2016年01月30日

残穢(ざんえ)‐住んではいけない部屋‐4

リング再起動?
zane公式サイト。小野不由美原作、中村義洋監督。竹内結子、橋本愛、坂口健太郎、滝藤賢一、佐々木蔵之介、山下容莉枝、成田凌、吉澤健、不破万作、上田耕一。原作者モデルらしい私(竹内結子)も依頼人の女学生久保さん(橋本愛)もともに日本のトップ美人女優であることが、ネタのヒントでもある。最後の最後でなぜ美人でなければならないかが判明する。
本作では穢れの「つながり」が重視されているが、竹内の場合、「リング(1998)」、橋本の場合、「HOME 愛しの座敷わらし」、「貞子3D」で貞子つながりでもある。
思えば「リング」も「不幸の手紙」が物語を起動させていたが、本作も「私」が怪談雑誌に連載する投稿をベースにした恐怖話で起動している。そして、久保さんの部屋も寝布団が移動され、怪しい音がする一部屋が不用品置き場専用のようになり、それがゴミ屋敷、座敷牢にまでつながる心理的メカニズムが面白い。さらに久保さんが撮った部屋の「埃がハレーション起こした」写真が後に出て来る炭鉱をみんなが懐中電灯で歩くシーンと重なっているような。
zane2観客(男の場合)はむしろ、マンションに住む久保さんの部屋の覗き男になると同時に自分自身が「穢れ」となっていることに気付かないだろうか。観客自身が隠しカメラという「穢れ」になってしまっているという。
とすると、メディアホラーの「リング」とますます似通って来る。小技的に日傘を差して歩いている女性が近づいて日傘を上げて「私」であることが判明したり、久保さんの部屋の隣人が顔だけ覗かせて話しかけるシーンとか、編集者に「私」が言うように「ディテール」に拘っている。
最初はポルターガイスト風地縛霊の趣。さらに部屋から土地家屋、さらに「私」というメディアを通じて遠く九州の炭田事故にまでつながる。
zane3思えば、ホラーで定番になったような這って出て来るものもススワタリややみくろの原点にリアリティを持たせる炭鉱事故。そもそも久保さんのセーターの左胸にある目玉の瞳に当たる部分(←写真)はススワタリぽい。これは久保さんにはかなり悪い状況では。そのヴァリエーションとして「河童のクゥと夏休み」にも通じる挿話もある。
そして、終わっても、実は終わってないらしいということ。「私」が唐突にネックカラー姿で現れる。あのネックカラーって、本作のキーになる首吊り一歩手前だ。最後の最後に和尚(上田耕一)が恐れ戦く、明治時代から伝わる表情を変える美人画。この絵の美人、美人の久保さんにつながっているとしか思えない。余韻を残しているので続編もアリなのだろうか。
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Posted by y0780121 at 18:21│Comments(0)TrackBack(19)clip!邦画ザ行 | ★4

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残穢 -住んではいけない部屋-
残穢 -住んではいけない部屋-【あーうぃ だにぇっと】at 2016年01月30日 19:31
評価:★★★☆【3.5点】(11) 雰囲気は『リング』に迫るものの、今一つインパクト不足。
残穢【ざんえ】 ‐住んではいけない部屋‐【映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜】at 2016年01月30日 22:38
はい、これ震えます。  
残穢‐住んではいけない部屋‐【Akira's VOICE】at 2016年01月31日 09:43
小野不由美著の同名小説を中村義洋監督が竹内結子主演で創り上げたホラーです。 怖がり屋としてはホラーは一番苦手なジャンルなのですけど、 この監督さんとキャストだったので、原作未読のままチャレンジしてしまいました。 それほど怖くないという噂もあったのに、途中から
残穢【ざんえ】 ‐住んではいけない部屋‐【とりあえず、コメントです】at 2016年01月31日 13:03
「リング」や「呪怨」のようなジャパニーズホラー再びということでしょうか。 確かに怖いです。 観た後も夜が怖くなります。 アプローチは「呪怨」のような怖い絵を並べるのと、「リング」のような拡大感染していく穢れの概念がキーになります。 この辺りがミエ
残穢【ざんえ】 ‐住んではいけない部屋‐ ★★*☆☆【センタのダイアリー】at 2016年01月31日 21:15
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☆☆☆(6点/10点満点中) 2016年日本映画 監督・中村義洋 ネタバレあり
映画評「残穢【ざんえ】−住んではいけない部屋−」【プロフェッサー・オカピーの部屋[別館]】at 2017年05月03日 08:47