2016年02月01日

俳優 亀岡拓次〜カメオになれないカメオ3

kameoka公式サイト。戌井昭人原作・出演、横浜聡子監督。安田顕、麻生久美子、宇野祥平、新井浩文、染谷将太、浅香航大、杉田かおる、工藤夕貴、大森立嗣、野嵜好美、不破万作、三田佳子、山崎努。主役は脇役俳優の安田顕なのだけれど、横浜監督と麻生久美子のコンビは「ウルトラミラクルラブストーリー」以来。本作もある意味UMLSだ。
そもそも37歳独身の脇役俳優の亀岡(安田顕)という名前が引っ掛かる。これ、カメオのもじりだとしたら真逆。カメオ出演は主役級の名も顔も売れた俳優しかそもそもできない役割。亀岡には有り得ない役だ。本作では亀岡本人じゃなく周辺の脇役にカメオ出演者がいっぱい配されているのだから。その意味で本作そのものが裏返しな感じ。
最初のきっかけは、脇役俳優の亀岡(安田顕)が長野県上諏訪にロケに行ったときに入った安曇(麻生久美子)が賄う居酒屋のテレビでリサ・ノワック事件
この事件は彼女が現役の宇宙飛行士であったことに加えて、ストーカー行為中に(長時間の自動車の運転中)トイレに行かずに済むよう、宇宙飛行士が宇宙服の下に着用する「オムツ」をつけていたことで話題になった。
が報じられたこと。宇宙服の下に着用する「オムツ」って、そう言えば、「ゼロ・グラビティ」でも話題になっていた。「サンドラ・ブロックが宇宙服を脱いだのにオムツ履いてないのはおかしい」とか。いや、おかしいのはそこじゃないだろう、と思ったのだけれど(笑)。実のところ、亀岡はノワックと同じようなことを結果的にすることになるとは。
大体、本作の元ネタって、このテレビに集約されている気が。スペインのタコ料理がテレビ番組で紹介されていて、亀岡はタコブツを安曇に注文する。すると、スペインの巨匠映画監督からお声がかかり、オーディションを受ける。それから、安曇という名前も亀岡が行くロケ地につながる。
亀岡は3人の“巨匠”から評価される。演劇の大物座長松村(三田佳子)には「自分が大したものと思わず普通に演じること」「中身があると思うのなら出し惜しみしない」。実は亀岡は普通に演じ切り、中身などないことを自覚しきった俳優。大御所映画監督古藤(山崎努)には「偶然を必然に変える俳優」とかなりいい加減に褒められる。スペインの巨匠監督からは「映画という船酔いをよく表現している」と。
なぜか最後はアラビアのロレンス風なのだけれど、これがまた砂漠の中で砂粒になって埋没しそうな役柄。主役のつもりがかなりのどんでん返し。思えば亀岡的な役柄というか。
結局、亀岡は実は飲み屋で酒を飲み、テレビを見ながら夢うつつになって寝込んでしまって色々な夢を見た、ということがオチなのだろうか。もっとも、本当の最後のオチはリアルな恋物語でも脇役に過ぎなかったことが判明するという悲哀だろう。
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Posted by y0780121 at 20:46│Comments(0)TrackBack(4)clip!邦画ハ | ★3

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