2014年11月28日

フューリー〜プライベート・ノーマン3

fury公式サイト。原題:Fury。デヴィッド・エアー監督。ブラッド・ピット、シャイア・ラブーフ、ローガン・ラーマン、マイケル・ペーニャ、ジョン・バーンサル、アリシア・フォン・リットベルク。「プライベート・ライアン」のノルマンディー上陸作戦から10ヶ月後の1945年4月、ベルリンに進軍する戦車部隊を描くが、テイスト的に「プライベート」を踏襲している印象。
「プライベート」のトム・ハンクスに相当するのがドン(ブラッド・ピット)、ライアン(マット・デイモン)に相当するのが、ノーマン・エリソン(ローガン・ラーマン)だろうか。「ノーマン」という名も「ノルマンディー」をリスペクトしている風。無惨な死体がぞろぞろ出て来て吐いてしまうところも共通する。
タイピストで銃を撃った経験すらない代用の新兵のノーマンは敵を発見しても銃撃できず味方に犠牲者を出してしまう。ベテラン揃いの仲間からは役立たずの疫病神扱いだがドンはノーマンの何から何まで世話することに。協力しない市民をさらし首にしたSS将校を衆人環視の中でノーマンに撃たせる。ドンには背中一面に火傷の跡があり、恐らく過去にSSに酷い目に遭ったことを匂わせる。原題のFuryのそもそもの意味はギリシャ神話やローマ神話の復讐の女神で、ドンにはSSに対する復讐心をたぎらせているのがうかがえる。
fury2銃の初撃ちばかりか、あっちの銃までも初撃ちさせる。家に隠れていた若く優しい女性エマ(アリシア・フォン・リットベルク)を見つけ出し、戦場なのに童貞、処女同士を結ばせる。そのココロは「いつ死ぬか分からないからやれるうちにやっておけ」という親心というか何というか。案の定、その部屋は砲撃されて2人は最初で最後のことをしてしまったことになる。
一気に人生の大事を二つ済ませたノーマンはその後、一皮どころか二皮剥けて成長。元々タイピストとして腕があるのだから銃撃だって筋がいい。かくかくたる成果を収める。「フューリー」と名付けられたドンらのM4シャーマン戦車とナチスドイツのティーゲルI戦車の対決はノーマンらの銃撃で撃破。
もっとも、この戦車対決は表向きのメーンイベント。やがて最終の運命が。ドンは最後まで若いノーマンを生き抜かせようとする。もうすぐ戦争は終わるのだから。ライアン家の4人兄弟の唯一の生存者を生かせようとした「プライベート」と共通するものだ。
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