2014年06月15日

春を背負って3

haruwoseotte公式サイト。笹本稜平原作、木村大作監督。松山ケンイチ、蒼井優、檀ふみ、小林薫、豊川悦司、新井浩文、吉田栄作、安藤サクラ、池松壮亮、仲村トオル、市毛良枝、井川比佐志、石橋蓮司。同監督の「劔岳 点の記」のお向かいさん、立山の山小屋が舞台。「みんなが見ている(写真)のは菫小屋の名前の本当の由来らしきタカネスミレだけれど、見た目、その変種クモマスミレだろうか。
菫小屋のモデルは大汝休憩所。本作では父の勇夫(小林薫)が事故死して妻菫(檀ふみ)が「雷鳥荘さんにお願いしようか」と言うが実際、実在する雷鳥荘の直営だ。本作と違って営業は7月上旬〜9月下旬まで。
短髪バージョンの蒼井優、大変良いのだけれど、本作に限れば「L♡DK」で男性一人を背負って貝殻坂を歩荷し切った強力伝の剛力彩芽の方がむしろ適役だったのかも。山小屋の部屋みたいな「ジェリコの壁」で生活し、男性の靴下の悪臭に耐え、寝袋のような布団の簀巻きにも耐えたのだから。この2人、短髪になるとそうは見分けがつかない。
亨(松山ケンイチ)と悟郎(豊川悦司)が一番急峻な道を歩荷するシーンは一ノ越山荘から雄山に向かう登山道らしい。標高差300メートル。地図で見ると等高線がことのほか狭い。ちなみに悟郎(ごろう)という名前、黒部五郎岳とか野口五郎岳と同様、岩がゴロゴロした場所を指すゴーロという山岳用語から採ったのだろうか。
haruwoseotte2悟郎さん、歩荷中に煙草吸うの良くない。せめて小屋に着いてから吸わないと体に余計な負荷が掛かり過ぎる。と思っていたら案の定、脳卒中。だから言わんこっちゃない。そもそも煙草と人間の共通点は煙になってから価値が分かるって御託。自分がバブル期に建設業でウハウハ儲けてバブルはじけて放浪者になって煙のような人生になっただけだろう。
亨にしても東京の大手投資会社が嫌になり、父の山小屋経営を引き継ぐというのだけれど、これは製作する側の文科系的体質じゃないだろうか。数学嫌いがそのまんま金融会社嫌いになって、こんなところで悪役職業扱いされているような気がする。大体、山小屋から黙ってこっそり抜け出して低気圧で立ち往生し、滑落する学生(池松壮亮)も投資会社内定って、よっぽど投資会社憎しなんだろう。登山を人生に喩えるのは有り触れているけれど、投資会社だってチャートで山や谷を見て相場から滑落しないように必死になっている。基本、人生何をするにも同じようなことがある。
そもそも山行きには世捨て人的な趣味がどうしてもある。綺麗な空気の山に魂が浄化されるというより、浮世の塵が払われる。彼らもどこかそれを自覚して「菫小屋は駆け込み寺」とかなんとかという台詞もあった。それでいいんじゃないかと。登山家で知られる市毛良枝が「神様のカルテ2」に続き出演。
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Posted by y0780121 at 21:20│Comments(0)TrackBack(14)clip!邦画ハ | ★3

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