2016年01月19日

人生の約束〜色々な曳き2

hikiyama公式サイト。石橋冠監督。竹野内豊、江口洋介、優香、高橋ひかる、西田敏行、柄本明、松坂桃李、ビートたけし、小池栄子、美保純、市川実日子、室井滋、立川志の輔。富山県射水市の新湊曳山祭をテーマにした所謂ご当地映画。「曳く」は「引く」のほか「繋ぐ」「継ぐ」という意味合いがある。
曳山は先祖とのつながり、引いては神羅万象とのつながりを体で感じる祭りだそうな。
さりながら一番の「曳き」は実は昨年開業した北陸新幹線だろう。ほとんど北陸新幹線開業記念映画なのかも。IT企業創業者CEO中原祐馬(竹野内豊)がかつての友人の安否を気にして東京から駆け付ける時も北陸新幹線。ホ○エ○ン風にプライベートジェットではないところがミソ。にしても、絵に描いたようなというか判で押したような東京の成功者人物像なこと。その展開の仕方も現実の事件を継ぎはぎしたつまみ食いぽい。祐馬と友達が後姿で気炎を上げている引き裂かれた写真だって、ホ○エ○ンが忘年会で「時価総額世界一になるぞ」と雄叫びを上げた時と重なっているような。
ちなみに新湊曳山祭は富山刑務所絡みの「あなたへ」でも少し出ていた。その「曳き」でかビートたけしも出ているのだけれど、役柄は「龍三と七人の子分たち」の刑事役を継いでいる感じ。しかもしょっ引く役。おまけに片脚まで引き摺っている(笑)。
西田敏行の役名が「玄太郎」なのは同監督演出作品で西田主演の「池中玄太80キロ」から引いたもの。ついでに新湊出身の立川志の輔が藪医者扱いされるのは某NHKで健康関係の番組を司会していることを引っ張っているのだろうか。もうひいきの引き倒し状態。
ついでに秘書役の優香の貞淑な妻のように三歩引いた演技はなかなかいい。この人、慎ましい女性演じた方が良く似合う。実際、秘書というより独身の祐馬の事実上の妻という感じがする。
当地が最初に出て来るのは日本のベニスとも呼ばれる内川中町を船が澪を曳いて橋を通り過ぎるシーン。祐馬が乗せられた遺骨箱を見て死んだ元盟友の友達が死んだと直感するシーン。もう一つ祐馬が友達の娘瞳(高橋ひかる)に引かれて連れていかれる赤い灯台が見える場所。その構図が祐馬の東京のマンションから見える東京タワーとちょうど重なるように引いて撮られている。新湊を観光するならこの2か所に惹かれそう。
ただ、調べてみると、新湊曳山祭は10月初めに開催されるとのこと。映像では立山連邦が真っ白になっているが、その頃はそろそろ初雪が降るかどうかのシーズン。あんな白い山脈など有り得ない。これは引っ張り過ぎだろう。
Clickで救えるblogがある⇒人気blogランキングにほんブログ村 映画ブログ 映画評論・レビューへ

Posted by y0780121 at 20:33│Comments(0)TrackBack(7)clip!邦画ザ行 | ★2

この記事へのトラックバックURL

http://trackback.blogsys.jp/livedoor/y0780121/50834279
この記事へのトラックバック
映画『人生の約束』は、TVドラマの超ベテラン演出家である石橋冠監督が「生涯1本の
「人生の約束」:富山のご当地スペシャルドラマ【大江戸時夫の東京温度】at 2016年01月19日 20:54
 『人生の約束』をTOHOシネマズ渋谷で見ました。 (1)『ニシノユキヒコの恋と冒険』の竹野内豊が主演の作品だというので、映画館に行ってきました。  本作(注1)の冒頭では、富山県射水市新湊地区の四十物町(あいものちょう)の町内会長・西村(西田敏行)の声で、「...
人生の約束【映画的・絵画的・音楽的】at 2016年01月19日 21:43
IT関連企業のCEO中原祐馬は、共に会社を興し決別したかつての親友・塩谷航平の死を知らされる。 航平の最期の望みは、故郷・富山県新湊の曳山祭で、曳山(山車)を曳くことだった。 しかし航平の地元・四十物町(あいものちょう)の曳山は、維持費や曳き手不足のため、近隣の
人生の約束【象のロケット】at 2016年01月21日 16:26
映画「人生の約束」を鑑賞しました。
映画「人生の約束」【FREE TIME】at 2016年01月26日 00:20
このままでは今年は一本も邦画を観ないことになる…!と、2月にして早危機感を覚えたので、選んだのがこの「人生の約束」。あれ…邦画ってこんなに良いものだっけ…?凄くいい。凄く染みる。いや、恐らくこれは、私が年をとったせいなのだろう。否、年相応の作品を選んだのだ
「人生の約束」【ここなつ映画レビュー】at 2016年03月01日 16:24
 「池中玄太80キロ」等、数々の名作ドラマを手がけた演出家・石橋冠初劇場監督作品。富山県新湊を舞台に、周囲を省みず仕事一筋に生きてきた男が、たった一人の友人の死をきっかけに人生を見つめ直す、ヒューマンストーリー。 ドラマは年に数本観る程度なので、正直同監督
[映画][2016年の映画][☆☆☆★★]「人生の約束」感想【流浪の狂人ブログ〜旅路より〜】at 2016年03月01日 21:36
☆☆★(5点/10点満点中) 2015年日本映画 監督・石橋冠 ネタバレあり
映画評「人生の約束」【プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]】at 2016年11月12日 10:45