフも同じ立場になってしまい「世界は崩壊」する。まあ、映画的世界の崩壊なのだけれど。
cabin3やがてオペレーションルームが破壊され、蓄えられていた映画のコンテンツ?のようなゾンビや怪獣が反乱を起こし、特殊部隊(これもコンテンツぽい)たちも壊滅する。これも貞子のメディア・ホラーのハリウッド的解釈だろう。「インランド・エンパイア」の映画内映画趣向をさらに大仕掛けにして。
さらに貞子の絡みで結びつければ、ハチの巣状の電磁ネット、リングウィルスのモデルになったとされる天然痘ウィルス
作中に登場するリングウィルスはその形状こそ天然痘ウイルスと異なるものの、天然痘ウイルスに貞子の遺伝情報が念写されたものであると設定されている。
の顕微鏡写真を連想させる。本作でも、この儀式が世界の維持のためとされているが、「リング」のスピンオフ「らせん」でも人類破滅が暗示されていた。
じゃあ、映画監督出て来い、と思っていると、出てきたらシガニー・ウィーバーだった。そこは五角形の吹き抜けのようなところ。ここで5人が殺され血の生贄の儀式が完成する筈だったのだが。
想像すれば、監督はどこから来たのかと言えば、五角形→ペンタゴン=アメリカ国防総省ということにならないか。こんな大掛かりな仕掛けできる“謎の組織”は国防総省ぐらいだろう。とすると、本来の目的はバイオ兵器だったのかと想像され、「バイオハザード」の前日譚ぽく見えて来る。バイオハザードの秘密地下基地とよく似ているではないか。
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Posted by y0780121 at 17:50│Comments(0)TrackBack(14)clip!洋画キ | ★4

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