2015年06月30日

きみはいい子〜桜の花びらが飛ぶ範囲に4

iiko公式サイト。中脇初枝原作、呉美保監督。高良健吾、尾野真千子、池脇千鶴、高橋和也、喜多道枝、黒川芽以、内田慈、松嶋亮太、加部亜門、富田靖子。「オカンの嫁入り」、「そこのみにて光輝く」の呉監督のヒューマンドラマ。一応の主演は新米小学校教師岡野匡役の高良健吾なのだけれど、ある街の群像劇。一見バラバラの登場人物を結び付けているのは陽子役の池脇千鶴か。写真の女の子も陽子の娘ではないし。
陽子は公園のママ友の雅美(尾野真千子)と仲良くなるのだけれど、何か折を見ては雅美にジャブを放っている感じ。雅美のいる前で雅美の娘に「うちには玩具いっぱいあるよ」とか「私の子供にならない?」とか、観ているこっちがハラハラするようなことを言い放つ。ひょっとして、娘への体罰を察知して娘を取り上げて雅美と決定的衝突するのかと思いきや・・・。偶然か、「オカン」の名前も陽子(大竹しのぶ)だ。原作では名前が付けられてないらしいので、監督のオリジナルのネーミングか。
陽子は一見、シングルマザーのように見えるが実は旦那は教師の拓也(高橋和也)。拓也は陽子と同じように学級崩壊寸前に追い込まれた匡を見守っていて、実は2人の主演組は陽子夫婦に見守られているのだ。しかも、この夫婦、2人とも一見テキトーそうに見えるのがミソ。
一見と言えば、万引きに厳しく、一見非情に見えるスーパー店員櫻井和美(富田靖子)も自閉症児を抱えていて、“万引き犯”の認知症気味のあきこ(喜多道枝)と心を通わせることに。この自閉症児と認知症おばさん、コミュニケーション障害の象徴だが、実はあきこと自閉症児は一番コミュニケーションを通わせており、皮肉にも周囲の人間がコミュ障ぽい。
さらに一見匡を頼りなさげに見ている家族に匡は呆気ないほどのヒントを与えられる。結局、前々からハグをしていたのは陽子夫婦。陽子は雅美をハグし、拓也は自閉症児をハグしていた。拓也は最後の難関を突破するためにドアを叩く・・・。
その児童は「ハグ」の宿題を出来ずに学校を欠席していた。一体どうなるのだろう。現実問題としてかなりヤバい感じがするのだが。世の中には必ず通用しない相手がいるものだし。
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Posted by y0780121 at 20:45│Comments(0)TrackBack(9)clip!邦画キ | ★4

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