2013年08月11日

少年H2

shonenH公式サイト。妹尾河童原作、降旗康男監督、水谷豊、伊藤蘭、吉岡竜輝、花田優里音、小栗旬、早乙女太一、原田泰造、佐々木蔵之介、國村隼、岸部一徳、濱田岳。戦時中の銃後の庶民の生活を幕の内弁当風にまとめた小説の映画化。神戸市の長屋(幕の内弁当)で色々なことが起きる。そもそも原作に対して少年Hは戦後の後講釈で造型されたという批判本もあるくらいなのだけれど、こういう話ってきりがない。
母(伊藤蘭)はキリスト教徒で、私淑するアメリカ人女性ミセスステープルスは太平洋戦争直前に神戸を去る設定で、いかにも日米関係が険悪になったからと臭わせるのだけれど、実際にはHが2歳頃に日本を離れているらしい。ところで、このミセスステープルスを演じた人、どこかで見覚えのある顔。確かずいぶん前にNHK教育テレビの英会話の講師していた人なのかな。
神戸には色々とエピソードがあり、杉原千畝がビザを発給したユダヤ人は一時神戸に滞在したらしい。それにしても下着ならともかくシベリア鉄道で移動して来たくらいでオーバーコートがあんなに臭くなるものなのか。父(水谷豊)が警察に取り調べを受けた際、てっきり指でも切られたのかと思ったが、そうでもなかった。何か嘘っぽさが臭う。そもそも外国人居留地には同盟国のドイツ人もいたのに、外国人相手の仕立屋だからと言ってあんな酷いことされるとは思えない。
さらにスパイ(小栗旬)がレコードを聞いているオペラ歌手の藤原義江は原作者の妹尾が戦後師事した人。別にスパイのおかげで触発されたわけでもあるまいに。本当にスパイならガキを簡単に部屋に入れないだろうと思う。
そのほかはいかにもありそうだな、というか既視感のあるエピソードばかり。淡々と予定通り進み過ぎている。日本人の描く戦時中のエピソードは妙に不自然にバイアスがかかった力みが入るみたい。
ラストの「フェニックス」の画家(濱田岳)はどう見ても手塚治虫。確かに手塚は終戦直後、阪神方面で生活していたのだけれど、ちょっとnamedropping気味。
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Posted by y0780121 at 20:32│Comments(0)TrackBack(19)clip!邦画シ | ★2

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