2014年03月27日

ワン チャンス〜大声は父のパンチ力の変形?2

onechance公式サイト。イギリス映画。原題:One Chance。デヴィッド・フランケル監督、ジェームズ・コーデン、アレクサンドラ・ローチ、ジュリー・ウォルターズ、コルム・ミーニー、ジェミマ・ルーパー、マッケンジー・クルック、バレリア・ビレロ、 (歌唱吹替)ポール・ポッツ。日本ではスーザン・ボイルのブレークで有名になったイギリスのオーディション番組「ブリテンズ・ゴット・タレント」第一回目の2007年大会で優勝したテノール歌手ポール・ポッツ(ジェームズ・コーデン)の自伝的作品。
実のところ、実話でも少し改編されているらしく、ポッツはあの番組に出る8年前にも音楽クイズ番組に出演、獲得した賞金でイタリアに私費留学している。本作ではルチアーノ・パヴァロッティで歌わされ、ド緊張でヨレヨレになってパヴァロッティに「聴衆の心を盗むくらいの度胸がないと歌手にはなれない。君には無理だ」と宣告されたのは作り話のようだ。そもそも、妻ジュルズ(アレクサンドラ・ローチ)と知り合ったのもイタリア留学前だ。
ことほど左様にポッツは気弱で自信がなく、若い時からいじめられていた。元ラガーマンの父親ローランド(コルム・ミーニー)はもう息子には期待しないといった風情ですっかり諦めている。壊れたテープレコーダーみたいに今やラグビーの有名選手の「鎖骨を折ってやった」と自慢するのが唯一の慰めみたいな武骨な男も既に哀愁が帯びている。それにしても不肖の息子は・・・。
しかし、ポッツの大声は多分、父親からの遺伝だろう。デブだからいじめられたが、スポーツしていればそれなりにいい線行っていたように思える。後で元いじめっ子を一発でのしてしまう父親のパンチ力が大声に変わり、喧嘩早さが内面化しただけな感じがしないでもない(笑)。テナーになるための基礎体力は父親譲りなのだ。
妻役のアレクサンドラ・ローチはいかにも気弱い青年に母性本能を感じそうな女性なのがいい。自転車事故も実話に基づくのだけれど、本当に歌うのに夢中になって事故ったのかは定かでない。そもそも「LIFE!」じゃないが、ポッツも歌い始めると“zone out”しまくりな人らしい。そもそも歌うということは“zone out”するということではないだろうか。
「ブリテンズ・ゴット・タレント」のシーンは、スーザン・ボイルの時に見た審査員と同じメンツで既視感アリアリ。5年前(2009年)の再現を見せられているかのようだ。
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Posted by y0780121 at 20:59│Comments(0)TrackBack(3)clip!映画ワ行 | ★2

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